この連休は、研修三昧でした。

 

研修その1は、トルクとモーメントを理解した上で、筋トレ時、鍛えたい筋肉に対し、関節の方向・屈曲はどうあるべきか、というお話。

 

研修を受ける前は、バックキック時、軸足の膝関節は正面を向いている必要があるという理解だったのですが、全くもって不十分でした。

 

そもそも身体の不調を改善したくて、背骨コンディショニングに来られる方は、ほぼ漏れなく仙骨が後方変位しておられ、人によってはそれに左右の変位・捻転 or 掛け合わせが入っているので、片足で自重を支えようとすると、関節の配列・重心位置が偏っていない方は、まずおられない。従い、筋トレに入る前に、まずは両足であるべき重心位置の確認、その線上に膝関節・股関節が来るよう、最初に両足で練習してから、次に片足で行い、それが出来て初めて軸足として機能する、があるべきアプローチでした。

 

 

さらにモーメントアームを考えると、軸足の膝関節が屈曲していると、大殿筋のトレーニングとしては、負荷が下がると言うのは目から鱗でした。教室に来られている方で、お一方今月からバンドを黒から銀に負荷を上げて頂いたのですが、その方は軸足の膝が深く屈曲していらっしゃるのです。なので、大殿筋への負荷が他の方より軽かったんですね。次回から、筋トレ前の下肢の整列準備は無論、軸足の膝を伸ばした方が、大殿筋に掛かる負荷が高くなる事をお伝えせねば 歩く

 

 

研修その2は、スペシャリストを目指すのであれば欠かせない矯正の手技習得。東京からトップスペシャリストの方にお越し頂き、極意を伝授して頂きました。

骨を入れるのは自重を利用して行うのですが、身体をどう使えば、体重を乗せられるかが分かって初めて、矯正のスタートラインに立てる感じ。手技よりも、自重が乗る体位の習得が肝心な模様。自重が掛けられるようになれば、手技はそれを伝達する最後の一押しだけなので、ちょいちょい骨を動かせるようになり、その内コツを掴めるそうです。自重を意識するには、サイドプランクが効果的との事でした。

 

日々の体操の時に、サイドプランクを行うようにして、自重を意識したいと思います。

 

 

研修その3は、前鋸筋と小胸筋の緩め方。猫背の方は、前鋸筋と小胸筋が縮んで固まっておられる方が多いです。

 

 

そして、前鋸筋が固まっているが故に、肋骨が前方に牽引され、胸椎の10~12番が後方変位を起こし、結果腰椎の1~3番も影響を受け変位し、それが原因の腰神経の牽引から来る膝痛・股関節痛の場合、前鋸筋を緩めてあげる事で、解消する場合があるというお話が衝撃でした。座骨神経痛でお悩みだった方が、2ヵ月やったけど効果が感じられないと仰って、教室をお辞めになったのですが、やって頂いていた体操では前鋸筋は緩まないので、仰っていた事は正しかったのです。これ知っときたかった...ぐすん という感想をお伝えした所、その経験のお陰で絶対に忘れないから、その方に感謝ね花という大変前向きな励ましを頂きました。スペシャリストの方の講習は、これからも全部出ようと決意する位、衝撃的でした。

 

小胸筋は、肩が内旋して指の不調が出ている場合、漏れなく固まっているというご指摘に、まさに...ガーンでした。

 

背骨コンディショニングの体操を始めてからも、どうやっても、肩が外旋出来ない期間が長く、今も普通にしていると肩が内旋するのを、意識してローテーターカフを動かすようにしているのですが、今日教えて頂いた体操後は、私ともうお一方、へバーデン結節をお持ちの手指不調組は、意識しなくても、小胸筋が伸びて猫背から解放されてました。筋トレで、ローテーターカフを鍛えないと治らないと思い込んでいたのですが、緩め体操で治るとは...キョロキョロ とこちらも衝撃でした。しかし小胸筋を緩める体操は、今日の参加者は言うてもトレーナーばかりだったので、知識を得て、意識すると出来る方がほとんどでしたが、あちこち緩んでないと体位が取れないと思われ、教室に来られている方にして頂くには、ちょっと難しいように思われました。難易度が高い代わり、効果の程は覿面ですが...悩ましい。

 

という訳で、次のレッスンが楽しみになる有意義な時間でした。