病院は待ち時間が長いので、もっぱら文庫本を読むか居眠りをして時間をつぶす。
今回初日に持って行ったのは、「お江戸でござる」の解説をしていた杉浦日向子さんの「隠居の日向ぼっこ」。
何度も読んでいるお気に入りの本だ。
その受け売りであるが、焼き芋が流行った幕末に「栗(九里)+より(四里)=美味い十三里」ということで、焼き芋屋の看板に「十三里」と掲げてあったという。
大正九年生まれの亡父は、私たちが子供のころ、母親がおやつにサツマイモをふかすと「くりよりうまいじゅうさんり」と笑いながら食べていた。
そんなことを思い出したので、結構ひとり楽しい一日となった。
今日帰ったらあった、いただきものの農協の焼き芋。
甘くてねっとり、見た目よりおいしい。

猫ちゃんたち。昨夜は帰宅しなかったアニヤ。つかれているみたい。

寒い寒いと掛け物の下にもぐっているダヤン。

