こんにちは。くまさんです。

いつもはメルカバさんにお題立てをしてもらっているので、今回はくまさんから。

 

いよいよ2019年も残すところあとわずか。

年末年始休暇に突入した方も、「そんなん関係ない!仕事ですよ!仕事!」という方も、他にも・・・・。

まぁ、いろいろな方がいらっしゃるのでしょうが、どなたも12月に入ると何となく気ぜわしさが増し、年末に向けて忘年会、大掃除といった行事も増え、そして29日を超えるとお正月準備、そして新年と目まぐるしく時が過ぎていくのではないでしょうか。

 

今日は何で年末年始が忙しいのか?について、こんなこともあったんだよというトリビアを、特に若い方達にお伝えしていこうと思います。

 

江戸時代、モノを買うときは食べ物や雑貨といった日用品以外はすべて「売掛け払い」でした。

どういうことかというと、「ツケ払い」で買っていたんですね。お店からモノを買うというのは現金と引き換えなのではなく、お店の大福帳に購入者と購入日、そして金額を記帳するということだったのです。この売掛金を回収するのが盆暮れの2回だったのです。

そうそう、飲み屋さんなんかもツケがきいたみたいですね。

なんておおらかな信用商売なのでしょう。

 

世知辛い今から考えると、非常にリスクの高い商売ですね。だから、売値に安全率を載せていたんです。これを掛値(かけね)といいます。定価なんてのはなく、お客さんとお店との交渉で値段が決まりました。これが江戸時代の商いの標準だったんですね。

この商売の常識を打ち破り、現代の現金払いに近い商売を確立したのが呉服を商った三井高利という人です。

江戸時代の松坂商人ですね。

三井財閥や三越のルーツです。

キャッチフレーズは「現金掛け値なし」 (現金払いでの定価販売) でした。

 

話を戻します。

この売掛金、踏み倒すことも可能でした。ですから、お店の番頭さんは売掛金の回収日が近くなる年末になると目の色を変えて、お客さんのところに出向くわけです。でも、宵越しのゼニは持たない計画性のない江戸っ子のことですから、お金がない。だから、雲隠れしてしまうんですよ。

お店も売掛金を回収しないとつぶれてしまいますから、必死なわけです。

かくして、お客さんとお店との間に「払え!」「払えねぇ!!」という熾烈な攻防戦が繰り広げられ、大わらわになるのが、年末だったんですね。

年末年始の行事は今とは比較にならないくらい多かった時代に加えて、売掛金の攻防戦も繰り広げられたのですから、そりゃあ、忙しくもなろうというものです。この辺は落語にもその風景が残されていますね。

年末になるとソワソワしだすのは、このころの売掛金攻防戦のDNAが、日本人の中に刻印されているからかもしれませんね。

 

メルさん、いかがですか?そちらは年末になると気ぜわしくなりませんか?

メルさんの意見も聞きたいですね(^◇^)

 

次はみんな大好き「お年玉」について、お伝えできたらと思います。

書けるかな?書けるといいなぁ。。。。。

くまさんも大みそかまで仕事が詰まっていますので、書けるかな?と思いますが、少し頑張ってみようと思います。

 

ではこの辺で。ご無礼します。