『鼻ぐり』のある馬場楠井手は、菊陽町馬場楠から、熊本市大江渡鹿までの約13㎞にわたる、かんがい用水路です。
馬場楠井手は、加藤清正により、慶長13年(1608年)に築造されました。

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大津町・菊陽町などの水田は『ザル田』とよばれ、通常の水田に比べ約5倍以上の水を浸透させます。
この用水路を含め、清正公は多くの堰や用水路を建築しました。
そのおかげで、水の都『くまもと』はあるのですね・・・

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『鼻ぐり』とは、用水路の隔壁にあけた水流穴の形が、牛の鼻輪を通す穴のに似ている事がその由来とされています。
何故、こんな穴があいているのかというと、阿蘇に源を発する白川は、火山灰土壌の為のためヨナ(火山灰土砂)の
堆積がひどく、堰から白川の水を引いている井手の管理が大きな課題でした。
そこで、清正が考えたのがこの『鼻ぐり』と呼ばれる水流穴・・・
この『鼻ぐり』は、水力を活かして土砂を次々に下流へ排出する仕組みなんです。

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何か、話が難しかった方もおられるかもしれませんが・・・
こんなに近くに、全国に類を見ない、歴史的にも学術的にもものすごい文化財があったんですね・・・

清正公はやっぱスゲー!!
みなさんも、今まで普通に通り過ぎてた身近な文化財・・・
じっくりと見に行ってみては如何でしょうか?(-^□^-)

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