この数日何枚か着物を上下に切った、二部式に直しています。
数年前まで自分で着られたのですが、腕の力が弱って着られなくなってきました。
このまま置いても、タンスの肥やし、それなら上下を分けてしまおうと始めました。
私流です。参考にされる方は、あくまでも自己責任でお願いしますね。
上着の分を計って、下衣の長さを確認してから始めた方が良いです。
私は、身長156センチです。
手が少し不自由で、手縫いはできませんので全部ミシン縫いです。着て帯を締めるとミシンの縫い目は隠れますが、手縫いの方がきれいに出来ると思います。
亡くなった母親が見たら「もったいない」というでしょうが、着ない方がもっともったいないかなと思います。
 
ア、着物に肩から60センチ(でき上がりは55センチ)のところにしるしをつけます。
イ、印をはさんで荒くミシンを掛けます。
ウ、ミシンを掛けた中心の印のところから切り離します。
エ、広衿は着た時の幅に折って、アイロンで押さえます。
  上着の裾を下前と背中側を5センチ折りあげて軽くアイロンで押さえます。
  上前はわきから衿に向かってななめに長くなるようにします。
オ、下身頃の衿を糸を切って取り外します。
   外した衿を裏も表もアイロンで平らにして、長さにより三つまたは二つに切って縫いつなぎます。
カ、つないだ衿布を上着の裾に縫い付けて幅を整えて、ミシンまたは手縫いで裾上げします。
キ、下衣のウエストは細い布を縫い付けて、腰紐を両端に付けて出来上がり。
               ↓ア~イの様子。印のわきをミシンで縫っています。
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ウ、印のところから切り離しています。
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↓下前の裾の折り上げ
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↓上前の裾の折り上げ、衿に向かって斜めに。
着たときに衿が後ろにひかれて上がってしまうので。
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↓解いた衿をつなぎ合わせた
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↓解いた衿を上着の裾に縫い付け裾上げした。上前
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↓下前は衿布が足りないので裏地ですが、見えませんから…。
下前は斜めに下げないほうが、来た時に上前の下から出る心配がありません。
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↓下衣のウエスト部分に布を縫い付けた。
ウエストの布は幅5センチ、引っ張りながら縫いつけて、少し縮まるようにしています。
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↓両側に腰紐をつけた。紐は市販の腰紐を半分に。下衣の丈は95センチほど。
褄を上げるために少し下につけました。私にはぴったりです。
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