高校生【英語 Heart of OKINAWA】5. Okinawan Brotherhood  | 赤城❤︎.*

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イチャリバ・チョーデー

 「イチャリバ・チョーデー」とは、「行き会えばおともだち」の沖縄の方言です。それは、「一度で会ったらもう兄弟や姉妹だよ」という意味です。「チョーデー」は「兄弟(愛)」という意味です。沖縄の人々はこの精神に従い、見知らぬ人に対してとてもフレンドリーなのです。

 次に述べるエピソードは、この言い習わしの良い例です。沖縄旅行者が「嘉手納へはどうやって行けますか。」とたずねました。すると地元の男性が「俺も同じ方に行くんだ。ついてこいよ。」と答えました。彼らはおんなじバスに乗りました。バスの中で、その男性は回数券を取り出しました。「これを使えよ」と男性は言い、旅行者に手渡しました。なんて親切な男性なのでしょう!親切心からのそのような行動は、沖縄ではときどき見られます。

 彼らはなぜそのようにフレンドリーなのでしょう。沖縄の人々は、すべての人間はみな平等なので、兄弟(愛)の強い感情があると信じているのです。琉球王国の商人もまた、そのような感情をもっていました。他の国々との貿易の際、商人たちは非常に礼儀正しく、約束を守ろうとしていました。商人たちは信頼され、貿易によってリッチになりました。彼らもまた「イチャリバ・チョーデー」の精神に従っていたのです。この精神は今もなお生き続けています。礼儀正しさや信頼、そして「イチャリバ・チョーデー」の精神は、現在でもなお大切なものなのです。

 

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