『灰色の虹』 貫井徳郎
身に覚えのない殺人の罪。それが江木雅史から仕事も家族も日常も奪い去った。
理不尽な運命、灰色に塗り込められた人生。
彼は復讐を決意した。ほかに道はなかった。
強引に自白を迫る刑事、怜悧冷徹な検事、不誠実だった弁護士。七年前、冤罪を作り出した者たちが次々に殺されていく。
彼が求めたものは何か。次に狙われるのは誰か。あまりに悲しく予想外の結末とは。
冤罪って、ホントに起こるものなの?
主人公はとても気が弱い人だった。
だから怒鳴られ脅され、つい、自白をしてしまったんだけど。
そんなことがありうるのかな。
しかも犯行現場近くでの目撃証言まであったりして、最悪の流れになって、
最後まで自分を信じてくれたのは母親だけになってしまった。
もうね、めちゃめちゃかわいそう!
ひどすぎる!!
復讐はいけないことだけど、いったい復讐以外に何をすれば生きていけるのかなぁ。
まるで救いのない話だけど、こんなについてない人の話を読めば、
なんて自分は幸せに生きていられるんだろう、って、そう思えるからある意味救われるかも。
こんなあたしって、嫌なやつ?w
オススメ度→88%