上野にある、東京文化会館は、外側の堅牢なつくりと裏腹に、
内部の表情は、いろんな寓話に満ちています。
真っ黒な天井に、ちりばめられたハロゲンの照明は、まるで夜空の星のよう!
床のパターンも、石張り から じゅうたん まで様々で、
柱、梁などの構造部分は、コンクリート打ち放しで、しっかりと力強く。
設計や施工の時間をしっかりかけなかれば、
こんな”交響曲”、なかなか創れないですよね。
1961年竣工というから、47年前の作品。建築家は、
日本の巨匠、だけど篤実な前川國男さん。
人間味あふれる、私の大好きな建築家のひとりです。
小泉建築設計アトリエ
都会では、なかなか見かけないですが、押縁下見板張り の建物。
上野桜木町を歩いているときの1軒。
押し縁がなければ、イギリス下見板張りとか、南京下見板張りといってますが、
どこが発祥なのかしらん。
我々にとって、古くからあるように見えても、
日本で使い出したのは、意外に新しいのかもしれませんね。
小泉建築設計アトリエ