こんばんは!!
昨日は、
完全燃焼して気がついたら寝てました(>_<)
チームSとして、
1年半ぶりの出張公演でしたっ
しかも、
初めてNMB48劇場にお邪魔させていただき ました!!
最近、
握手会で大阪に行く機会がたくさんで、嬉 しいけど…
そのときとは、
またちがう気持ちでしたねっ
いつも、
NMBさんが立っているステージに自分達が 立たせていただくのは
凄く、
緊張感がありました。
初めてチームS公演を見たという方、
ずっと、待っていて下さってた方、
モニターで観て下さった方、
本当にたくさんの方が応援してくださって 、幸せな時間を過ごすことができました! !
ありがとうございました\(^o^)/
次に、
大阪で出張公演ができるのは、
きっと高校生になってからだなぁ(o^^o)
それまでに、
もっと成長しなきゃ!!
そして、
次は、福岡のHKT48劇場です( ´ ▽ ` )ノ
全力を出せるように、
しっかり体調も整えて、公演に備えたいと思いますっ
頑張るぞー!!
それでは、
また明日、 お休みなさい(( _ _ ))..zzzZZ
PS.ミュージックステーション見て下さいね ー☆
「手作り☆じゅりたん」
テーマ:片想いFinally
こんばんは!!
はっぴーバレンタイン\(^o^)/
みんなチョコレート系のお菓子を作るだろうなぁって思ったから…
今年は、
あえて、ヘルシーな豆腐とカボチャのケーキをつくったよ♪♪
いきなりですが、
皆さんに質問です( ´ ▽ ` )ノ
私ってお菓子つくるイメージないかなぁ??
ぐぐたすに、
お菓子作るって書いたら、そうやって結構コメントがきたのでっ
ちゃんと、
手作りだよっ
生地をまぜまぜしたり…
型にいれて、
デコレーションしたり…
にこちゃん(^_^)
最後は、
ラッピングして出来上がり!!
はい、
どーぞ\(//∇//)\
きゃっ
ほらねっ
ちゃんと、女の子でしょ笑っ
なんてねっ
もともと、
女の子だよーーー
よし!!
明日は、
チームS大阪出張公演なので、
メンバーに渡そっと(o^^o)
ケーキのにこちゃんみたいに、
明日も、たくさんの方に笑顔と元気をお届けできますよーに(^_-)-☆
待っていて下さいね↑↑
最後に、
「はにかみロリーポップ」って、
バレンタインっぽいね☆彡
それだけです←
お休みなさい(( _ _ ))..zzzZZ
PS、
Gテレ発売中でーす!!
バレンタインということで…
今回は、SKEづくしみたいd(^_^o)
嬉しいです!!
ぜひ、
チェックしてみて下さいね(^O^)/
「エプロン☆じゅりたん」
テーマ:片想いFinally
こんばんは!!
明日は、
バレンタインだーー
そういえば、
エプロン姿の生写真がSHOPで発CHU(^з^)-☆
ちなみにこんな感じ↓↓
こんなに、
可愛らしいエプロン…
なんか恥ずかしいです\(//∇//)\
ちなみにねっ
インナーは、
可愛くなりすぎないように黄色を選んだよ笑
これが、白とかピンクだったら…
想像つかないなぁ…
自分らしさも取り入れないと、落ち着かない(>_<)
溶かしたチョコレートをもって撮影したり、
バレンタインらしいショットを撮ったので、
ぜひ、チェックしてみて下さい!!
とりあえず、
お菓子は、できる数だけは作りました( ´ ▽ ` )ノ
メンバーいっぱいだから大変だよぉ笑
今回は、
みんな、メンバーからいっぱいもらうだろうから…
ヘルシーなあるものをつくりました☆
なにかは、まだ内緒ねっ(^_-)-☆
みんなに、
喜んでもらえますよーに♪
あっ
バレンタインデーは、
片想いをFinallyしてね←
それじゃあ、
お休みなさい(( _ _ ))..zzzZZ
「ごめんね☆じゅりたん」
テーマ:片想いFinally
こんばんは!!
そして、
待っていて下さった皆さん、
ただいまです(>_<)
携帯の調子が悪くて、
今さっき、コメントみたんですが…
たくさんの方に、
体調が悪くてとか疲れがってご心配をおかけしちゃったみたいですね…
すいません(泣)
携帯の調子が悪かったのです…
また、
今日から更新するので、
待っていて下さったらうれしいです( ´ ▽ ` )ノ
それじゃあ、
今日は、早めに寝ます…
お休みなさい(( _ _ ))..zzzZZ
PS.
一日遅くなっちゃったけど、
ゆりあ、お誕生日おめでとう\(^o^)/
男装したときに、
一緒に撮ったよ\(//∇//)\
ゆりあたんが可愛い…
仲間思いなゆりあが大好きです♪♪
全員「えぇ!!」
湯浅「おいおい珠理奈。何かの冗談だろ?」
珠理奈「いえ。冗談じゃないですよ。」
湯浅「そこまで言うのなら証拠をみせてくれるんだろうな。」
珠理奈「もちろんです。しゃわこ!」
秦「これでいいですか?」
珠理奈「うん。ありがとう。」
蛙田「何だ釣り糸か?」
珠理奈「はい。最近の釣り糸は環境破壊や魚や水鳥が絡まることがないようにある程度経ったら水に溶ける素材を使っています。」
湯浅「そんなのはどこにでも売ってるぞ!」
長良「ところがね。こいつぁ違うんですな。この釣り糸の素材はまだ市販されていないんですわ。」
湯浅「!?」
長良「これはある釣具メーカーと大手繊維会社の共同開発して出来た試作品でね。湯浅さん。提供リストにあなたの名前があったんですな。」
秦「はい。ナイフに残っていた微量の粉を分析してもらったら一般のモノよりも頑丈で水溶性の高いモノだと分かりました。」
珠理奈「湯浅さん。これが証拠です。」
古川「でもナイフはどうするの?湯浅さんが手に入れれるとは思えないんだけど。」
珠理奈「そう。あの凶器のナイフを手に入れたのは湯浅さんじゃありません。」
桑原「えっ?い、一体誰や?」
珠理奈「それは…」
全員「!?」
湯浅「……。」
木崎「え?どういうことどういうこと?」
珠理奈「この事件。そもそも池面が仕組んだ事なんです。」
蛙田「バカな!被害者が計画したというのか!」
珠理奈「この事件の本当のターゲットは池面じゃありません。」
古川「一体誰なの?」
珠理奈「玲奈ちゃんです。」
全員「!!!!!!!!!!!」
珠理奈「ここからは私の勝手な推測です。玲奈ちゃんは池面たちのある秘密を知ってしまった。それを知った池面らが消そうと企てた。」
長良「湯浅さん。あんた池面から多額の借金してますな。それで脅されてこの計画に加わった。違いますか?」
湯浅「うぅ…。」
平田「ちょっと待って!そもそもこんな車内のトイレでこんな細工をしていたら怪しまれない?」
珠理奈「さすがりかちゃん。いいとこ突いてるよね。そう、この事件はもう一人共犯がいるの。」
全員「えぇ!!!」
蛙田「君はどれだけ人を驚かさせてくれたらいいんだ?」
珠理奈「ごめんなさい。でも、これが真実なんです。」
平田「それって一体誰なの?」
珠理奈「トイレに自由に出入りできて、車内でウロウロしても怪しくない人物はたった一人…。」
全員「はっ!?」
珠理奈「そう、共犯者はあなたですよね。車掌さん。」
珠理奈が車掌を指したとき、全員が車掌の方を振り向くのであった。
珠理奈「車掌さん。あなた握手会や公演によく来てますよね?」
車掌「えぇ、一応ファンなので…。」
珠理奈「ですが、その時は気にも留めなかったけどあなた、こないだの公演後池面と何か話してましたよね?」
車掌「いや、それはちょっと興奮してね…。注意を受けたんだよ。」
長良「いやぁつまんない嘘はよくないですなぁ。」
車掌「はぁ?」
揖斐川「調べましたよ。あなたと池面は高校からの古い付き合いなんだそうじゃないですか?」
長良「そしてあんたも湯浅さん同様池面から多額の借金をしている。」
車掌「!?」
珠理奈「この事件の計画は恐らく池面が仕組み、湯浅さんが道具の手配、車掌さんがトリックを仕組んだ。そうですね?」
長良「もうね。言い逃れしても仕方ないですよ。あんたらが出来ることは素直に真実を話すことだ。」
珠理奈「湯浅さん。何故池面を殺したんですか…?」
湯浅「うぅ…。」
長良「湯浅さん!みんなあんたを信じてるんだ!この現実をまだ受け止めてないメンバーもいる!今あんたがやるべきことは真実を話すことだ!違いますか?」
湯浅「そうですね。」
池面「湯浅さん。ちょいとマズイことになったんですが。」
湯浅「何だ?」
池面「いや例の件なんだが、玲奈がどうも勘づいたようでしてね。」
湯浅「何だって!?」
池面「これがバレたら俺もあんたもSKEも終わりだ。」
湯浅「冗談じゃない!せっかくここまで育てたんだ。まだまだ伸びる子も一杯いるし…。」
池面「そこでだ。来週飛騨にMV撮影に行くでしょう?」
湯浅「おいもしかして…。」
池面「そうです。玲奈には退場していただこう。そう思いましてね。」
湯浅「じょ、冗談はよせ!玲奈はウチの看板なんだぞ。」
池面「いいでしょ。珠理奈がいるし須田や木崎、矢神、高柳コマなんかいくらでもいますよ。」
湯浅「例えどんな子であっても消すなんて…。」
池面「じゃあこのままでいいのか?玲奈が喋ったら全てが終わりなんだぜ。それに…。」
湯浅「何だ?」
池面「アンタがベガスでスった分誰が立て替えてコトが収まってると思ってるんです?秋元さんにバレたらクビですよ。」
湯浅「それはお前が誘ったんじゃないか!?」
池面「まぁね。でもあそこまでのめり込んだのは自己責任でしょ?僕は止めましたよ。」
湯浅「貴様ぁ…。」
池面「まぁこの計画に乗らなければ全てバラします。それが嫌なら僕らと仲良くやりましょうや。」
湯浅「約束のモノだ。」
池面「うひょ~。最近の釣り糸はかなり特殊なんですね。最高ですよ湯浅さん。」
車掌「よぉ色男。」
池面「湯浅さん。ここにいる車掌とは長い付き合いでしてね。」
車掌「それで俺はどうすりゃいいんだ?」
池面「計画はこうだ。玲奈をトイレに運ぶ。そしてクロロホルムで気絶させ、カラクリで彼女の手首を切る。そして自殺に見せかける。以上だ。」
湯浅「うぅ…。」
池面「湯浅さん。あんたも共犯なんだ。もう出られないぜ。とことん俺たちに付き合ってもらいますよ。」
車掌「じゃあ準備するわ。」
池面「おう。」
湯浅「玲奈…。スマン…。」
車掌「ところでただ殺るなんて勿体なくないか?」
池面「そうだな。じゃあその前に遊ぶか?」
車掌「そうこなくっちゃ!最近ストレスが溜まりに溜まってね。」
池面「いいのか業務は?」
車掌「な~に。トイレの故障とか言えばどうにかなるよ。もう一人車掌も乗るし。」
池面「お前最低だな。」
車掌「それはお互い様だろ?ヒャハハハハハ!」
池面「それもそうだな!アハハハ!」
湯浅「……。」
池面「よし、連れてきた。」
玲奈「うぅ!!う…。」
車掌「計画通りだな。」
池面「それじゃショータイムの始まりだ。」
車掌「時間がねぇから早くしてくれよ。終わったら合図しろよ。」
池面「おう!」
湯浅「許せん。」
池面「湯浅さん。あんたの出番は終わったぜ。席に座っててくださいよ。」
湯浅「貴様、玲奈をどうするつもりだ?」
池面「いや、このまま逝ってもらうだけですよ。」
湯浅「嘘をつくな。車掌と話してたのが聞こえたぞ。」
池面「ちぇ!聞かれてたのかよ。」
湯浅「どうなんだ?」
池面「どうせ逝ってもらうんだ。その前に遊び相手してもらってもいいだろ?」
湯浅「貴様という奴は!」
池面「湯浅さん。あんたも共犯なんだ。これを止める権利があるというのか?」
湯浅「玲奈にこれ以上触れるんじゃない!」
そう言った湯浅は開く緑のボタンを押した。
池面「おい待て!よせ!ヴぉ!」
揖斐川「俺は被害者のこと悪くは言いたくないですけど池面って奴は最低だ。」
長良「まったくやりきれん。」
湯浅「確かに私は過ちを犯した。でもこうでもしなきゃ玲奈は救われなかった。こうしなきゃ…。」
珠理奈「本当にこうするしかなかったんですか?」
湯浅「あぁ。」
珠理奈「湯浅さん。あなたが正直に真実を話して池面たちの悪事を暴けば玲奈ちゃんは巻き込まれずに済んだと思います。」
長良「うむ。それはそうだ。」
珠理奈「でも湯浅さんは結局自己保身で協力した。池面を殺したのも自分の為じゃないんですか?」
湯浅「うぅ…。」
珠理奈「確かに放っておけば玲奈ちゃんが死んでたかもしれない。でもその前に止められなかった湯浅さんも悪いですよ!」
長良「じゅりたん。もういいだろう。揖斐川。」
揖斐川「湯浅洋。殺人容疑で逮捕します。時刻は?」
蛙田「えー…と。午後9時14分です。」
湯浅「私がもっと早くに話していればこんなことにはならなかったんだな…。」
長良「最初に警察に来ていれば良かったんです。隠そうという保身行動が高くついたんですな。」
揖斐川「車掌さん。あんたも来てもらうよ。」
車掌「うっせぇコラァ!!」
追い詰められた人間は時として自暴自棄となり、恐ろしい暴挙に出る場合がある。車掌は絶望感からかナイフを須田亜香里に向けた。
長良「馬鹿なマネはよせ!」
車掌「うるせぇんだよ!」
車掌は支給されていた防犯用の催涙スプレーを噴射した。
長良「うわっ!」
揖斐川「催涙スプレーだ!みんな口と鼻を押さえて!」
車掌「逃走用の車用意しろ!でなきゃこの女の命はねぇぞ!」
長良「うぅ!くそぉ。」
車掌「早くしろっつってんだろうがぁ!」
高柳「きゃあ!」
車掌がナイフを振り回した際に偶然にも置いてあった剥製のフクロウにナイフが当たった。それが高柳明音の怒りに火をつけた。
高柳「フクロウさんに謝りなさい!」
車掌「はぁ?何ほざいてんだよ!」
高柳「謝れっつってんだよ!!」
車掌「ぐぉぉ!」
高柳明音の拳が車掌の右頬にクリーンヒットし、その隙に須田が逃げる。
須田「あっ!」
揖斐川「危ない!」
机の脚につまづいた須田を揖斐川が抱きかかえる。
揖斐川「大丈夫かい?」
須田「はい。ありがとうございます。」
揖斐川「え?あぁ…。それならよ、良かった…。」
長良『揖斐川のヤツ。ハマったな。』
椅子の脚につまづいて転ぶ車掌。偶然にも正面にいた木本花音に手が触れた。
木本「私に触れるんじゃねぇ!」
車掌「ぎゃふ!」
触れられたことに激怒した木本花音が起き上がろうとした車掌の脳天に顎で一撃を加える。
車掌「うぅ!くそぉ!おいお前そこどけ!」
珠理奈「残念だけどそれは無理だね。」
車掌「何だと?」
珠理奈「人の弱みを利用し、夢をもった少女をもて遊ぶ最低な奴を通すことはできねぇって言ってんだよ!」
車掌「てめぇ痛い目に遭わなきゃ分かんねぇのか!?」
珠理奈「それはこっちのセリフだよ!」
車掌「くぁwせdrftgyふじこlp;@:「」」
珠理奈は車掌の急所目がけて右足から強力なキックをお見舞いした。車掌は急所を押さえ、泡を吹きながら倒れ込んだ。
長良「確保だァ!」
長良の号令で警官隊が突入。車掌はそのまま逮捕された。こうして複雑でやりきれない事件の幕が下ろされたのであった。
エンディングテーマ(皆さんの合うと思う曲を聴いてください。)
珠理奈「玲奈ちゃ~ん!」
玲奈「珠理奈!みんな!ありがとう。」
長良「玲奈ちゃん。このように拘束して心無いことを言って申し訳ない。警察官の一人としてお詫びします。」
玲奈「いえ。長良さんも仕事をしただけですから。それより真犯人捕まえてくれてありがとうございます。」
長良「いやぁ俺たちは何もしてないよ。全てじゅりたんの推理があってのこそだ。」
珠理奈「えへん。」
揖斐川「調子に乗るんじゃない。本来考えられないんだぞ!」
長良「まぁまぁ。それより揖斐川も分かったろ?」
揖斐川「何がです?」
長良「お前、昨日あかりんを抱えて顔赤くしてたな。お前もだーすーワールドの虜になったんだろ?」
揖斐川「ま、まさか…。そんなわけないじゃないすか。あれはつまづいた彼女が危ないと思ったから。」
珠理奈「あ~いびたん。顔赤くしてる~。」
揖斐川「い、いびたん!?」
長良「ハハハ。いびたんか。これはいいな。みんな。上司の私が許すぞ。」
揖斐川「ちょっと警部!」
須田「わぁ~!いびたん。いびたんは浮気しないでね。」
揖斐川「いや…浮気も何も…。」
珠理奈「やっぱ顔赤いじゃん!分かりやす~い!」
揖斐川「コラ!大人をからかうんじゃない!」
長谷部「ふぅ~!」
秦「そういえば珠理奈さんが集めた際も私に後は頼んだと言って温泉に行ってましたね。」
長良「ぬぁ~にぃ~!?人が大変な思いしてたときにお前呑気に温泉浸かってたのか?」
長谷部「いや、元々プライベートですよ。別にいいじゃないですか?」
長良「いや!許さん!よぉし!みんな!ここにいる長谷部を雑用で使っていいぞ!」
長谷部「はぁ!何言ってるんですか?まだ入ってない温泉あるのに!」
長良「やかましい!みんな昨夜は大変だったんだ。その分一日で埋め合わせしろ!」
長谷部「そんなぁ~。」
珠理奈「いやぁ良かった。」
玲奈「珠理奈。ありがとね。」
珠理奈「別に…。私はただ真実を明らかにしただけ。だって真実はひとつしかないんだからさ。」
こうして日本三大名泉のひとつである下呂の特急車内で起きた冤罪間際の密室殺人は儚くも人の弱みと自己保身に走った人の負の部分を思い知らせるように終わった。
名探偵ジュリナは、どんなに嫌な事実であろうとも今後も真実に導いていく。そう、真実はひとつしかないのである。
-完-
※この作品はフィクションです。実在の個人・団体とは一切関係ありません。
面白かった
>>101のせいでエンディングテーマが桜の栞にしか聞こえないww
俺もオキドキが以外と合う気がするw
ミステリーだけどライト作風だし
湯浅さん逮捕されたのにみんな明るすぎワロリンコw
色々な意見を頂いて嬉しいです。
こうやって書けたのも保守してくださった皆様のおかげです。本当にありがとうございました。
もしかしたら近いうちに続きを書くかもしれません。その時はまたよろしくお願いします。
では、またお会いしましょう。
ホテルに集められたメンバーたち。皆何事かとざわついている。
車掌「あの、何で僕まで呼ばれたんでしょうか?」
蛙田「いやぁ上からの命令でね。まぁ座ってください。」
車掌「はぁ…。」
長良「いやいや皆さんお集まり頂いてすみませんね~。今回お集まりいただいたのは他でもない。事件の真相が分かったんでね。」
全員が驚いた様子で前を向く。
古川「じゃあ玲奈ちゃんは?」
珠理奈「もちろん犯人じゃないわ。」
全員「えぇ~!!」
蛙田「長良警部殿。こりゃ一体どういう…。」
長良「まぁとにかく彼女の話を聞いてください。彼女が事件の真実を導いたのですからな。」
蛙田「はぁ…。」
揖斐川「それにしてもいいんですかね。中学生のアイドルの推理話を披露させるなんて…。」
長良「いや。この事件に対するじゅりたんの思いは強い。だから今回はやらせてあげようではないか。」
揖斐川「警部。俺…。」
長良「揖斐川。黙って聞け。」
揖斐川「はい。」
珠理奈「そんじゃ。この事件の真相を語らせてもらいましょうか。」
今んとこ面白い
全員「うわっ!」
珠理奈「ごめん。血が苦手な人には辛いだろうけどでもこの血が大事なの。」
蛙田「どういうことだ?」
珠理奈「この血しぶきの飛びかたです。トイレの壁は右側に飛んでるけど玲奈ちゃんの服は左側を中心に飛んでいる。」
平田「本当だ。そうなるとおかしいよね。」
珠理奈「そう。玲奈ちゃんは右利き。玲奈ちゃんが切ったのなら血は右側に偏るはず。でも違う。」
木本「つまり玲奈さんはその場にいただけで濡れ衣を着せるために血飛沫を浴びせたわけですね。」
珠理奈「そういうこと。でも実際犯人は自分で手を汚したわけじゃない。」
蛙田「え?」
珠理奈「次にこの写真を見てください。」
桑原「何や玲奈の持ってたペーパーナイフやん。」
珠理奈「そう、凶器のね。でもここを見て。」
揖斐川「画像を拡大するんだったな。」
矢神「あれ?何か細い傷が。」
珠理奈「そう。犯人はナイフをくくりつけておいたのよ。」
長良「なるほど。でもどういう仕組みなんだ?」
珠理奈「ちゅり、かのん。」
高柳「じゃあこのVTRを見てください。揖斐川警部補。」
揖斐川「はい。」
カチャカチャ...
スクリーンに映し出されたのは現場となったトイレが映し出された。そして高柳と木本の姿が見える。
それまで保守してもらえると助かります。
楽しみにしてるよー!
木本「今から池面の殺害方法のトリックを説明するのん。」
揖斐川「君たちグルメリポートじゃないんだよ…。」
長良「まぁ黙って見ようじゃないか。(のん。かわいいなぁ…。)」
高柳「このトイレの扉はこの緑と赤のボタンを押すことで自動で開閉するシステムです。」
木本「このように緑を押したら開き、赤を押すと閉まります。」
高柳「じゃあまずはこのナイフをこの糸にくくりつけて。」
木本「これをこうやって、こうやって結んでいきま~す。」
高柳「準備完了~。じゃあ皆さん見ていてくださいね。」
木本「まずドアを閉めます。」
高柳「花音。ドアを開けて」
木本「は~い。」
木本花音がドアを開ける緑のボタンを押すと、ドアが開くと同時に糸がスルスルと動き、池面の代わりに置かれた同じ身長ほどのダンボールを積んだものにナイフが当たる。
蛙田「あぁ!被害者と同じ場所に当たった!」
高柳「見てください。全くあの時と同じになっちゃいました~。」
木本「わぁ~。珠理奈さんの言ったとおりだぁ~。」
高柳「みなさ~ん。これが殺害方法のトリックです。」
木本「わかりましたか~?」
高柳・木本「それでは珠理奈さんよろしくお願いしま~す。」
こうして殺害方法のトリックを明かしたビデオは終わった。
長良「こりゃ相当この車両に詳しい人間じゃないと出来ないだろ?」
珠理奈「そうだね。」
古川「それより犯人は誰なの?」
珠理奈「まぁまぁそんな慌てないで。」
古川「ごめん、つい…。」
珠理奈「この事件は意外にも複雑な事件でした。巧妙なトリックと密室…。」
長良「ふむ。」
珠理奈「でも私はずっと気になっていました。そして真実に導いた。」
蛙田「真犯人は一体誰なんだ!?」
珠理奈「このようなトリックを使い池面を殺害した犯人それは…。」
珠理奈「それでアユたん。最初はどーする?モグモグ」
揖斐川「君、せめて長良警部と呼びなさい!」
長良「揖斐川。構わんよ。そうだな。まずは現場の車両から見直してみよう。」
珠理奈「分からない時はまずは現場に戻れって言うしね。」
長良「さすがはじゅりたん。その通りだ。刑事の鉄則だな。」
珠理奈「ようしそうなったらちゃんと食べないとね。ハフハフ」
揖斐川「警部。いいんすか?すっかり遠足気分ですよ。」
長良「まぁまぁ。彼女だってその辺の分別はついている。それにやはり同じメンバーが犯人だと想いたくはない気持ちはわかる。」
揖斐川「でも…。」
長良「もしも俺が捕まって冤罪だと思ったらどうする?」
揖斐川「そりゃ全力で解明しますよ。」
長良「だろ?それは同じだ。あの年齢でそこまで考えて行動できる少女は早々いないぞ。」
揖斐川「なるほど。警部があの子に肩入れしてる理由が分かった気がします。」
長良「揖斐川。甘いな。お前はまだ彼女たちの魅力を分かってないぞ。」
揖斐川「え?」
長良「まぁいずれ分かるだろうさ。さぁ時間がないから食べるぞ。」
揖斐川「け…警部。」
長良「あ、あれ…?じゅ、じゅりたんだけじゃないの…?」
珠理奈「はい。私たちSKE48少女探偵団です!私たちは一心同体だから。」
高柳「こんにちゅり~。」
木本「珠理奈さんの為に頑張るのん!」
秦「よろしくお願いします。」
長良「いやぁ全く一杯食わされたな。さすがだよ。」
揖斐川「警部。只者じゃないっすね。」
長良「言っただろ。それにしてもしゃわこまでいるとは驚きだね。」
秦「え…。いや…。その…珠理奈さんの誘いは断れません…。」
揖斐川「じゅ、珠理奈さん!?君、流石に珠理奈ちゃんより年上だよね?」
秦「はい、23です。」
揖斐川「23が何で15歳に敬語にさん付け?おかしくない?」
長良「揖斐川。それが彼女たちなんだ。年じゃない。いつ入ったかで決まるんだよ。」
揖斐川「え?」
長良「警察もそうだろ?俺やお前よりも若くて岐阜のことなぞ何も知らん坊主の美濃里警視でも敬語だろ?それと同じだ。」
揖斐川「アイドルも縦社会なんすね。」
長良「チャラチャラしているようで結構厳しいんだぞ。」
揖斐川「はぁ。じゃあ早速現場へ行きましょう。」
車掌「ここがトイレです。」
長良「あぁ~こりゃ相当飛んでるな。犯人も相当返り血浴びてるわ。」
揖斐川「現に松井玲奈の服は被害者の血液だらけでしたよ。」
長良「確かにそうだったよな。」
珠理奈「……。」
長良「じゅりたん。どうしたんだい?気分でも?」
珠理奈「いや、何か違和感があるんだよね。」
長良「どんな?」
珠理奈「いやよく分かんないけど最初に現場を見た時を思い出すと何かがおかしい。」
秦「血飛沫の飛び散り方じゃ?」
長良「何?」
珠理奈「しゃわこ!そうだ。私も今気づいた!アユたん。写真ある?」
長良「あぁ。おい揖斐川すぐに現場写真もってこい!」
揖斐川「分かりました。」
長良「しゃわこ。詳しく聞かせてくれ。」
秦「はい。この血飛沫なんですけど。確か玲奈さんの血は全体の左側にかかっていました。でもこれは右側に寄っています。」
長良「ふむ。確かに右側だ。傷も右側だったな。」
秦「もし玲奈さんが切ったのなら血は右側に集中すると思います。なのに右の袖などにはあまりかかってなかったと思うんです。」
長良「本当だ。右側はほとんどないな。」
珠理奈「玲奈ちゃんは右利き。普通逆にもって切るなんておかしい。」
長良「あぁ。特にこの狭い空間でわざわざそんな細工をする理由もないからな。」
揖斐川「じゃあ…。」
長良「揖斐川。こりゃ簡単なヤマじゃなくなったな。間違いなく玲奈ちゃんはシロだと思うぞ。」
揖斐川「マジっすか。こりゃ当分帰れそうにないですね。」
長良「そうだな。いや、しゃわこが気がつかなければ危うかった。」
秦「いえ…。わ、私は別にそんな…。」
長良「ハハハ。しゃわこらしい。」
珠理奈「それにしてもこれで玲奈ちゃんの疑いは晴れたよね。」
長良「いやこれだけじゃ薄い。もっと本格的にやらんとな。揖斐川!科捜研の長谷部を呼べ!」
揖斐川「え?いいんですか?上通さずに。」
長良「心配要らん。あいつは今日から下呂で湯治するとかで一週間休み取っている。すぐ近くにいるはずだ。」
揖斐川「分かりました。それにしてもあの人も不幸ですね。」
長良「そういう星に生まれたと諦めるしかないな。」
珠理奈「科捜研キタ━━━(゚∀゚)━━━!!」
長良「おいおい。そこまで興奮するもんじゃないぞ。」
こうして科学捜査研究所のエース長谷部基宏は偶然にも下呂へ来ると言いふらしたことが災いし、捜査に協力する羽目になったのである。
長谷部「もう何なんですか?人がせっかく温泉に入ってたのに!」
長良「バカヤロウ温泉まんじゅう食ってる場合じゃねぇんだよ。殺しだ殺し!」
長谷部「え?」
揖斐川「今朝ワイドビューひだの車内で殺しがあって被疑者はいるけどどうも怪しいんです。こういうのは長谷部さんの出番でしょ?」
長良「長谷部いつも言ってるよな?証拠は嘘をつかんと。」
長谷部「はい。僕のモットーです。」
長良「じゃあ話は早い。この写真の載ってる証拠を分析しろ。」
長谷部「ハァ!?ここでどうやれって言うんですか?」
長良「心配するな。お前が頼んだ移動ラボを手配しといた。4時間もすりゃ来るだろ。それまで温泉でも入ってろ。」
長谷部「あーあ。下呂に行くなんて言うんじゃなかったな。」
長良「いいだろ。解決したら彼女たちが癒してくれるさ。」
長谷部「あれ?どこかで見覚えのある顔かと思えばSKE48じゃないですか?」
長良「そうだ。彼女たちも捜査に協力してもらってるからな。」
長谷部「もう驚かされ過ぎて何も言えないです。」
秦「あの。是非長谷部さんの様子を見させてもらいたいんですが…。」
長良「あぁ構わんよ。こいつ今じゃこんなんだが科学捜査に関してはピカイチでね。確かしゃわこはこういうの好きだったな。」
秦「好きっていうか興味があるっていうか…。」
長良「あぁいずれにせよいい勉強にはなる。長谷部!失礼のないようにしろよ。」
長谷部「はぁ~あ。」
長谷部は溜息をつく。だが仕方がない。自分の撒いた種は自分で処理するのが鉄則である。
そして印象的なのは秦佐和子の目である。本格的な科学捜査に携われる喜びをシャイに表していたのであった。
なかなか長編になりそうだね。
長良「さすがはじゅりたんだ。メンバーが簡単に集まった。」
珠理奈「こういうのは任せてよ。」
蛙田「あの…。被疑者は松井玲奈じゃ?」
長良「あぁ。だが、他に容疑者がいる可能性が出たんだ。そうなった以上は一からやり直しだ。」
蛙田「ですがあの…。」
長良「何だ?文句があるなら外してもいいんだぞ。言っておくが捜査責任者は私だというのを忘れるな。」
須田「アユたんカッコイイ~!」
長良「そ、そうかな?」
揖斐川「警部!」
長良「おっといかんいかん。それじゃあ事件当時の話を一人ひとり聞いていきたいと思います。まずは現場を見た人は挙手をお願いします。」
揖斐川「4人ですね。」
長良「カツオ、あかりん、じゅりたん、湯浅支配人だな。」
揖斐川「じゃあ後で事情聴取をしましょう。」
長良「そうだな。次に被害者の池面色男について聞きたいのですが。」
珠理奈「正直探偵としてこんなことを言うのはダメなんだろうけど評判は良くなかった。」
長良「どういうこと?」
木本「あいつ玲奈さんに気があるみたいでいつもベタベタしようとしていた。マネージャーの地位を利用してね。」
揖斐川「肝心の彼女はどう思ってたの?」
珠理奈「玲奈ちゃん。気を遣ってニコニコしてたけど内心良くは思ってなかったと思う。」
揖斐川「じゃあ松井玲奈にも動機はありますよね。」
長良「だが、他のメンバーからの評判も良くないから全員に動機は当てはまるぞ。」
珠理奈「わ、私はやってないからね。」
長良「じゅりたんがやったなんて思わないよ。」
揖斐川「とにかく最初に駆けつけた桑原、須田、湯浅の3人から話を聞きましょう。」
長良「よし!じゃあ桑原さん、須田さん、湯浅さんは別室へ。残りのメンバーは部屋で待機だ。全員出すな。」
揖斐川「じゃあまず桑原さんから聞きましょう。」
桑原「あの時は食べ過ぎてトイレに行こうとしていたんじゃき。」
揖斐川「え?」
長良「あ~。カツオは高知の出身なんだよ。土佐弁だ。」
揖斐川「そうでしたか。それで?」
桑原「行ったらもう人混みができちょってトイレは鍵がかかったままやったんよ。」
珠理奈「確かにトイレのランプが付きっぱなしだったもんね。」
桑原「そんなん知らんわ。それで車掌さんが鍵開けたら玲奈と池面が倒れとったわけ。」
長良「それで悲鳴を上げ、次駆けつけたのは?」
湯浅「私です。彼女はどうも大衆の場で騒ぐ癖があるようでまたかと注意に行ったんです。そしたら池面君が首切られてて…。」
長良「そうでしたか。そして次に来たのは?」
須田「私です。何か騒がしいから行ってみたら…。」
長良「それでじゅりたんが駆けつけて発見。列車は下呂に向かったというわけだ。」
蛙田「他の乗客は見た瞬間にその場を離れてしまったようで立っていたのは車掌とこの4人だけと車掌が証言してます。」
長良「そうなると他の人間は外れるか。ん?どうしたじゅりたん。」
珠理奈「……。」
木本「珠理奈さん!」
珠理奈「え?あっ。」
長良「具合でも悪いのかい?」
珠理奈「そうじゃないよ。大丈夫。」
長良「ふぅ。驚かさないでくれよ。」
珠理奈『何か引っ掛かったんだよね。あの人の発言が。何かおかしい。一体何だろう…?』
玲奈「グスン」
長良「あんな玲奈ちゃんは見たことがない。胸が痛いよ。」
揖斐川「でも帰すわけにはいきませんよ。本部からも言われています。」
長良「う~む。早く事件を解決しないとな。」
揖斐川「そういえば血痕のことはどうなったんでしょう?」
長良「長谷部に聞きに行ってみるか。」
揖斐川「そうっすね。ある程度の分析はしてるでしょうし。」
長良「おい長谷部!進んでるか?」
長谷部「ビクゥ!!」
長良「あっお前何しらさぎ物語食ってるんだこの野郎!」
珠理奈「ムシャムシャ…」
揖斐川「君たちまで一体何やってるんだ!」
珠理奈「あっアユたんも食べよ。」
長良「おうこれがまた美味いんだよなぁ。」
揖斐川「警部までもぅ。それで長谷部さん。証拠で分かったことは?」
長谷部「はいはい。この玲奈さんのナイフなんですがね。」
長良「それがどうした?」
長谷部「見てください。この部分。薄いですが若干線が入ってます。」
長良「あっ本当だ。」
珠理奈「これっておかしくないですか?」
長谷部「普通につくものじゃないですね。」
長良「どうやってついた傷か分かるか?」
長谷部「移動ラボで詳しく分析すればどういうのかもう少し分かると思います。」
長良「それじゃ頼んだよ。」
珠理奈『ナイフに付いた細い傷かぁ。そうなると同じ傷がトイレにも…。』
珠理奈「何でみんなついてくるの?」
高柳「そりゃあ少女探偵団だからね。」
木本「そうですよ。自分一人なんて水臭いですよ。」
珠理奈「あのね。アユたんにも黙って来てるんだから目立ったら怒られるんだよ。」
高柳「それにしても何で警官とか居なかったのかな?」
木本「そうですよね。テープはあったのに現場保存する気ないのかなぁ?」
珠理奈『あの手を使って良かった。』
高柳「さてさてお目当てのトイレだね。」
珠理奈『細い傷があるとすればこの部分のはず…。』
木本「あれ?こんなところに変な傷が…。」
珠理奈「どれどれ?」
高柳「ホントだ。玲奈さんのナイフに付いていたのと同じものだね。」
珠理奈『よし、これで殺害のトリックは分かった。あとは証拠が欲しい。』
駅員「君たち!一体ここで何をしているんだ!」
高柳「マズイ!逃げろぉ~!」
駅員「コラ!待ちなさい!」
長良「いやぁ~すみませんね。」
駅員「困りますよ。勝手に列車に入られては…。」
揖斐川「お手数をおかけしました。」
駅員「じゃあ私はこれで。」
長良「さてと。じゅりたん約束したよね。勝手な行動はしないと。」
珠理奈「……。」
揖斐川「そうだ。警部は全ての責任を取ると言って君たちを捜査に協力させているんだ!それを知っているのか?」
長良「揖斐川。そう声を荒らげるな。」
揖斐川「でも…。」
長良「もういいさ。じゅりたんが動いたのには理由があるんだろ?それを聞かせてくれ。そうすれば今回のことは水に流そう。」
揖斐川「警部…。」
珠理奈「実はあの玲奈ちゃんのナイフに付いていた傷と同じ傷がトイレにもあったんだよ。」
長良「何ぃ!?」
揖斐川「ということはナイフはあらかじめ用意されてたってことですか?」
長良「こりゃますます玲奈ちゃんの犯行とは思えなくなったな。でもこれじゃ証拠は薄い。」
木本「えぇ~。ダメなんですか?」
長良「あぁ。傷を付けたモノを見つけないとね。」
長良「湯浅さん。わざわざすみませんね。」
湯浅「この度はウチのメンバーがご迷惑をおかけしてしまったようで…。」
長良「いえ。遊んでるうちにホームに入ってしまっただけです。大したことはないですよ。」
湯浅「いやいや全くとんだことを。」
長良「おや、釣りですか?」
湯浅「えぇ。本当は高山で釣る予定だったんですがついそこでね。」
長良「大漁ですか?」
湯浅「いやぁ残年ながら全然ですなぁ。」
揖斐川「まぁうまくもいかないものね。釣りもアイドルの育成も。」
湯浅「全くですな。ハハハ。」
珠理奈『はっ!』
この時珠理奈の脳に衝撃が走った。これは考えていた謎が少し繋がり始めたシグナルなのである。
長良「長谷部!しっかりやってるかい?」
長谷部「えぇ。しっかりやってますよ。」
長良「おぉ~。しゃわこの白衣姿は似合ってるねぇ。」
秦「あ…ありがとうございます。」
長谷部「いやぁ警部。アイドルにこんなに科学に精通した人がいるなんて思いもませんでしたよ。」
珠理奈「しゃわこをそんじょそこらのアイドルと同じにしちゃダメだよ。」
長良「それで証拠から何か分かったか?」
長谷部「えぇ、ナイフの傷から少量の粉がついていて分析したところ生分解性プラスチックの成分が検出されました。」
揖斐川「せ、生分解性?」
秦「つまり水に溶けるプラスチック素材なんです。だからよく釣り道具に使われることも多いんです。」
長良「俺もよく長良川に鮎釣りに行くが確かにこういう素材のが多いな。」
長谷部「あと松井玲奈が言っていた意識を失ったというのは本当のようですね。」
長良「何か出たか?」
長谷部「えぇ。襟の部分から少量のクロロホルムが出ました。多分覆っていた布から垂れたんでしょう。」
秦「あと、服から違った素材の繊維片が見つかりましたよ。」
長谷部「あぁそれを目だけで見つけたのには驚いた。何しろほんの僅かなモノでしてね。」
長良「それでどんなものだ?」
長谷部「まぁ顕微鏡で見てください。」
長良「う~ん。一体何なんだろう?」
長谷部「調べたら綿でした。そして綿からクロロホルムも出てきましたよ。」
長良「やはり玲奈ちゃんは真犯人にハメられたようだな。」
珠理奈『生分解性プラスチック、綿…。釣り道具…。そうか!そういうことだ!』
長良「おいじゅりたん。どうしたんだ?」
珠理奈「警部。犯人が分かっちゃったかもしれない。」
長良「ほ、本当か!?」
珠理奈「うん。ホテルにみんなを集めて。」
長良「よし!揖斐川。すぐにホテルへ向かうぞ。」
揖斐川「は、はい!」
ついに珠理奈は全ての謎が繋がった。だが、この事件の真相は意外な展開となることをまだ誰も知る由はなかった。
珠理奈「それでアユたん。最初はどーする?モグモグ」
揖斐川「君、せめて長良警部と呼びなさい!」
長良「揖斐川。構わんよ。そうだな。まずは現場の車両から見直してみよう。」
珠理奈「分からない時はまずは現場に戻れって言うしね。」
長良「さすがはじゅりたん。その通りだ。刑事の鉄則だな。」
珠理奈「ようしそうなったらちゃんと食べないとね。ハフハフ」
揖斐川「警部。いいんすか?すっかり遠足気分ですよ。」
長良「まぁまぁ。彼女だってその辺の分別はついている。それにやはり同じメンバーが犯人だと想いたくはない気持ちはわかる。」
揖斐川「でも…。」
長良「もしも俺が捕まって冤罪だと思ったらどうする?」
揖斐川「そりゃ全力で解明しますよ。」
長良「だろ?それは同じだ。あの年齢でそこまで考えて行動できる少女は早々いないぞ。」
揖斐川「なるほど。警部があの子に肩入れしてる理由が分かった気がします。」
長良「揖斐川。甘いな。お前はまだ彼女たちの魅力を分かってないぞ。」
揖斐川「え?」
長良「まぁいずれ分かるだろうさ。さぁ時間がないから食べるぞ。」
揖斐川「け…警部。」
長良「あ、あれ…?じゅ、じゅりたんだけじゃないの…?」
珠理奈「はい。私たちSKE48少女探偵団です!私たちは一心同体だから。」
高柳「こんにちゅり~。」
木本「珠理奈さんの為に頑張るのん!」
秦「よろしくお願いします。」
長良「いやぁ全く一杯食わされたな。さすがだよ。」
揖斐川「警部。只者じゃないっすね。」
長良「言っただろ。それにしてもしゃわこまでいるとは驚きだね。」
秦「え…。いや…。その…珠理奈さんの誘いは断れません…。」
揖斐川「じゅ、珠理奈さん!?君、流石に珠理奈ちゃんより年上だよね?」
秦「はい、23です。」
揖斐川「23が何で15歳に敬語にさん付け?おかしくない?」
長良「揖斐川。それが彼女たちなんだ。年じゃない。いつ入ったかで決まるんだよ。」
揖斐川「え?」
長良「警察もそうだろ?俺やお前よりも若くて岐阜のことなぞ何も知らん坊主の美濃里警視でも敬語だろ?それと同じだ。」
揖斐川「アイドルも縦社会なんすね。」
長良「チャラチャラしているようで結構厳しいんだぞ。」
揖斐川「はぁ。じゃあ早速現場へ行きましょう。」
車掌「ここがトイレです。」
長良「あぁ~こりゃ相当飛んでるな。犯人も相当返り血浴びてるわ。」
揖斐川「現に松井玲奈の服は被害者の血液だらけでしたよ。」
長良「確かにそうだったよな。」
珠理奈「……。」
長良「じゅりたん。どうしたんだい?気分でも?」
珠理奈「いや、何か違和感があるんだよね。」
長良「どんな?」
珠理奈「いやよく分かんないけど最初に現場を見た時を思い出すと何かがおかしい。」
秦「血飛沫の飛び散り方じゃ?」
長良「何?」
珠理奈「しゃわこ!そうだ。私も今気づいた!アユたん。写真ある?」
長良「あぁ。おい揖斐川すぐに現場写真もってこい!」
揖斐川「分かりました。」
長良「しゃわこ。詳しく聞かせてくれ。」
秦「はい。この血飛沫なんですけど。確か玲奈さんの血は全体の左側にかかっていました。でもこれは右側に寄っています。」
長良「ふむ。確かに右側だ。傷も右側だったな。」
秦「もし玲奈さんが切ったのなら血は右側に集中すると思います。なのに右の袖などにはあまりかかってなかったと思うんです。」
長良「本当だ。右側はほとんどないな。」
珠理奈「玲奈ちゃんは右利き。普通逆にもって切るなんておかしい。」
長良「あぁ。特にこの狭い空間でわざわざそんな細工をする理由もないからな。」
揖斐川「じゃあ…。」
長良「揖斐川。こりゃ簡単なヤマじゃなくなったな。間違いなく玲奈ちゃんはシロだと思うぞ。」
揖斐川「マジっすか。こりゃ当分帰れそうにないですね。」
長良「そうだな。いや、しゃわこが気がつかなければ危うかった。」
秦「いえ…。わ、私は別にそんな…。」
長良「ハハハ。しゃわこらしい。」
珠理奈「それにしてもこれで玲奈ちゃんの疑いは晴れたよね。」
長良「いやこれだけじゃ薄い。もっと本格的にやらんとな。揖斐川!科捜研の長谷部を呼べ!」
揖斐川「え?いいんですか?上通さずに。」
長良「心配要らん。あいつは今日から下呂で湯治するとかで一週間休み取っている。すぐ近くにいるはずだ。」
揖斐川「分かりました。それにしてもあの人も不幸ですね。」
長良「そういう星に生まれたと諦めるしかないな。」
珠理奈「科捜研キタ━━━(゚∀゚)━━━!!」
長良「おいおい。そこまで興奮するもんじゃないぞ。」
こうして科学捜査研究所のエース長谷部基宏は偶然にも下呂へ来ると言いふらしたことが災いし、捜査に協力する羽目になったのである。
長谷部「もう何なんですか?人がせっかく温泉に入ってたのに!」
長良「バカヤロウ温泉まんじゅう食ってる場合じゃねぇんだよ。殺しだ殺し!」
長谷部「え?」
揖斐川「今朝ワイドビューひだの車内で殺しがあって被疑者はいるけどどうも怪しいんです。こういうのは長谷部さんの出番でしょ?」
長良「長谷部いつも言ってるよな?証拠は嘘をつかんと。」
長谷部「はい。僕のモットーです。」
長良「じゃあ話は早い。この写真の載ってる証拠を分析しろ。」
長谷部「ハァ!?ここでどうやれって言うんですか?」
長良「心配するな。お前が頼んだ移動ラボを手配しといた。4時間もすりゃ来るだろ。それまで温泉でも入ってろ。」
長谷部「あーあ。下呂に行くなんて言うんじゃなかったな。」
長良「いいだろ。解決したら彼女たちが癒してくれるさ。」
長谷部「あれ?どこかで見覚えのある顔かと思えばSKE48じゃないですか?」
長良「そうだ。彼女たちも捜査に協力してもらってるからな。」
長谷部「もう驚かされ過ぎて何も言えないです。」
秦「あの。是非長谷部さんの様子を見させてもらいたいんですが…。」
長良「あぁ構わんよ。こいつ今じゃこんなんだが科学捜査に関してはピカイチでね。確かしゃわこはこういうの好きだったな。」
秦「好きっていうか興味があるっていうか…。」
長良「あぁいずれにせよいい勉強にはなる。長谷部!失礼のないようにしろよ。」
長谷部「はぁ~あ。」
長谷部は溜息をつく。だが仕方がない。自分の撒いた種は自分で処理するのが鉄則である。
そして印象的なのは秦佐和子の目である。本格的な科学捜査に携われる喜びをシャイに表していたのであった。
なかなか長編になりそうだね。
長良「さすがはじゅりたんだ。メンバーが簡単に集まった。」
珠理奈「こういうのは任せてよ。」
蛙田「あの…。被疑者は松井玲奈じゃ?」
長良「あぁ。だが、他に容疑者がいる可能性が出たんだ。そうなった以上は一からやり直しだ。」
蛙田「ですがあの…。」
長良「何だ?文句があるなら外してもいいんだぞ。言っておくが捜査責任者は私だというのを忘れるな。」
須田「アユたんカッコイイ~!」
長良「そ、そうかな?」
揖斐川「警部!」
長良「おっといかんいかん。それじゃあ事件当時の話を一人ひとり聞いていきたいと思います。まずは現場を見た人は挙手をお願いします。」
揖斐川「4人ですね。」
長良「カツオ、あかりん、じゅりたん、湯浅支配人だな。」
揖斐川「じゃあ後で事情聴取をしましょう。」
長良「そうだな。次に被害者の池面色男について聞きたいのですが。」
珠理奈「正直探偵としてこんなことを言うのはダメなんだろうけど評判は良くなかった。」
長良「どういうこと?」
木本「あいつ玲奈さんに気があるみたいでいつもベタベタしようとしていた。マネージャーの地位を利用してね。」
揖斐川「肝心の彼女はどう思ってたの?」
珠理奈「玲奈ちゃん。気を遣ってニコニコしてたけど内心良くは思ってなかったと思う。」
揖斐川「じゃあ松井玲奈にも動機はありますよね。」
長良「だが、他のメンバーからの評判も良くないから全員に動機は当てはまるぞ。」
珠理奈「わ、私はやってないからね。」
長良「じゅりたんがやったなんて思わないよ。」
揖斐川「とにかく最初に駆けつけた桑原、須田、湯浅の3人から話を聞きましょう。」
長良「よし!じゃあ桑原さん、須田さん、湯浅さんは別室へ。残りのメンバーは部屋で待機だ。全員出すな。」
揖斐川「じゃあまず桑原さんから聞きましょう。」
桑原「あの時は食べ過ぎてトイレに行こうとしていたんじゃき。」
揖斐川「え?」
長良「あ~。カツオは高知の出身なんだよ。土佐弁だ。」
揖斐川「そうでしたか。それで?」
桑原「行ったらもう人混みができちょってトイレは鍵がかかったままやったんよ。」
珠理奈「確かにトイレのランプが付きっぱなしだったもんね。」
桑原「そんなん知らんわ。それで車掌さんが鍵開けたら玲奈と池面が倒れとったわけ。」
長良「それで悲鳴を上げ、次駆けつけたのは?」
湯浅「私です。彼女はどうも大衆の場で騒ぐ癖があるようでまたかと注意に行ったんです。そしたら池面君が首切られてて…。」
長良「そうでしたか。そして次に来たのは?」
須田「私です。何か騒がしいから行ってみたら…。」
長良「それでじゅりたんが駆けつけて発見。列車は下呂に向かったというわけだ。」
蛙田「他の乗客は見た瞬間にその場を離れてしまったようで立っていたのは車掌とこの4人だけと車掌が証言してます。」
長良「そうなると他の人間は外れるか。ん?どうしたじゅりたん。」
珠理奈「……。」
木本「珠理奈さん!」
珠理奈「え?あっ。」
長良「具合でも悪いのかい?」
珠理奈「そうじゃないよ。大丈夫。」
長良「ふぅ。驚かさないでくれよ。」
珠理奈『何か引っ掛かったんだよね。あの人の発言が。何かおかしい。一体何だろう…?』
玲奈「グスン」
長良「あんな玲奈ちゃんは見たことがない。胸が痛いよ。」
揖斐川「でも帰すわけにはいきませんよ。本部からも言われています。」
長良「う~む。早く事件を解決しないとな。」
揖斐川「そういえば血痕のことはどうなったんでしょう?」
長良「長谷部に聞きに行ってみるか。」
揖斐川「そうっすね。ある程度の分析はしてるでしょうし。」
長良「おい長谷部!進んでるか?」
長谷部「ビクゥ!!」
長良「あっお前何しらさぎ物語食ってるんだこの野郎!」
珠理奈「ムシャムシャ…」
揖斐川「君たちまで一体何やってるんだ!」
珠理奈「あっアユたんも食べよ。」
長良「おうこれがまた美味いんだよなぁ。」
揖斐川「警部までもぅ。それで長谷部さん。証拠で分かったことは?」
長谷部「はいはい。この玲奈さんのナイフなんですがね。」
長良「それがどうした?」
長谷部「見てください。この部分。薄いですが若干線が入ってます。」
長良「あっ本当だ。」
珠理奈「これっておかしくないですか?」
長谷部「普通につくものじゃないですね。」
長良「どうやってついた傷か分かるか?」
長谷部「移動ラボで詳しく分析すればどういうのかもう少し分かると思います。」
長良「それじゃ頼んだよ。」
珠理奈『ナイフに付いた細い傷かぁ。そうなると同じ傷がトイレにも…。』
珠理奈「何でみんなついてくるの?」
高柳「そりゃあ少女探偵団だからね。」
木本「そうですよ。自分一人なんて水臭いですよ。」
珠理奈「あのね。アユたんにも黙って来てるんだから目立ったら怒られるんだよ。」
高柳「それにしても何で警官とか居なかったのかな?」
木本「そうですよね。テープはあったのに現場保存する気ないのかなぁ?」
珠理奈『あの手を使って良かった。』
高柳「さてさてお目当てのトイレだね。」
珠理奈『細い傷があるとすればこの部分のはず…。』
木本「あれ?こんなところに変な傷が…。」
珠理奈「どれどれ?」
高柳「ホントだ。玲奈さんのナイフに付いていたのと同じものだね。」
珠理奈『よし、これで殺害のトリックは分かった。あとは証拠が欲しい。』
駅員「君たち!一体ここで何をしているんだ!」
高柳「マズイ!逃げろぉ~!」
駅員「コラ!待ちなさい!」
長良「いやぁ~すみませんね。」
駅員「困りますよ。勝手に列車に入られては…。」
揖斐川「お手数をおかけしました。」
駅員「じゃあ私はこれで。」
長良「さてと。じゅりたん約束したよね。勝手な行動はしないと。」
珠理奈「……。」
揖斐川「そうだ。警部は全ての責任を取ると言って君たちを捜査に協力させているんだ!それを知っているのか?」
長良「揖斐川。そう声を荒らげるな。」
揖斐川「でも…。」
長良「もういいさ。じゅりたんが動いたのには理由があるんだろ?それを聞かせてくれ。そうすれば今回のことは水に流そう。」
揖斐川「警部…。」
珠理奈「実はあの玲奈ちゃんのナイフに付いていた傷と同じ傷がトイレにもあったんだよ。」
長良「何ぃ!?」
揖斐川「ということはナイフはあらかじめ用意されてたってことですか?」
長良「こりゃますます玲奈ちゃんの犯行とは思えなくなったな。でもこれじゃ証拠は薄い。」
木本「えぇ~。ダメなんですか?」
長良「あぁ。傷を付けたモノを見つけないとね。」
長良「湯浅さん。わざわざすみませんね。」
湯浅「この度はウチのメンバーがご迷惑をおかけしてしまったようで…。」
長良「いえ。遊んでるうちにホームに入ってしまっただけです。大したことはないですよ。」
湯浅「いやいや全くとんだことを。」
長良「おや、釣りですか?」
湯浅「えぇ。本当は高山で釣る予定だったんですがついそこでね。」
長良「大漁ですか?」
湯浅「いやぁ残年ながら全然ですなぁ。」
揖斐川「まぁうまくもいかないものね。釣りもアイドルの育成も。」
湯浅「全くですな。ハハハ。」
珠理奈『はっ!』
この時珠理奈の脳に衝撃が走った。これは考えていた謎が少し繋がり始めたシグナルなのである。
長良「長谷部!しっかりやってるかい?」
長谷部「えぇ。しっかりやってますよ。」
長良「おぉ~。しゃわこの白衣姿は似合ってるねぇ。」
秦「あ…ありがとうございます。」
長谷部「いやぁ警部。アイドルにこんなに科学に精通した人がいるなんて思いもませんでしたよ。」
珠理奈「しゃわこをそんじょそこらのアイドルと同じにしちゃダメだよ。」
長良「それで証拠から何か分かったか?」
長谷部「えぇ、ナイフの傷から少量の粉がついていて分析したところ生分解性プラスチックの成分が検出されました。」
揖斐川「せ、生分解性?」
秦「つまり水に溶けるプラスチック素材なんです。だからよく釣り道具に使われることも多いんです。」
長良「俺もよく長良川に鮎釣りに行くが確かにこういう素材のが多いな。」
長谷部「あと松井玲奈が言っていた意識を失ったというのは本当のようですね。」
長良「何か出たか?」
長谷部「えぇ。襟の部分から少量のクロロホルムが出ました。多分覆っていた布から垂れたんでしょう。」
秦「あと、服から違った素材の繊維片が見つかりましたよ。」
長谷部「あぁそれを目だけで見つけたのには驚いた。何しろほんの僅かなモノでしてね。」
長良「それでどんなものだ?」
長谷部「まぁ顕微鏡で見てください。」
長良「う~ん。一体何なんだろう?」
長谷部「調べたら綿でした。そして綿からクロロホルムも出てきましたよ。」
長良「やはり玲奈ちゃんは真犯人にハメられたようだな。」
珠理奈『生分解性プラスチック、綿…。釣り道具…。そうか!そういうことだ!』
長良「おいじゅりたん。どうしたんだ?」
珠理奈「警部。犯人が分かっちゃったかもしれない。」
長良「ほ、本当か!?」
珠理奈「うん。ホテルにみんなを集めて。」
長良「よし!揖斐川。すぐにホテルへ向かうぞ。」
揖斐川「は、はい!」
ついに珠理奈は全ての謎が繋がった。だが、この事件の真相は意外な展開となることをまだ誰も知る由はなかった。