快速電車に乗って
久しぶりに海を見に行った
私を知らない海は手招きしているようだったが、
私を知らない風は、
お前はどこから来たのか、と言っているみたいだった
帽子を押さえ、私の呼吸の音を消す波を見つめていた
向こうで釣りをしている人がいた
テトラポットの上に立ち、釣り竿を持ちながら、じっと海を見つめていた
私は釣りをしたことはないから、魚を釣り上げる、ということも知らない
ただの風景の一端
そう眺めていた釣り人は、何かに呼ばれたように釣り竿をしならせ、素早く垂直に上げた
海の中
別の世界
同じ時間
別の世界
入ることの出来ない波の下
踊る魚と、また魚
魚を釣り上げる、という感覚はどういったものだろう
釣り人は釣り上げた魚をどこかにしまうや、すぐにまた、釣り竿を振り、じっと海を見つめていた
入れない世界に工夫して入り、奪い取る術
私は手のひらと手のひらを組み、海を眺めてみた
魚を釣り上げた人は、何を思うのだろう
魚が掛かった瞬間は何に置き換えられるのだろう
ただただ、ざわめき立った波を見ながら、
ざわめき立った波を見ている人になっていた
好きなのかな、きっと
久しぶりに海を見に行った
私を知らない海は手招きしているようだったが、
私を知らない風は、
お前はどこから来たのか、と言っているみたいだった
帽子を押さえ、私の呼吸の音を消す波を見つめていた
向こうで釣りをしている人がいた
テトラポットの上に立ち、釣り竿を持ちながら、じっと海を見つめていた
私は釣りをしたことはないから、魚を釣り上げる、ということも知らない
ただの風景の一端
そう眺めていた釣り人は、何かに呼ばれたように釣り竿をしならせ、素早く垂直に上げた
海の中
別の世界
同じ時間
別の世界
入ることの出来ない波の下
踊る魚と、また魚
魚を釣り上げる、という感覚はどういったものだろう
釣り人は釣り上げた魚をどこかにしまうや、すぐにまた、釣り竿を振り、じっと海を見つめていた
入れない世界に工夫して入り、奪い取る術
私は手のひらと手のひらを組み、海を眺めてみた
魚を釣り上げた人は、何を思うのだろう
魚が掛かった瞬間は何に置き換えられるのだろう
ただただ、ざわめき立った波を見ながら、
ざわめき立った波を見ている人になっていた
好きなのかな、きっと