中国では乱開発によって自然が片隅へと追いやられつつあるが、そうした中、
シェンシャン(Shengshan)島の後頭湾(Houtouwan)村は、かつて漁村として
栄えていた。
だが、今では誰もいなくなり、急な斜面に張り付くように立っている頑丈なレンガ
造りの家を、青々とした植物が完全に覆ってしまっている。
村を再び征服した植物を唯一煩わせるものは、観光客の一団だ。
村を再び征服した植物を唯一煩わせるものは、観光客の一団だ。
東シナ海を臨むおとぎ話のような村を見ようと、140キロ離れた上海から
やって来る。
後頭湾村は1950年につくられ、豊かな水産資源により何十年も繁栄していた。
後頭湾村は1950年につくられ、豊かな水産資源により何十年も繁栄していた。
だが、漁に大きな船舶が使われるようになると村の港は小さすぎ、漁船は
近くの港に移された。