Fly Away Home~グース~ TOTALENGLISH3 | 赤城❤︎.*

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アカギ

 

3A
 春の終わりごろのある日,エイミーは沼地の近くを歩いており,巣に置き去りにされた16個の卵を見つけました。彼女はその卵をおうちに持ち帰り,あったかい場所に置きました。次の日,エイミーは学校から帰ってくると16羽の赤ちゃんガンにご挨拶されました。赤ちゃんガンたちは自分たちのお母さんをさがしていました。赤ちゃんたちはエイミーを見ると,彼女がお母さんだと思いました。
 ガンたちはすぐに歩き始めました。毎日エイミーのまわりにくっついていました。彼女が歩くと赤ちゃんたちも歩きました。彼女が走ると走りました。しばらくして,エイミーは心配になってきました。"この子たちはどうやって飛ぶことをおそわるんだろう?飛び方を教えられる人が必要だわ。" だから彼女はお父さんに助けを求めました。

 

3B
 エイミーのお父さんは小さい飛行機(グライダー)を作りました。それを使ってエイミーとお父さんはガンたちに飛び方を教えようとしました。お父さんは飛行機で待っていました。エイミーはお父さんのところに向かって走り,ガンたちはひっついて行きました。とてもゆっくりと飛行機は飛びましたが,ガンたちはそれについては行かず,自分たちの"お母さん"であるエイミーにだけついていきました。
 次の日,エイミーのお父さんは「エイミー,いいこと思いついた! おまえの飛行機を作るよ。そして飛び方を教えるよ。ガンたちはおまえにくっついて行き飛ぶと思うよ。」と言いました。
 エイミーはすぐに覚え,一人で飛行機を飛ばせるようになりました。エイミーが飛行機を飛び立たせたとき,ガンたちは彼女を追って走り始め,空へ飛び立ちました! うまくいったぞ!!

 

3C
 「これなら彼らを越冬地に連れていけるぞ。エイミー,おまえの前を俺が飛ぶ。お前は俺のあとにつづき,ガンたちはお前のあとにつづくんだ。」とエイミーのお父さんは言いました。
 エイミーのおじさんがガンたちのことをお友だちに話しました。ある男性が,「ノースカロライナに鳥さんたちの保護区があるぞ。冬場,その保護区にはほかの鳥さんたちがいない。鳥さんたちは数年前からそこで飛ぶのをやめたんだ。もし11月1日までに鳥さんたちがこなければ,大企業がその保護区にコンドミニアムを建設する予定だ。きみの鳥さんは11月1日までに到着しなきゃならないぞ!」と言いました。

 

3D
 エイミーとお父さんは毎日ガンと飛ぶ練習をしました。保護区は1000キロ以上先にあるのでガンたちは強くならなければなりませんでした。いっぱい練習したあと,ガンたちは飛ぶ準備が整いました。
 10月の最後の週,エイミーとお父さんとガンたちは南への長旅を始めました。最初の日,彼女たちは一昼夜飛びました。ヘトヘトになりました。彼女たちはとある空港に降りて休むことにしました。次の日彼女たちは再び飛ぶ準備が整いました。テレビレポーターと新聞記者が,彼女たちとその旅のことを聞きつけました。彼女たちはテレビや新聞に載りました。
 彼女たちは南へ飛び続けました。

 

3E
 最終日のことでした。エイミーのお父さんの飛行機が故障しました。時間がなくなっていきました。エイミーは今,一人で鳥さんたちを連れて行かねばなりませんでした!
 保護区では,たくさんの人たちがエイミーとガンたちを待っていました。大企業の人たちも幾人かそこにいました。「ガンたちは遅れずに着くのか?この土地は会社のものになっちまうのか?」とみんなが心配していました。
 みなが静まり返りました。エイミーの飛行機が聞こえてきました。エイミーとガンたちが丘の上を飛んだとき,そこにいる人たちが応援し始めました。ガンたちは遅れずに到着しました。この土地は鳥さんたちのものだ!
 次の春,ガンたちは保護区を去り,自分たちだけで北へ向かいました。16羽のガンみんながエイミーのおうちの近くの湿地に戻ってきました。チャンチャン