footballの冒険

footballの冒険

サッカーの小説風です。

※フィクションです。

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<ポジション別>
GK
平野 山本 桐崎

DF
中島 伊藤 松下 秋田 豊田 熊坂

MF
阿南 保泉 栗原 有田 和希 川井 高沢 石狩

FW
満島 桜井 久保



<詳細>

GK 平野
“超高校級”と評価の高い正GK。
東京Vユース所属で、トップチームの練習参加経験済。

GK 山本
控えGK。

GK 桐崎
控えGK。

DF 中島  (RSB,CB)
本来RSBだが、CBもこなす。
ロングフィードの精度が高く、クレバーな守備にも定評あり。

DF 伊藤 (CB)
安定した守備をみせるCB。

DF 松下 (RSB)
線は細いが、機を見た攻撃参加が魅力。

DF 秋田 (LSB)
長身で、安定した守備を見せるLSB。

DF 豊田 (CB)
当たりの強さが魅力のCB。

DF 熊坂 (LSB)
長身で、安定した守備を見せるLSB。

MF 阿南 (DMF,CB,RSB,LSB,FW)
身体能力が高く、守備的なポジションはすべてこなせる選手。FWでもプレー可能。2年前の前回大会ではサポートメンバーとしてチームに帯同していた。

MF 保泉 (DMF)
危険察知能力の高さを誇るボランチ。

MF 栗原 (RSH,RSB)
線は細いが、縦への突破力のある右サイドハーフ。右サイドバックでもプレー可能。

MF 有田 (LSH)
左右両足で正確なクロスを上げる左サイドハーフ。

MF 和希 (OMF,ST,LSH,RSH,DMF)
スペイン1部バダローナでプロデビューを果たしたチームの攻撃の要。

MF 川井 (DMF)
ボランチのバックアッパー。ミスの少なさが魅力。

MF 高沢(DMF)


MF 石狩 (RSH,LSH)
トリッキーなプレーが魅力で、左右両サイドハーフでプレー可能。

FW 満島(CF,ST)
エースストライカー。
Jリーグ各クラブが触手を伸ばしている。
ヘディング・ポストプレー・左足の強烈なシュート・ドリブル突破・回りを活かすチャンスメイクなど、総合的な能力が高いが、一番の魅力は決定力の高さ。

FW 桜井(ST,RSH)
小柄だが、無尽蔵のスタミナと、切れのいいドリブルが魅力。FWの他、RSHでもプレー可能。

FW 久保 (ST,LSH)
相手ディフェンスの裏を取る動きが得意。
FWの他、LSHでもプレー可能。
チームのムードメーカーでもある。



朝、羽田空港を発ち、経由地を経て夕方に直前合宿を行うイタリアのジェノバに到着した。
和希は朝10時から東京Vのクラブハウスで契約書にサインをした。



その後、11時から入団記者会見を行った。


社長「今回和希君と契約に至ったことを嬉しく思っています。彼は小学生の頃から我々の下部組織で育ってきた選手ですが、皆さんもご存じの通り、既にスペインリーグでの活躍しています。育てた選手を昇格させたというよりも、貴重な戦力の補強ができたと思っており、期待しております。」

和希「小さい頃からお世話になっていたこのチームから自分のプロ生活が始まることを嬉しく思います。チームの戦力になるようがんばります。」

起用法について
監督「これから練習などでのプレーを見て判断したいと思いますが、攻撃的なポジションで、得点に絡むプレーを期待しています。」

将来どのような選手になってほしいか
監督「A代表に入ってプレーすべき選手だと思っています。あるいは近い将来、個々を巣立って再び海外クラブに挑戦することもあるかもしれませんが、そのときまではウチで能力を高めて、チームの勝利に貢献してほしいと思います。」


今後について
監督「彼は来月フランスで開かれるU17ワールドユースの日本代表に選出されており、明日出発することになっています。チームへの合流は大会終了後になります。彼にはエースとして日本代表を引っ張る活躍をしてくれることを期待しています。」





会見後、午後のチーム練習の最初に、選手達に挨拶をした。

練習には参加せず、夕方、都内のホテルにU17日本代表のメンバーとして集合した。
各誌が
『スペイン1部バダローナの和希修(17)がJ1東京Vと基本合意』
と報じた。

午前中からメディカルチェックを受けた。

夕方、相楽さんから連絡があり、予定通り明日契約できると伝えられた。

明日は朝から東京Vのクラブハウスに行き契約書にサインをして、その後入団記者会見を行う。
そして夕方、都内のホテルでU17日本代表が集合する。
明後日の朝からU17ワールドユースの直前合宿を行うイタリアに向けて、羽田空港を発つことになっている。


午前中に大阪市内のホテルでU20代表チームが解散し、新幹線に乗り込んだ和希は、新横浜駅で代理人の相楽さんと合流し、その足で東京Vのクラブハウスに向かった。

クラブハウスに向かう車中で、和希は相楽さんから、契約に関する話を聞かされた。
契約条件や、オプションなど、結構細かいことが大事なんだなぁと思った。
特に、海外移籍に関する事項については、大事にした方が良いということだった。
和希としても、東京Vを足掛かりにして、いずれはまた海外リーグに挑戦したいと考えていた。ずっと国内に留まるつもりはない。



クラブハウスに着くと、クラブのオーナーが出迎えてくれた。
オーナーの態度からは、是非とも迎え入れたいという熱意を感じ、和希は恐縮した。
オーナー室で数十分会談したあと、別室でクラブの強化担当者と詳しい契約の話をした。

和希は、相楽さん以外の代理人は知らなかったが、その仕事ぶりを見ながら「この人はきっとやり手なんだろうなぁ」と感じていた。

一時間半程度で会談は終了し、基本合意に至った。
あとは相楽さんが契約書類を持ち帰り確認して、問題なければ2日後に契約書にサインすることとなった。
和希はこの日、U20日本代表の一員として、19:00から長居スタジアムでU20オーストラリア代表とのテストマッチを戦った。

背番号18番を背負った和希は後半途中から交代出場し、左サイドハーフでプレーした。
6/23(月)
U17日本代表の選手達は、東京行きの飛行機と大阪行きの飛行機で分散解散となった。

和希は、帰国したその足で大阪で行われるU20日本代表の合宿に参加するため、12時過ぎに関西国際空港に到着した。

U20日本代表は6/28(土)に長居スタジアムでU20オーストラリア代表とテストマッチを行うことになっている。

夕方から長居スタジアムのサブグラウンドで練習を行った。

和希は初対面の監督から、今回の召集の経緯と目的を聞かされた。



「香港から直接来てくれてありがとう。実は、今回は怪我人が出て追加招集という形になったのだけど、君のスペインでのプレーはチェックしていて、U20でも一度呼んでみたいと思っていたんだ。ただ今回はシーズン終了直後で、しかも君はU17の活動があって、スケジュール的にも厳しいかなと思っていたんだ。でも、ダメ元で確認させて貰ったんだよ。韓国戦は残念だったな。映像は見たけど、君はピッチの中で一人だけ存在感が違っていたよ。後半途中で足が止まって交代してしまったけど、あれはきっとスペインでスーパーサブ的な役割をずっとしていて、90分戦うフィジカルが整っていなかったからだろう。それはこれから調整していくだろうから、問題はないだろう。今度のオーストラリア戦では、君をバダローナと同じで後半途中からのジョーカーとして左サイドハーフで使いたいと考えている。ドリブルでセンタリングを上げたり、中に切れ込んでシュートやチャンスメイクを期待しているよ。」

そう言われた。

U17ワールドユースに続いて、U20ワールドユースに出場することができたら、必ず良い経験になり、プラスになるので、頑張ってアピールしようと思った。





6/24(火)
U17ワールドユースの日本代表登録メンバーが発表され、和希が選出された。



夕方から長居スタジアムで前日練習を行った。

和希にとって、U20代表でアピールするチャンスは本大会までわずかしかない。

明日の試合にかけるつもりでいた。



練習後、代理人の相楽さんから連絡があった。

25日のU20代表の試合の翌日に、東京V側が直接会って交渉させてほしいと言っているそうだ。

和希としては、育ててもらったクラブに対して“交渉”というのも気が引けたが、相楽さんが言うには、契約に関してはしっかりやっておいた方が良いということで、26日の午後に帰京後に東京Vのクラブハウスに向かうことに了承した。相楽さんも同席してくれるという。




翌日の3位決定戦のU18香港代表戦に向けて調整した。

和希は午前中の練習後、代理人の相楽さんが迎えに来てくれて、宿泊先のホテルを離れた。
相楽さんの方から、チームに連れ出す了解を取ってくれたらしい。
和希は、チームの活動中に自分だけ特別に離れるのは抵抗があったが、監督から「所属チームを決めるのはすごく大事なことだから、気にせず行ってこい。」と言われ、離れさせてもらうことにした。

まず、二人で食事をしながら、報告を受けた。
手をあげてくれているクラブは、ほとんど変わっていなかった。

欧州のクラブについては、数ヵ国のクラブが名乗りをあげていたが、スペインのクラブに絞ることにした。
イタリアやオランダのクラブも魅力的ではあったが、言葉の問題があるので、よりプレーに集中できるスペインのクラブが良いと判断した。

名乗りをあげているスペインのクラブの中で、2部のクラブは相楽さんのアドバイスで、環境があまり良くないということで、除外した。
1部のクラブは今シーズン中位のクラブだった。つまりはバダローナよりも力のあるクラブということになる。出場機会がどれ程得られるか、未知数である。


日本国内でプレーするなら、東京V以外の選択肢はないと思っていた。
子供の頃から育ててもらった恩がある。ブラジルへも快く送り出してくれた。それを裏切るわけにはいかない。
もし日本の東京V以外のクラブが名乗りをあげたとしても、断るつもりでいた。


食事後、二人でビクトリアピークに登った。

昨年の今頃も、香港合宿の時に来て、その時は夜で、夜景が綺麗だったが、昼の景色も良いなぁと思った。

山頂からの景色を眺めながら、次のクラブの選択は、自分の今後のサッカー人生の中で、とても重要な選択になる気がしていた。一か八かの冒険はしたくなかった。


U17代表での韓国戦とメキシコ戦を振り返ると、90分戦う試合勘が鈍ってしまっている気がしていた。バダローナではずっと途中出場だったからだ。このままでは良くないと思っていた。

正直なところ、長い時間プレーできる可能性の高いのは、東京Vだと思った。

コーチングスタッフに信頼感があるのも、東京Vだった。
スペインのクラブのスタッフは未知数で、自分をどれだけ見てくれるかどうか不安があった。

気持ちは、東京Vに傾いている。
和希はそう自分を分析していた。

山頂からピークトラムで下山しながら、和希相楽さんに、「ヴェルディですかねぇ」と呟いた。