従来より私の娘は、将来看護師になりたいと語っていたのだが、中学校に入学以降、本人の成績が惨憺たるのを
自覚して、最近はめっきりそのことを口に出すこともなくなる。

将来どうするのかな?

私の妻は放任主義なので、あまり成績のことも生活習慣のことも、本人に注意したりすることは少ない。

また偶に注意らしきことを言ったときでも、母娘の普段の関係の気楽さからか、全く堪える様子もなく、口答えばかり。

私が言うと、さすがにその場は勉強したり、部屋を片付けたりするのだが、本質的な解決にはなっていない。

一部の生徒は別としても、自分の子供時代を思い返すにつれ、子供はなかなか一人では頑張りにくいのではないか。
大人でもそうなのだから。よって、ある程度親が導いてあげるほうが(程度問題だが)本人にとって後々良い結果を生むと思うのだが、あまり厳しく接することにもためらいを覚え、どっちつかずの結果が継続している。


薄い文庫本だったため主に電車での通勤中に読了する。


飄々とした独特の持ち味のあるミステリーで、特に殺人のような血なまぐさい事件が発生するわけでもなく、

日常の中の謎を解くという趣向にも好感が持てた。


作風も新鮮味が感じられ、もう少し若いときに読みたかったとも思う。


謎解きが非常に革新的であるとは言わないものの、主人公の心象風景の描き方にオリジナリティが感じられ、

「こういった作品だ」と一言でまとめにくい魅力がある。