この本を読めば絶対に物理に興味を持ちます。

特に、物理の教科書がつまんないと感じているならなおさらおすすめします。

 

 

題名「感じる科学」

著者 さくら剛

定価 1500円

初版発行 2011年

ページ数 296ページ(文庫本より少し多いぐらい)

感じる科学

 

内容は真面目な物理の本です

「光」とか「一般相対性理論」とか「タイムマシン」とか。

 

理系の中でも物理が得意じゃない人や、そもそも文系の人、

だけど「物理のこと知りたいなぁ」なんて思っている人。

 

つまり”物理初心者の人”におすすめします

 

 

その時のことよく覚えています。新宿で人と待ち合わせてて、3時間ぐらい暇だったので本屋に行ったんです。

僕自身は理系で物理と化学を選択していたのですが、高校生の時本屋でこの本を見つけて最初の方読んで

 

「めちゃくちゃ面白いやん!」

 

って思って速攻で買ったんです。

その時は510円で。

 

そしてそのままマックで読み始めたんです。

 

一気に読みましたね。

それぐらい面白かった。

 

 

 

作者も最初に言っているんですけど、

この本は、バカバカしい本です。

真面目なのはテーマだけです。

過去にこの地球上で発売された中で最もバカバカしい本だと自信を持って断言できます(涙)

数式の代わりに、バカバカしいたとえ話(注)が無数に登場します。

注:男性目線の少々エロティックなたとえが多いです。

そういうものが苦手なピュアな方は購入しないことをおおすすめします。

 

ほんとにバカバカしいです。

だからこそどんどん読めました。

 

 

物理専攻の大学生や教授、科学者にとってはつまらないと思うので、読まなくていいと思います。

 

あ、でもあなたが誰かに教える立場であるのなら、そして教えるのに苦労しているのなら、

この本を利用してほしいと思います。

 

 

Q1.どれだけ真面目な話題なのか?

 

もくじ

chapter1 光

chapter2 特殊相対性理論

chapter3 万有引力

chapter4 一般相対性理論

chapter5 量子論

chapter6 タイムマシン

chapter7 発明

chapter8 宇宙

chapter9 進化論

 

 

いや~硬そうで難しそうですねぇ

 

 

 

Q2.どれだけバカバカしいのか?

 

chapter1 光 その①「光の性質」の一部分を引用します。

 

【光子と見るということについて】

美少女アイドルグループのコンサートで、ポニーテールをシュシュっとなびかせ歌って踊る少女たちの、しっとりと汗ばんだ首筋。

そのはちきれんばかりの若さあふれる首筋を、アイドルマニアのあなたが恍惚の表情で眺めているそのとき.....。

そのとき、照明から放たれた「光の粒子」と「少女の首筋」、そして「あなたの目」の3つの要素が、物理的にどんな動きをしているかわかりますか?

そう、そこで行われているのは、光と首筋と眼球の三者が織りなすアクロバティックな連携プレイ。

照明から発射された光の粒は、少女のしっとり首筋に当たるとそこでプヨーンと跳ね返り、あなたの瞳をめがけて一直線に進みます。アイドルの生首筋からやって来た光の粒子はそのままあなたの眼球に侵入し、あなたの体と一体化。そこで網膜内の分子と反応した光の粒が、あなたの脳に少女の首筋の映像を見せているのです。

(中略)

でも.....いけませんよ。

光子を意識すると言っても、やり過ぎておかしな妄想をしてはいけませんよ。

たとえば「かわいいA子てちゃんの唇を今俺が見ているということは、つまり彼女のあのみずみずしい唇に一度触れた光子がそのまま俺の目の中に入っているということだからある意味これはA子ちゃんの唇と俺の眼球との間接キスということに.....」とか、(中略)

そういういかがわしい妄想を繰り広げては絶対にいけません。たとえ日本国憲法第19条において思想の自由が保障されているといえども、そんな変態的な考えは到底許されるものではありません。

 

「や、許されないのはあなた(作者)ですけど?!」

 

 

ツッコみ大好きの僕としてはこうツッコまずにはいられません。(表現がえろいですね)

 

でも光子についてわかったのではないでしょうか?

 

 

このようなツッコみどころがいくつもあるんですね。

本を書く人って、正確に書こうとするので、ツッコみどころがなくてつまらないんですよね。

一度出版すると取り返しがつかないので慎重になるのは仕方ないのですけど。

 

 

でもそんな中で、読者に自然とツッコミをさせるその技術!素晴らしい!

惚れました(ポッ

 

 

 

 

でもちゃんと普通のたとえ話もあるんですよ。

【光のスピードについて】

たとえば、太陽から地球に光が届くにはおよそ8分かかります。つまり、私たちが見ている太陽は8分前の太陽の姿ということになります。仮に太陽が何かの事情でいきなり四角くなるような大事件が起きたとしても、私たちがそれに気づくのは8分後です。

童話の『北風と太陽』では地球の北風さんと太陽の太陽さんが会話をしていましたが、現実的に考えるとお互いに8分過去の相手と会話をしなければならないのですから、実際問題話が噛み合うわけがないということになります。

そもそも真空の宇宙空間を声が伝わることはないですが、仮に北風と太陽がジェスチャーで意思の疎通を図ったとしても、往復16分の時間差では「旅人の服脱がせ勝負」の話はまったくまとまらず、ルール面の調整などをしているうちに気づいたら旅人はとっくに目的地に着いていたということになるのではないでしょうか。

 

「普通ってなんだっけ.....?」と思ったあなた。

大丈夫です。これが「なんて普通なたとえなんだ!」「むしろつまらん!」とおもえるほど突飛で面白い、そして分かりやすいたとえがたっくさん出てきます

だから題名が「感じる科学」なんですね。

 

 

「光の速さは30万キロメートル毎秒です」

って説明されても「はぁ.....(?)」って思いませんか?

「なんか...早いんだな」 ぐらいで

 

話している人はその凄さが分かるのかもしれないですけど、

聞いてる側からしたら

「30マンきろめーとるmai秒」

 

こんなかんじです。

意味わかんないです。

 

 

だけどこの本なら、面白く、わかりやすく、教えてくれます。

 

 

 

あと、表紙を見てほしいのですが、イラストがゆるくてかわいいです カワ(・∀・)イイ!!

中にもたくさんイラストがあります。

 

紙が厚めなので、2ページめくってしまうことのイライラがありませんでした。

 

 

 

上記を含めたおすすめポイントをまとめます。

・日常をたとえにしている

・日常がより楽しくなる

・エロティック

・イラストがかわいい

・ツッコミをさせるボケ

・9年たった今だから安い

・9年たった今読んでも面白い

・物理が好きになる

・物理が分かる

・知識が身につく

・人に話したくなる

・紙が少し厚いから読みやすい

 

高校生の頃の僕のように物理を楽しんでね!