朝の先生の回診で
痛みが和らいできたことを伝え,内診をしてもらった結果
手術は緊急で行う必要はなくなりました。ただし、やはりできるだけ
手術を急ぐということで一旦体調を整える期間をもった後で優先して手術の
予定を組んでくれることになりました。



数時間後、夫が病院に到着し病気と手術の説明を2人で聞きました。
病気については
・両側の卵巣腫瘍だということ
・右側の卵巣から内出血を起こしていることにより強い痛みがある

手術については
・腹腔鏡下で行うこと
・「腹腔鏡下子宮付属器腫瘍切除術」という手術名
・今の痛みから考えても早くに手術を受ける必要があること
・手術を開始したのちに腹腔鏡では手術が困難だと判断されたら開腹での
手術になること
・全身麻酔での手術になること
・手術時間は麻酔を除いて2時間程度

そのほか合併症として
まれに輸血の必要となる出血があるかもしれない、膀胱や尿管,腸に損傷の可能性,
血栓症や腸閉塞を起こす可能性があるということを聞きました。

緊急手術は回避でき約2週間後に手術ということが決まりました。
8日間の入院と7日間の自宅療養が必要だということ。
また私が少し特殊な血液型のため、万一に備えて自分の血を手術前に
貯めておき、手術に備えるということになりました。




急きょの入院でそのまま病室に案内されました。
案内されたのは大部屋の4人部屋でとりあえず病着に着替えました。

そのまま入院患者がつける名前・年齢・血液型の書いてあるバンドを
腕につけてもらい、ベッド上で血圧・体温・採血の流れに・・・
採血のときに来たのはとっても若~い 看護士さん,先輩看護士さんに
連れられて来ました。
「採血をとるときはひじの下にマットをひいて・・・」と説明する
先輩看護士さん。
もしかして私が患者の中でこの若い看護士さんに採血される第1号なのでは
ないかと。
そして採血いたーーーーーーい!!
先輩看護士さんがいたから緊張したかもしれないしまだ慣れないのかもしれない。。


一通りのことが終わり、
「しばらくしたら色々な検査に行きますので、お手洗いを済ませて待ってて
ください」と言われ
さまざまな検査へ車いすで連れられました。なんだかさっきまで自分で歩いて
病院に来たのに突然車いすに乗せられるとものすごい重病な気がしてきてしまいます。


CT、心電図、エコーと廻りました。
エコーは30分以上もお腹をぐりぐりとやられそのたびに検査技師さんが
「うーーーーん。なんだこれは・・・」という言葉を何度もいうので
本当に不安になりました。

一通りの検査が終わり病棟へ戻り、痛み止めを投与されあとはただひたすら寝ていました。
N先生が来てくれ
「痛みがとれなければ週明けに緊急手術をします。そのため明日(土曜)ご家族の
方に来ていただいて手術の説明をしたいのですが、来てもらうことは
できますか?」と言われました。

夫に連絡をとり明日の11時ころより手術の説明を受けることが決まりました。
しだいに痛みが少しづつとれてきていました。
いよいよ明日は手術の説明を聞きます。

MRI検査が終わり、1時間ほどで結果が出るということで
結果が出るのを待って産婦人科の主治医であるN先生の診察を受けました。

診察室に入ると やはり「卵巣腫瘍」だということ、そしてできるだけ早く
手術を受けたほうがよいということを言われました。また検査の結果
腫瘍マーカーの数値が高い,と。
腫瘍マーカーの数値が高い=がんの可能性がある
ということだと思いその先の説明はほとんど耳に入らなかったのか
何を言われたか全く覚えていません。


はっとして、先日全く動けないような激しい腹痛があったこととその時に熱が出た
ことを伝えました。
「おそらく内出血を起こしていますね。その痛みの精査をしないといけません。
今日は精査のために帰ってもらうことはできません。このまま入院してください」
と言われました。

この日は金曜日で仕事を休んできていました。土日は休みの仕事でしたが
何日間入院するかによって月曜日以降にも仕事を休まないといけないかもしれない…
まだ上司にはこのMRIの結果が出てから相談しようと思っていたので
事前の報告もできておらずどうしようという気持ちと
痛みのMAXは既に過ぎていたので本当に入院の必要があるのか

と考え込んでしまいました。
数日前に経験した痛みが生理痛のひどい痛みに慣れているのにも関わらず
とても怖い痛さだったので
先生にそう言われたのを振り切って帰る勇気もありませんでした。
そしてやっぱりがんの可能性があるから突然入院なんてことになるんだと
思ってしまいました。

少し考えこんでいると
「痛みがひけばすぐにでも退院できますから」と言われ
それならきっと週末の間に退院できると思い入院することを了承しました。

検査のためだけに来ていて何も準備がなかったので
「そのまま入院するか,準備のために一度自宅に帰って準備を整えたら
こちらに今日中に来てくれればいいですよ。
あとご家族に連絡をとってください」と看護士さんに言われました。
一旦自宅に帰ろうか、でも腹痛もあり病院と自宅は30分ほどかかる距離があったので
その距離を往復移動することにも不安があり、ちょっと考えますと言って

とりあえず外に出て夫と実家に電話を入れました。
夫に電話すると涙が出てきてしまいました。
電話を終えて院内に戻ると看護士さんに
「やっぱり先生と相談した結果,1人で自宅まで帰らすわけにいかないという
ことになったのでこのまま入院してください。
ご家族に必要なものは持ってきてもらえるよう頼めますか?」
と言われ

そのまま入院することとなりました。


いよいよMRI検査の日。
腹痛が続くお腹を抱え若干の気持ち悪さもある中、
病院にたどり着きました。

すぐにMRI検査室へ行くことになり、
検査着に着替えをするように等どんどん準備は進んでいきます。
造影剤を使うMRI検査は造影剤の影響で熱感や疼痛を感じることがあり,
またごくごくまれに血圧低下等の重篤な副作用が出る人もいるそう。。
すでに具合が悪いのに大丈夫だろうかと不安で不安で仕方なく
なおかつ閉所恐怖症なこともあり
どんどん検査を勧めようとする検査技師さんに
「私体調が数日前から悪いのですが、造影剤は大丈夫でしょうか?
あと閉所恐怖症なんです・・・」
と急いで 必死に 訴えました。

ですが「大丈夫大丈夫」と軽く流されてしまい恐怖感がMAXに!
どんどんMRIのベッドに寝かされ耳栓を入れるよう言われ
絶対に動かないようにとベルトをしめられ,
これは腹をくくるしかないと思う気持ちと
助けてーーーという気持ちとが対立していました。

すでにベッドは動き出しMRIのあの狭い装置に閉じ込められて
しまうと思い手汗が尋常がなく出てきていました。
以前MRIを受けたことが2度あり、1度目は自分が閉所恐怖症だと
いうことも知らず受けたら,MRI装置に閉じ込められた瞬間
ものすごい息苦しさと頭がパニックになりものすごく暴れてしまいました。
2度目はその経験を活かし事前に閉所恐怖症だと申告したところ
MRI装置に入る前から目隠しをしてくれたのと怖くなったらいつでもやめますと
非常ベルを手に渡してくれなんとか乗り切ることができました。



以前の経験を思い出し、必勝法で臨むことで腹をくくりました。
必勝法とは
○装置に入る前から目をつぶっていくこと
○装置に入ってからも絶対に目を開けないこと

これで軽度の閉所恐怖症の方は乗り切れると思います。


MRI装置に閉じ込められると一瞬手汗がますますひどくなり、
パニックになりそうでとにかく落ち着こうと必死になりました。
しだいにリラックスできるようになってきて早く時間が経たないかな
と思っていたところ

(あれ?造影剤っていつ注射するんだろう..まさか注射するのを忘れてるんじゃないだろうか)
と不安になってきました。
そういえばその説明もなかったなぁ・・・と。


30分くらい経過したころでしょうか。「造影剤をいれますのでベッドが動きます」
との声が。そこれ一旦装置からは出て注射をする方がすでにスタンバイしていて
すぐに注射を打たれました。そのまままたすぐにMRI装置の中へ・・・
少しだけ熱いような感じもありましたが気のせいかどうかというレベルで
私は特に造影剤の副作用はなくほっとしました。


ただ、今回のK総合病院は閉所恐怖症だと申告しているのに
それに対するフォローを全くしてくださらず
以前かかった他病院ではフォローしてくださいましたし今回の検査前にも
問診票で「閉所恐怖症か否か」の質問があったので
重要なことだと思うのですが,フォローがないのは何でだろう?といまだに疑問です。
非常ベルを手に持たせるということは閉所恐怖症でなくても
やっていることの気がするけどなあ・・・という思いが残りました。




K総合病院へかかった10日後生理がきました。
毎月の生理は生理開始から3日間は痛みがありますが
4日目以降は痛みがありません。

しかし、その月は生理5日目くらいから痛みが強くなり
遂には起き上がれないほどの痛みとなりました。
こんな痛みは初めてだったので生理痛なのか何なのかも
分からずもしかしたら胃腸炎にでもなったのかもしれないと
思っていました。
金曜日の夜から寝込み、痛みで何もすることができませんでした。
土曜日にも痛みは継続し、その夕方あたりから
(これはまずい痛みなんじゃないのか。病院に行ったほうがいいかも)
と思いました。

しかし土曜の夕方、どこの病院なら診てもらえるのだろうと調べ
その日の当番医がいる病院へ電話し
・原因不明の腹痛で動くことができないこと
・婦人科系のものか胃腸炎のようなものかもしれないこと
・痛みは数日前からありどんどんひどくなること
・病院で卵巣が腫れているという診断があり近くMRIを撮る
予定があること

ということを伝えると、
「当番医でないけれど、まずMRIを受ける予定の病院へ一度連絡してください。
そこで診てもらえないようだったら来院してください」

と言われ、K総合病院へ連絡をしました。
同じように今の状況を説明すると
「痛み止めは持ってないんですか?」と言われ
「ロキソニンは持っていますけど原因不明な強い痛みだったので…いつもの
生理痛ならすぐに飲むんですが、飲んでいいものでしょうか?」
と言うと
あきれたような声で「まずはそれを飲みましょうよ」と言われ
激痛の中、自分がどうかなってしまうのではないかと不安で
仕方なかったので涙が出てきてしまって
「飲みます。でもロキソニンはそちらで処方されたものでなかったので
飲んでいいかわかりませんでした」と泣きながら言ってしまいました..
30歳なのにすみません・・・

どうやらK総合病院で「痛みがあったら飲んでください」とロキソニンを
処方していたと電話に出た方が勘違いされていたことと、
恐らく私が泣いてしまったので(ごめんなさい)
すごーーーーーーく優しい声になり
「ロキソニンを飲んでも痛みがひかなければまた電話してください」

言われロキソニンを飲んで横になって数時間寝ていました。
なんだか変調を感じて起きると熱っぽいなと思いました。
熱を計ると38.4度! だるくて再び眠り2時間ほど経つと熱っぽさは
消えていてお腹の痛みも歩ける程度に落ち着いていました。

その後ロキソニンを飲み続ければなんとか日常生活を送れるところまで
きたこととMRI検査の日まであと5日だったので病院へは行かず
MRI検査の時にこのことも先生にお話ししようと思いました。