081028 東京文化会館2

赤、金色、黒、ピンク。


極彩色って、どこか、仏教美術に通じる気がするのですが、
東京会館のホールは、この形容詞がぴったりな色遣いとは思いませんか?


小泉建築設計アトリエ


081028 東京文化会館

上野にある、東京文化会館は、外側の堅牢なつくりと裏腹に、
内部の表情は、いろんな寓話に満ちています。

真っ黒な天井に、ちりばめられたハロゲンの照明は、まるで夜空の星のよう!

床のパターンも、石張り から じゅうたん まで様々で、
柱、梁などの構造部分は、コンクリート打ち放しで、しっかりと力強く。

設計や施工の時間をしっかりかけなかれば、
こんな”交響曲”、なかなか創れないですよね。

1961年竣工というから、47年前の作品。建築家は、
日本の巨匠、だけど篤実な前川國男さん。
人間味あふれる、私の大好きな建築家のひとりです。


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081030 南京下見

都会では、なかなか見かけないですが、押縁下見板張り の建物。
上野桜木町を歩いているときの1軒。

押し縁がなければ、イギリス下見板張りとか、南京下見板張りといってますが、
どこが発祥なのかしらん。

我々にとって、古くからあるように見えても、
日本で使い出したのは、意外に新しいのかもしれませんね。

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