術後は月に一回検診に行っていて、今回はちょうど手術2ヶ月後に2回目の検診。
採血をして、いつものように呼ばれるのを待つ。
主治医がいる診察室の前で呼ばれるのを待っていると、旦那さん同伴の女性が先に呼ばれて入って行った。
おそらくこれから診断が下され、何らかの手術をするのだろう。
しばらくして診察室から出てきた女性は、旦那さんに支えられながら涙を流して出てきた。
もしかしたら、子宮は残せないと言われたのかもしれない。
手術から2ヶ月経って、入院の辛い日々の記憶もすでに薄れてきて、病気の不安も日々感じることはあまりなくなってきたが、改めて辛い病気だということを思い知らされた。
主治医の元には私を含め子宮温存治療の希望をもってやってくる。
そんな希望を持った女性に、ときには辛い事実を伝えなければいけないのは、先生自身も辛いだろうなと思った。
私がトラケすることになったとき、直近のトラケの実績はどうだったのか主治医に聞いたら、
「最近トラケにトライした方は術中に全摘に切り替わった。目を覚まして、そのことを伝えるのが本当に辛い。」
と言っていたのをふと思い出した。
お医者さんというのは大変な仕事だ。体力だけじゃなくメンタルも強くないとやっていけない。
話は戻って、私の検診結果は腫瘍マーカーも問題なし。
子宮口もすごく綺麗だから自然妊娠できそうだよと言われ、今日も主治医と楽しく会話して終わった。
次はまた1ヶ月後。