あるドラマを見ていたら、すごく腑に落ちるセリフがあって、涙が流れた
娘が近くに居るような感覚
娘は、こう話すだろうな、ここで笑うだろうな、これ喜ぶだろうな等
そんな風に娘のことを体感したかのように分かるような感覚は、私の脳のある部分で、本当に娘と一体化していたからなんだと思った
なんか、認めてもらえたような、寄り添ってもらったような、すごく温かい感じがした
A
キツイよね、存在を忘れられてしまうのは
こっちは全然忘れられないのに
B
え?
A
私の場合は相手が亡くなってるんだけどね
B
すいません、なんか…
A
いいの、いいの
なんかさ、私の中では生きているというか
とっくにいないのに、ずーっと、いすわっているんだよね
なんだろうね、この感じ
B
成増先生の心の中にいるんですね、まだ
A
うんうん
C
脳には内側前頭前野(ないそくぜんとうぜんや)という場所があって
自分と他人を区別する場所なんですけど、大切な人や恋人に対しては区別しなくなるという報告があります
つまり、その人のことを自分のように感じてしまうのです
A
彼と私が一緒になって、内側前頭前野にいるってこと?
C
そういうことです
A
ふーん、そりゃ追い出せないわ
そして、次の場面で、登場人物Aは、ケーキ屋さんでガトーショコラを一つだけ買う…
これはパートナーが好きだったケーキなんだろうな
一緒に食べるんだろうなと想像しながら、そのシーンを眺めた