KUMAGAYA‐BATTLERz【熊谷バトラス】 -4ページ目
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熊谷バトラス≪1≫

寝ているような人に近づく
触ると手にべったりと血がついた。

『ひっ…死んでる…』

前や後ろから人影が現れる

『な…なに?誰?』

『俺達?俺達か…吹上シールディールだよ!』

『うわあ…』

『なんだその目は!』

『いや…随分と…隙がある!』

彼は近くにあった棒で周りの人間を散らした。

『こっちはまだ闘姿勢取って無いのにやりやがって!』

向かってこようとした時にホアンホアンと言うサイレンが鳴った。

『ルールめ…仕方ない』
彼らは散っていった。

『なんなんだ…本当に。』

サイレンを鳴らしながら車が近づいて来る。

車から降りた警察官と言うよりはサファリが似合いそうな服装の人間は言った。
『君はどこの自治体の人間だ?』

頭をかきながら答えた
『自治体…え~熊谷です…』

『熊谷か…面倒くさいな…いいや、とりあえず、これ』

サファリの服装を着たパトロールは一冊の本を手渡した
『なんですか?これ?』

『とりあえず読んで、なんか困ったことあったら番号はそれに載ってるから電話して』
やる気の無いパトロールは何故かそのまま行ってしまった。


【戦争競技ルールブック】
その本には表紙にそう書いてあった。


『なんだこれは…こりゃまた…面倒くさそうな…』

〔とりあえず競技なので殺人や犯罪を犯しては行けません〕
『なんだこのアバウトな書き方は!』

〔競技中病気や怪我人が出た場合はレスキューを呼ぶか近くのルールパトロールに言うこと〕

『なるほど…』

〔重火器や戦車等の武器は使用出来ません〕

『手に入らないだろうよ…彩の国埼玉だぞ…ここ…』
周りを見回しながら、もしものことを考え背筋を凍らせた。

〔利用出来る武器はトンファーやヌンチャクや棍棒等の重火器以外です〕

『武器は使用していいのか…』

〔最後に熊谷はちゃんと集合体を作ること。いい加減ルールを理解しろ。〕

『熊谷でなにが起こってるんだ…?』

彼はゆっくり地平線を見つめた。
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