第33回のブログでは、

 

商標を調べるときの目的を大きく3つあげたときに、

 

1.自分の商標と似ている商標がないか調べる
2.すでに登録されている商標の詳しい情報を確認する
3.ライバルがどんな商標を持っているか調べる

 

があって、そのうちのひとつ

J-PlatPatを使って
『自分の商標と似ている商標を調べる方法 』を学びました。

その中で、称呼(類似検索)と類似群コードを組み合わせることで、
効率よく似ている商標を探せることを太郎くんと一緒に体験しましたね。


今回のテーマは、その続きです

「2.すでに登録されている商標の詳しい情報を確認する」

について、太郎くんと一緒に学んでいきましょう!

 

 

商標をくわしく調べてみよう

 ~ 第34回 おはなし ~

 

お父さん:「クマ先生、前回、商品:クッキー の類似群コードで、商標:イチバン星 に似ている商標があるか検索したとき、いろんな商標が出てきたよね。あれって、左端の登録番号がクリックできるようになっていたけど、何が見られるの?」

くまクッキー:「その説明がまだだったね。あの検索結果をクリックすると、その商標のくわしい情報が見られるんだよ。その前に、このリストに書かれていることから説明するね。」

 

 

くまクッキー:「まず、このリストの一番上には、それぞれの列で書かれていることが書いてあるよ。左から、

 

・出願番号/登録番号

   …特許庁によって与えられた通し番号

・商標見本

   …登録されている商標

・商標(検索用)

   …商標に書かれている文字を調べやすいように示したもの

・称呼基準

   …似ている度合いの目安

・称呼(参考情報)

   …この商標に書かれている文字から読める可能性がある読み方

・出願人/権利者/名義人

   …だれの商標なのか?

・出願日/国際登録日(事後指定日)

   …出願をした日

・登録日

   …商標が登録された日

・ステータス(緑の点線で示した列)

   …今出願された商標がどのような状態か

    (係属-出願-審査待ち …登録されていない状態

     / 存続-登録-継続 …登録されて権利が有効な状態)

・各種機能

   …商標に関する書面のリンク

  が表示されているんだ。」 

 

お父さん:「これだけでも、色々な情報をみることができるんだね。」

 

くまクッキー:「この他に、太郎くんだったらどんなことが知りたい?」

 

お父さん:「商標が小さく表示されているから、商標をもっとしっかり見てみたいな。あっ、あとは、どんな商品を指定しているのかを知りたいかも!」

 

くまクッキー:「まさしく、太郎くんが知りたいと言ってくれたことを見たい時には、クリックしてほしいんだ。」

 

お父さん:「クリックしてみたら、大きく商標が表示されてるね。」

 

くまクッキー:「指定商品や指定役務については、一番下にかいてあるんだけど...見てごらん?」

 

お父さん:「この商標の指定商品には『30 菓子及びパン』と書かれているね...その下には、『30A01』と書かれている...これってもしかして?」

 

くまクッキー:「そう、区分が30、指定商品は菓子及びパン、類似群コードは30A01ということなんだ。例えば、これがロゴの商標であったら、図形等分類の数字もこれを見るとわかるよ。」

 

お父さん:「前回のおはなしは、登録できるかどうかを調べることが目的だったから、ここまで知る必要がなかったけれど、これがもしライバルの会社の商標を調べることになったら、どんな商品や役務を指定しているかで、どんな事業をしようとしているのかわかったりするね!」

 

くまクッキー:「まさしくそうなんだ。例えば、

  • 第30類(クッキー・パン・菓子)

  • 第35類(小売)

  • 第43類(飲食店)

 こういう登録をしている会社は、 お菓子を作って売って、さらにカフェもやるつもり ということが読み取れるよね」

 

 

お父さん:「商標を見るだけで、そんなことまでわかるんだ!」

 

くまクッキー:「商標は、会社がこれからどんな事業をしたいかの“未来予想図”なんだ。」

 

お父さん:「なるほど… ライバルの商標を見ると、ライバルの戦略も見えてくるんだね!」

 

くまクッキー:「その通り。 じゃあ次回は、 ライバルの商標を調べる方法 をもう少し深く学んでいこう!」

 

お父さん:「まだまだあるんだね!楽しみ」

 

~ 第34回 おはなし おしまい ~

 

 

 

<解説>検索結果から読み取れる情報とは?

 

今回のおはなしでは、
太郎くんが 検索結果の商標をクリックして、詳しい情報を読む方法をいっしょに体験しました。

商標検索は「似ている商標を探す」だけで終わりではありません。
検索結果をクリックすると、商標の“中身”が見られます。
ここには、ライバルの事業戦略やブランドの方向性まで読み取れるヒント がたくさん隠れています。

ここでは、検索結果のどこを見ればよいのか、そして何が読み取れるのかを整理していきます。

 

 

  検索結果一覧で見られる情報

 

検索結果の一覧には、次のような情報が並んでいます。

 

 

出願番号/登録番号

特許庁が付けた通し番号。
番号がわかれば、商標をピンポイントで検索できます。

 

商標見本

実際に登録されている商標の画像。
ロゴの形やデザインの特徴がわかります。

 

商標(検索用)

検索しやすいように文字情報を整理したもの。
漢字・ひらがな・カタカナの揺れを確認できます。
 

 

称呼基準・称呼(参考情報)

その商標がどのように読まれるかの目安。
読み方の候補が複数ある場合もあります。
 

 

出願人/権利者

誰がその商標を持っているのか。
ライバル企業のブランド戦略を知る手がかりになります。
 

 

出願日/登録日

いつ出願され、いつ登録されたか。
ブランドの歴史や、事業のタイミングが読み取れます。
 

 

ステータス

出願中(審査待ち)

登録(権利が有効)

拒絶
など、商標の現在の状態がわかります。
 

 

各種機能(書面リンク)

商標の書類(出願書類・審査経過など)にアクセスできます。

 

 

  さらに詳しい情報を見る

 

検索結果の番号をクリックすると、
その商標の詳細ページが開きます。

ここでは、次のような情報が確認できます。

 

 

 

 ① 商標の見た目(外観)

 

・ロゴの形
・文字のデザイン
・図形の有無

外観の類似判断に欠かせない情報を確認できます

 

 

 ②指定商品・指定役務(どの区分で使う商標か)

 

第30類:指定商品 菓子及びパン、チョコレート

第35類:指定役務 菓子及びパンの小売又は卸売の業務において行われる顧客に対する便益の提供
第43類:飲食物の提供

このように複数の区分にまたがっている場合、
その会社がどんな事業を展開しようとしているか?が読み取れます。

 

  • お菓子を作る(第30類)

  • お店で売る(第35類)

  • カフェで提供する(第43類)

「製造 → 販売 → 飲食店」まで一貫した事業を考えている会社だな ということがわかります。

商標は、会社の“未来予想図”と言われる理由がここにあります。

 

 

 ③類似群コード・図形等分類(ロゴの場合)

指定商品・役務の下に表示されます。
検索によって調べることなく、ライバルの商標の情報から得ることもできます。

 

 

 

  商標の詳細から読み取れること

 

商標の詳細ページを見ると、次のようなことがわかります。

●ライバルがどんな商品・サービスを展開しようとしているか
→ 指定商品・役務の範囲から読み取れる

●ブランドの方向性
→ 複数区分にまたがっているかどうかで未来を予測できる

●ブランドの歴史
→ 出願日・登録日から読み取れる

●ロゴの特徴
→ 外観の類似判断をするときの情報が得られる


●事業の広がり
→ 小売・飲食・製造など、どこまで事業を広げるつもりかをうかがえる

商標は、ただの名前やブランドのロゴの登録ではなく、
会社の戦略や未来の計画が詰まった情報の宝庫 です。

 

 

次回は、その情報についてのまとめと、情報を活用する際に起こりやすいリスクについて、もう少し深めていきましょう!

 

次回をおたのしみに

 

ではまたね。

 

第32回のブログでは、

太郎くんが実際に 類似群コードを調べる方法 を体験しました。

今回のブログでは、商標のしらべ方を太郎くんと一緒に体験しましょう!

その検索で使うサイトは、J-PlatPat(ジェイ・プラットパット)という、 国の公的機関が提供している 無料の検索サービス です。

 

さあ、太郎くんはこのサービスを使ってどうやって調べるのでしょうか?

 

 

サイトで自分の商標と似ている商標がないか調べよう

~ 第33回 おはなし ~

 

お父さん:「クマ先生、類似群コードは調べられるようになったけど、それだけでは小指標を調べられないよね?次は何をすればよい?」

 

くまクッキー:「次のステップは、商標が似ているかを調べる方法を一緒に学んでいこう!」

 

お父さん :「つまり、“たろうイチバン星クッキー”と似ている名前がないか探すってこと?」

 

くまクッキー:「もちろんそうだよ。ただしね、太郎くんが商標を登録しようと思っている商品やサービスに似ている商品・役務で登録されている商標の中から、太郎くんの商標に似ている商標を探す というのが正しい言いかたになるよ」

 

お父さん:「そっか、ただ商標が似ているだけで探してしまうと、権利に影響がないものまで調べることになるもんね。」

 

くまクッキー:「それを忘れないようにしてね。」

 

くまクッキー:「こうやって商標を調べるときに、目的は色々なんだけど、大きくみると3つの理由が考えられる...」

 

 

1.自分の商標と似ている商標がないか調べる
2.すでに登録されている商標の詳細を確認する
3.ライバルがどんな商標を持っているか調べる

 

お父さん:「今日は、この1.自分の商標と似ている商標がないか調べる をやってみるってことだね!」

 

 

J-PlatPatで商標を調べてみよう

くまクッキー:「じゃあ、J-PlatPatを開いてみよう。」

お父さん:「トップ画面は類似群コードを調べたときと一緒だね。右上の商標のところにカーソルをあわせて...」

 

 

くまクッキー:「ここから、目的に合わせて検索方法を選んでいこう!今日はここの『商標検索』を使って調べていくよ」

 

お父さん:「ページを開いたよ。上下に3つの枠が並んでるね。商標(マーク)、商品・役務、その他の検索ワードってあるよ」

 

 

くまクッキー:「うん。まずは商標(マーク)を見てみよう。左側に『検索項目』、右側に『検索ワード』というのがあるよね。この検索項目は4つの中から選ぶことができる。この検索項目の文字のところをタップすると選べるようになっているんだ」

 

 

① 商標(検索用)

  同じ文字が使われているか調べることができる

 

② 称呼(単純文字検索)

  読み方が同じ商標を探す

 

③ 称呼(類似検索)

  読み方が似ている商標を探す

 

④ 図形等分類検索

  ロゴの形(星・動物・丸・線など)から検索

 

お父さん:「今日は似ている商標を調べたいから、③の称呼(類似検索)でいいのかな?」

 

くまクッキー:「あっているよ。今日は練習だから、まずは太郎くんの商標の中で一番特徴的な『イチバン星』の部分で調べてみよう」

 

お父さん:「例のところにカタカナで書かれているから、マネして『イチバンボシ』って入れて...」

 

くまクッキー:「いいね。入れられたら、この商標(マーク)の枠の下の枠である『商品・役務』を見てみると、類似群コードを入れるところがあるよね?そこに、太郎くんの商品クッキーの類似群コード30A01を入れてみよう。入れられたら一番下の『検索』を押してね」

 

 

お父さん:「よし... 入った。検索っと... あっ、検索結果一覧(出願・登録情報)というのが下にでてきた。検索ヒット件数(12)というのは、12件の似ている商標が見つかったということ?」

 

 

くまクッキー:「そうなんだ。読み方が似ているものが、12件見つかったという意味だよ」

 

お父さん:「一番星っていう商標とか、おいしさ一番星、おいしさ一番星...なんていうのもあるね!あれ??一番くじってあるけど。これも似ているの?」

 

くまクッキー:「こうやって、幅広く似ている可能性があるものを示してくれるんだ。それにね、商標が似ているかの判断って、読み方だけじゃなかったよね?」

 

お父さん:「読み方(称呼)以外だと、見た目、あとは観念(同じものや似たものを連想させるもの)だったね」

 

くまクッキー:「リストアップされている商標を実際に見てみると、デザイン化されていたり、商標の一部分に含まれているものなどもあるんだ。だから、こうやって称呼が似ているものから、さらに見た目や観念から似ている要素を持っているものを見つける必要があるんだ。」

 

お父さん:「これで調べればすぐに終わりなのかと思ってたよ...」

 

くまクッキー:「うん、でもいい事がわかったよ。『一番星』という商標が登録されたのは、1968年で、そのあとに『おいしさ一番星』とかが登録されているということは、『たろう一番星クッキー』と『一番星』を比べたときに、登録される可能性があるということだよ。」

 

お父さん:「あっ、『一番星』と『おいしさ一番星』を比べて、『おいしさ一番星』が登録されたんだもんね!」

 

くまクッキー:「そうやって、どんなものが登録される可能性があるのか?知ることもできるよ。でも、お客さんの目線になって、間違える可能性があるかどうかが大切だということは忘れないでね」

 

お父さん:「わかったよ!せっかくだから、他の調べ方についても教えてもらいたいな」

 

くまクッキー:「もちろん、じゃあ次回は、2.ライバルがどんな商標を持っているか調べるについて学んでいこう!」

 

~ 第33回 おはなし おしまい ~

 

 

<解説>商標を調べるときに大切なこと

今回のおはなしでは、
太郎くんが J-PlatPat を使って、自分の商標と似ている商標を調べる方法 を体験しました。

ここでは、ブログを読んでくださる皆さんが実際に調べやすいように、もう少し専門的な視点から整理していきます。

 

 

  商標を調べる目的は3つ

 

商標を調べる理由は、次の3つに大きく分けられます。

1.自分の商標と似ている商標がないか調べる
2.すでに登録されている商標の詳細を確認する

3.ライバルがどんな商標を持っているか調べる

 

 

 

  J-PlatPatでできること(商標編)

 

J-PlatPatでは、商標について次のような情報を調べることができます。

 

 

商標の持つ特徴から調べる

a)商標(検索用):文字そのものが似ている商標

 

検索ワードの例で 特許庁 ?特許? 特許? と書かれているのは、
ケース 1)特許庁 
      特許庁と漢字で書かれている商標を検索する

ケース 2)?特許? 

      特許の漢字の前後に何かの文字が書かれている商標を検索する 

      (例:スーパー特許サイト)

ケース 3)特許? 
      特許の漢字から始まる商標を検索する (例:特許みなおしツール)


b)称呼(単純文字検索):読み方が同じ商標

c)称呼(類似検索):読み方が似ている商標

d)図形等分類:ロゴの形から検索

  円の形状が使われているか?、動物のイメージを使っているか?など、ロゴが持っている特徴を示す分類コードを入力することで、同じコードを有する商標を検索することができます。

 

 

 商品・役務から調べる
 

E)商品役務名検索:商品名・サービス名から類似群コードを調べる

F)類似群コード検索:同じ類似群の商品・役務を一覧で確認

 

 

権利者から調べる

G)出願人・権利者検索:ライバル企業が持っている商標を調べる

 

 

 

  今回の太郎くんが使った検索方法

 

太郎くんは、

・称呼(類似検索)

・類似群コード(30A01)

を組み合わせて、


「イチバンボシ」と読み方が似ていて、
クッキー(30A01)に使われている商標

を探しました。

このように、
“読み方 × 類似群コード” の組み合わせは、
初心者でもとても使いやすい調べ方です。

 

 

  検索結果の見方

 

検索結果では、次のポイントを確認します。

 

・外観(見た目)

・称呼(読み方)

・観念(意味・イメージ)

・どの商品・役務に使われているか
(区分・類似群)

 

商標の類似は「総合判断」なので、
読み方だけでなく、見た目や意味も確認することが大切です。
 

 

  詳しい操作方法を知りたい人へ

 

J-PlatPatの操作方法は、 INPIT(特許庁の関連機関)がとてもわかりやすいパンフレットを公開しています。

 

操作ガイドPDF(INPIT公式):

https://www.inpit.go.jp/content/100884856.pdf

 

画面の見方や検索の手順が丁寧に説明されているので、 もっと深く知りたい人はぜひ参考にしてください。

 

 

  自分で調べるときの注意点 (類似商標検索編)

 

J-PlatPatはとても便利ですが、
次の点には注意が必要です。

 

① 類似群コードは“推定”であって絶対ではない

同じ類似群でも非類似になることがあるし、
違う類似群でも類似になることがあります。
 

 

② ロゴ商標は難易度が高い

図形分類は専門知識が必要。
ロゴの調査は弁理士に相談するのがおすすめ。

 

 

③ 読み方の判断は人によって違う

称呼検索では、
「どう読むか?」の判断が検索結果に影響します。

 

④ 商標の類似は“総合判断”
 

最終的には、
お客さんが間違える可能性があるかどうか
が基準です。
検索結果だけで「大丈夫!」と判断するのは危険だということは知っておくようにしてください。

 

 

次回以降は、商標検索でさらにできること、登録商標の情報の見方など、学んでいきますので、

 

次回をお楽しみに

 

ではまたね!

 

 

 

 

 

第31回のブログでは、

<1> 商品と役務は「モノ」と「コト」と考えるとわかりやすい

<2> 商品 × 役務の類似判断の基本同じ名前やロゴが付けられていた時に、お客さんが同じ会社やお店の商品やサービスであると間違えるかどうか

<3> 商品と役務の類似の具体的な判断の4つのポイント

 

・同じお店がやっていそう?
・使いみちが似ている?
・同じ場所で見かける?
・買う人・使う人が同じ?


<4> 商品・役務の類似を判断するための「類似群(るいじぐん)」があること

 ・同じコードがついていると「似ている」と推定される
 ・類似群には番号(類似群コード)がついていること
 ・ただし、類似群コードは“絶対”ではなく、あくまで目安であること

を学びました。

今回のテーマは、いよいよその続き

「類似群コードって、どうやって調べるの?」

です。

 

類似群コードを調べてみよう

 第32回 おはなし はじまり ~

 

お父さん:「クマ先生、前回のおはなしにあった類似群コード、早速調べてみたいな。クッキーに似ている商品や役務って何になるのかな?」

くまクッキー:「実は、特許庁が類似群コードが一覧で見られる資料を公開しているんだよ。」

 

お父さん:「そんな資料があるんだね。これは誰でも見られるものなの?」

 

くまクッキー:「もちろん。その資料の名前は


類似商品・役務審査基準』 

 

といって、ここに区分と類似群コードがセットで載っているんだ。」

 

お父さん:「へぇ〜!そんな資料があるんだ。持っておくと便利そう」

くまクッキー:「うん。PDFでダウンロードできるし、
どの商品がどの類似群なのかが一覧で見られるんだよ。」

 

 

 

実際に見てみよう!


くまクッキー:「たとえば、第30類(クッキーなどの食品)を見ると……」

・クッキー → 類似群コード:30A01

・ビスケット → 類似群コード:30A01

・チョコレート → 類似群コード:30A01

 

 

お父さん:「クッキーとビスケット、そしてチョコレートも同じ類似群なんだね!」

くまクッキー:「そう、実はね、   クッキーやチョコレートの大きな仲間である「菓子」(動物性食品又は野菜その他の食用園芸作物を主原料とするものを除く。)が、類似群コード:30A01 なんだ」

 

くまクッキー:「個別の商品の種類で確認するだけでなく、トマトと野菜 の関係性のように、その商品の仲間を表すことばがある場合には、それも一緒にしらべてみることをおすすめするよ」

 

お父さん:「クッキーと同じ類似群コード 30A01 がついているのは、パン、おせんべい、シュークリーム... すごくたくさんあるんだね!」

 

 

お父さん:「うーん... でもね、たくさんの商品やサービスについて類似群コードや区分を調べられるのはいいんだけど、あまりにもたくさん書かれてて、見つけるのが大変かも...」

 

くまクッキー:「太郎くんの言う通りなんだ。昔は、そうやってみんな調べてたと思うんだけど、今は言葉をいれて検索(けんさく)をすることができるようになったんだよ。」

 

くまクッキー:「それができるサイトが、J-PlatPat(ジェイ・プラットパット) という検索サイトだよ。」

お父さん:「やった!これはどういうサイトなの?」

くまクッキー:「ここでは、商品名やサービス名を入力すると、その商品・役務の『類似群コード』がすぐに調べられるんだ。」

 

お父さん:「いまサイトを開いてみたけど、どうやって調べていいのかわからないなぁ...。これって商標のことだけじゃないよね?」

 

くまクッキー:「うん。このサイトは、今どんな特許・意匠・商標が登録されているか?または審査中の技術はどんな内容か?など、公開された情報を調べることができるものなんだ。類似群コードはその数あるできることのひとつにすぎないよ。」

 

お父さん:「たしかにトップ画面の上の方に、「特許・実用新案」、「意匠」、「商標」、「審判」って書いてあるね」

 

くまクッキー:「今日は類似群コードを調べるから、この商標というところにカーソルを合わせると...」

 

お父さん:「あっ、商品番号検索、商標検索 ...... 商品役務名検索」って選べるようになってる」

 

くまクッキー:「そう、ここの商品役務名検索をクリックしてみて。」

 

お父さん:「キーワードを入力する画面になったよ。商品・役務名、区分… そして類似群コード!あった!」

 

くまクッキー:「ここに、例えば、商品・役務名にクッキーと入れて下の「検索」ボタンを押すと、クッキーの文字が含まれる商品や役務の一覧がでてくるよ」

 

お父さん:「出てきた、クッキーカッターとか、クッキーを主とする飲食物の提供まで、色々あるね」

 

くまクッキー:「そして、クッキーが見つかったらその右をみてみると...」

 

お父さん:「類似群コード 30A01 !確かに書いてあるね」

 

くまクッキー:「じゃあ、今度はさっきの商品・役務名の欄を空欄にして、類似群コードに 30A01 と入れてごらん?」

 

お父さん:「やってみるね... あっ クッキーが含まれている区分30だけじゃなくて、区分29の甘納豆 とか 区分32の甘酒 まで出てきたよ」

 

 

くまクッキー:「よくできたね!今度は自分が選ぼうとした商品の類似群コードから、同じものが何かを調べることもできる」

 

お父さん:「思ったよりもかんたんにできたよ。すごい!これなら自分でも調べられそう!」

くまクッキー:「そうなんだ。ただし、前回も言ったように、類似群コードはあくまで『推定』だから、最終的にはお客さんが間違えるかどうか』を自分でも気にしてみることが大事だよ。」

お父さん:「うん、そこは忘れないようにする!」

くまクッキー:「じゃあ次回は、せっかくだから、このJ-PlatPatを使ってライバルの商標を調べる方法も教えるよ」

 

お父さん:「楽しみ!」

 

 ~ 第32回 おはなし おしまい ~

 

 

<解説>類似群コードを調べる方法

 

今回のおはなしでは、
太郎くんが実際に 類似群コードを調べる方法 を体験しました

ここでは、おはなしで出てきた区分などのおさらいを含めて
全体を通してわかりやすいように、知識の部分をまとめてみました!

これを読みながらでいいので、一度実際に体験してみてくださいね

 

 

 

  おさらい(1) 類似群とは?

 

類似群とは、特許庁が

商品の材料や原料・用途・売られ方

役務(サービス)の目的・提供方法・提供場所

などの情報から、これらの共通点をもとに、
「似ている商品・役務のグループ」 をつくりわけたものです。


このグループに付けられた番号が 類似群コード です。

●ポイント
 ・類似群コードが同じ → 類似と“推定”される
 ・類似群コードが違う → 非類似と“推定”される

 ただし、あくまで“推定(すいてい)”であり、絶対ではありません。
 最終判断は「お客さんが間違えるかどうか」です。

 

 

 

 

  おさらい(2)類似群コード と 区分 のかんけいとは?

 

区分(第1類〜第45類)は、
商品・役務を大きく分類した 棚 のようなものです。

一方、類似群は、
実際に似ているかどうかの 仲間分け  です。

●特許庁の例で見ると…
 

【同じ区分でも似ている(同類間の類似)】
第16類:書籍(26A01)
第16類:新聞(26A01)
→ 類似群コードが同じ → 類似と推定

【同じ区分でも似ていない(同類間の非類似)】
第16類:書籍(26A01)
第16類:鉛筆(25B01)
→ 類似群コードが違う → 非類似と推定

【違う区分でも似ている(他類間の類似)】
第14類:宝石箱(20A01)
第20類:家具(20A01)
→ 区分は違うが類似群コードが同じ → 類似と推定

【違う区分で似ていない(他類間の非類似)】
第14類:宝石箱(20A01)
第16類:鉛筆(25B01)
→ 類似群コードが違う → 非類似と推定

 

 

 

  類似群コード を 調べる方法は 2つ

 

 

 ① 特許庁の「類似商品・役務審査基準」を見る

 

特許庁が公開している公式資料で、
区分と類似群コードが一覧で確認できます。

PDFはこちら:  
「類似商品・役務審査基準」

ページ数が多いので、区分ごとで指定できるページがこちらです。

 

特許庁:類似商品・役務審査基準〔国際分類第13-2026版対応

 

 

この資料では、

◇ 商品・役務の区分

◇ 類似群コード

◇ 類似の範囲

 が体系的に整理されています。

 

太郎くんは、探すのがたいへんだと困ってしまっていましたが、

商標を登録しようとしたときに、ここに書かれているリストを見ながら

自分のお店や会社で使う商品やサービスを確認すると、

もれなく指定することができます。

 

検索とこの基準にのっているリストを使い分けることをおすすめします!

 

 ② J-PlatPat(ジェイ・プラットパット)で検索する

 

特許庁が提供する無料の検索サービスです。

 

特許情報プラットフォーム|J-PlatPat [JPP]

商標に関してできること:

 ◆ 商品名・役務名から類似群コードを調べる

 ◆ 商標の出願・登録状況を調べる

 ◆ ライバルの商標を調べる

 ◆ 自分の商標が使えるかどうかの目安を知る

今回のおはなしで太郎くんが使ったのは、

「商品役務名検索」 という機能です!

 

 

 

 ③ 類似群コード の J-PlatPatでの調べ方(おさらい)

 

(1)トップページで「商標」にカーソルを合わせます。

(2)「商品役務名検索」をクリック

(3)商品名・役務名を入力して検索します。

(4)その商品名や役務名の文字が含まれる商品と役務の一覧が表示される

   その中には、左から2番目の列に「区分」、右端の列に「類似群コード」が表示されます。

(5)商品名・役務名でなく、「類似群コード」だけを入力すると同じ類似群コードを持つ商品や役務を調べることができます。

 

実際に調べてみて使いかたをおぼえてみてくださいね!

 

 

次回予告

 

次回の第33回ブログでは、

・J-PlatPatを使ってライバルの商標を調べる方法

・どんな情報が見られるのか

・自分で調べるときの注意点

・専門家にたのんだほうがよい場合はどんなとき?

について、太郎くんと一緒に学んでいきます。

 

 

次回をお楽しみに

 

ではまたね