私は特定の宗教信者ではありませんが「信じる者は救われる」という有名な宗教の言葉があります。
若い頃は全く信じていませんでした。
しかし大人になっていくと、その言葉の奥深さを知るようになります。
私たちは「信じる」という事を当たり前のようにして過ごしているのです。
例えば、目覚まし時計を信じているから、安心して寝ていられる。
冷蔵庫の中にある卵の賞味期限を信じているから、安心して朝食のおかずとして使っている。
そもそも、その卵だって、紙に数字が印刷された物(紙幣)の価値を信じているから、当たり前のように買い物をしているのです。
信じているから、今の生活がある。
私は簡単な脳の手術だと言われた事を信じていたのですが、その簡単なはずの手術が失敗して身体障害者になってしまいました。
ドン底に堕ちた私に「信じる」という言葉の意味が全然届きませんでした。
しかし、これ以上堕ちる事が出来ない私は、前を向くしかなく、その「信じる」という言葉を前向きに考えるようになりました。
「信じる」という言葉は、神を信じるだけではなく全てを信じる事が出来れば、物事を前向き思考にしてくれる。
本当に信じる者は救われました。
そんな事を思いながら前向きな気分で洗い物をしていると、テーブルに置いてあった彼のスマホが「ポロン」となり、LINEの知らせが届いた。
何気にそのLINEのポップアップ通知に目をやる私。
その画面に書かれていた文字
「また明日ね[ハートマーク]。」
信じるって…