ジヨンのソロコン参戦が近づくにあたり、久しぶりに書いてみました
ここでの解釈は至極 個人的な考えです
どこまでも私の勝手な感想にすぎません
一体 どんな曲達を出すのか本当にワクワクして楽しみだった。
リリース前にどんどん痩せて行く姿を見ながら、どんなに苦悩して
持てる力をぶつけ 自身を捧げたのかが感じられたから余計に気になった。
今回のアルバムが、自身のソロアルバムの中で一番悲しいアルバムになるだろうと
何気なく言った言葉に、いちファンとして正直どんな悲しい曲を作るのか
興味の方が先だった。
でも........ 本当に ここまで悲しくて切ないとは思わなかった。
INTRO 권지용. (Middle Fingers-Up)
Niliria、CRAYON、BANG BANG BAGN
歌にひそかに民謡や童謡の要素を入れるのが好きなジヨン。
この曲も何となく子どもの遊び歌みたいな歌詞と曲調のフレーズ。
純粋だけど残酷な子どものように あどけなく笑いながらディスる。
中指を食らわす相手はと言うと..
偽善の仮面をつけて見返り目当てに近寄る人達。
自尊心も忘れて人の真似に忙しい者達。
そして ただ自分の中の悪意を吐き出すために軽々しく他言したり
話を盛って書き込むネットユーザー達。
でも何でだろ?どうしてだろう?何でこんなに自虐的な感じがするんだろう..?
そんな風に中指を食らわしたい相手は、実は芸能人になろうとした人、
「スター」になろうとした人だったり 又はなった人..
そういう人達には応援してくれる多くのファンを得ることの反対給付として
必ずうける負の部分がある。
まるで光があれば必ず影がついて回るかのように。
それを全部知ったうえで その道を選んだ“G-DRAGON”が、
その事ゆえ 苦悩する“권지용”をあざ笑うかのように感じるから?
ACT I 개소리. (BULLSHIT)
ジヨンらしい、とても強くて重いHIP HOPのビートに
やっぱり強くて荒々しい歌詞。
一見 書き殴ったような、適当に放った言葉のような、
まるで重い棒を構わず振り回して手当たり次第ぶっ壊すみたいな歌詞。
オレはイカれてるんだ むやみに触れるな 全部ぶっ壊してやる
みんな噛みついてやる オレは狂犬だから 放っておけ!
そんな風に最大限に強がってみせる。
自分を奮い立たせて出来る限り尖ってみせて..
虚勢だと言われてもいい
勇気が無いなら 勇気があるフリでもしろと..
そしたら勇気が出るって言い聞かせるように。
私はいつも彼がそうしてきた日々を知っている。
ただのいちファンだけど...
彼がそうやってありとあらゆるものに呑込まれないように
自分を強くしてきた日々、そして人を近づけなかった日々を
自然人“권지용”が、スター“G-DRAGON”になるために
心の中で血を流し 「強くあれ」と自分を追い込んできた日々を、
ただの いちファンだけど知っている。
ACT II SUPER STAR
この曲はどストレート‼
そして一番 悲しかった曲。
幼い頃の自分-“권지용”が夢見たSUPER STAR、
それがまさに“G-DRAGON”
超スゴイでしょ?ヤバくない?
でもオレ 寂しいんだ...
一人で鏡の中の“タメ”と話したり
だだっ広い空間ですることも無く、一人で呼んで一人で応えて..
そんな風に寂しいと一人泣く“권지용”を自分でも知っていて
お腹がいっぱいだから そうなんだって自嘲する“G-DRAGON”が
よくやった偉いぞ、こっち来いよって抱きしめる...
ACT III 무제. [無題] (Untitled, 2014)*Title
去って行った愛しい人を想い歌う 悲しい歌...
でもどうして「無題」なんだろう?
どんなタイトルをつけたらいいか分からなかった?
聴いた時にパッと浮かんだのは、
“去って行った愛しい人”は
単純に“권지용”が愛したけど別れた人かも知れないし
SUPER STAR “G-DRAGON”が愛したけど去って行ったファン達かも知れない..
でも繰り返し聴いているうちに、もっと深い意味があるかもと感じてきた。
SUPER STAR “G-DRAGON”が、自然人 “권지용”を見送った、
またはその反対か...
“酒に溺れて酔いどれ[by ケソリ]”にならないと耐えられないくらい辛くて
“メンタル崩壊になりながらも Feelつかんで集中して
Pay Attention(=注意する)[by 권지용] ”するためには、
自然人 “권지용”か、SUPER STAR “G-DRAGON”か
二つのうち どちらか片方を捨てて 生きなきゃいけない。
“よくやった 偉いぞ いい子だね そっとこっちにおいでよ
泣くなよ 泣くことないじゃないか オレ達 二人とも[by SUPER STAR]”
そんな風にお互いを ぎゅうっと抱きしめた片方が
“夢の中ででも 君に会って...来世ででも君と会ってまた愛しあえるように[by 無題]”
願いながらも もう片方を見送ったんじゃないか...なんて
OUTRO 신곡[神曲] (Divina Commedia)
ダンテの神曲は 地獄篇、煉獄篇、天国篇の3部になっている。
10代の “권지용+G-DRAGON”は狂犬のように飛び回り
地獄のような底から抜け出し 浮き上がろうとした[by ケソリ]
20代の“권지용vsG-DRAGON”は巨大な冨と 高い名誉を手にしたと同時に、
耐えがたい寂しさと、肩にのしかかる重い荷とを受けとめざるを得なかった[by SUPER STAR]
そして30代の“G-DRAGON” と “권지용”は...別れを告げたようだ[by 無題]
まだ、彼の30代が全て描かれたわけじゃないから
この先それがどんな絵になるか分からないけど
ジヨンの人生に例えて 第3幕が作られていくだろう。
“笑ったり 泣いたり” “死ぬほど自己催眠をかけ”て
“もっと贅沢に暮らすために命を取引”して “あがいて祈って”も
“頑張って努力しても無駄だよ 誰もわかってくれない”って自嘲して
自分の人生は“コメディ”だと..
“Gone I'm Numb I'm Numb Yea I am”[by 神曲]
行ってくれ..オレはもう麻痺してる 何ともない オレは...
この心の叫びは “권지용”のもの?
それとも SUPER STAR “G-DRAGON”のもの?
だから悲しかった。
あまりにも赤裸々に、自分がこんなに血を流して身を削って
抉り出した心がこれです さぁ見てこの心を…
って差し出されているみたいで。
どれだけ辛かっただろう どれだけ痛かっただろう 考えたら涙が出た。
でもそうやって受け取った心があまりにも大切で あまりにも嬉しくて
涙が出た…
にも関らず、
권지용+G-DRAGON、권지용vsG-DRAGONの音楽が
とても、本当にとても好きな いちファンとして
もっと ずっと彼の音楽が聴きたい‼
心まで受け取った分際で、もっと欲しがる自分が利己的だと言われても。
何故ならまだ第3幕は始まったばかりだから..
3幕のスタートで別れた二人がこれからどうなるか
分かれたままでも、また一つになっても、その姿で見せてくれる
新たな世界、絵があると信じている。
だから、どこまでも利己的な私は
これからも ずっと彼の音楽が聴きたい
いつだって彼の音楽は私の人生をより豊かにしてくれた
きっとこれからもずっと “G-DRAGON” と “권지용”は
私の人生を豊かにしてくれる
ここでの解釈は至極 個人的な考えです
どこまでも私の勝手な感想にすぎません