B・Power



【祈る時はいつもひとり(上)(下)】 白川道


バブル崩壊前、今や伝説となった仕手株「風」を動かしていた三人の男たちがいた。

ひとりは謎の事故死を遂げ、ひとりは巨額の金とともに姿を消した。

残されたひとり__茂木彬は愛する女のために、失踪した親友の捜索に乗り出す。




正直に言うと、最初は退屈でした。

上巻の真ん中くらいまでを、一週間くらいかけてチビチビ読んでました。

読むスピードは面白さと比例します。

白川氏の本じゃなかったら、途中で読むのを断念してた可能性も・・・。

でも、これまで白川氏の本に裏切られたことはありません。

そう信じて読み続けていると・・・

やはりすっかり引き込まれて、その後はラストまで一気読み!

信じてて良かったぁ。


ただ、株のこととか、中国の政治のこととか、

知識のまるでない私には、ちょっと難しい部分もありましたね。

その辺のことが、本当の話なのか完全なフィクションなのかもわかりませんし。


まぁ、本題は、主人公の友情と愛情がどうなるのか?!

ってことなので、あまり気にしないで読みました。


そしてラストは、ちょっとビックリしました。

えええー??

ってひとりで叫びたくなるような。


でも、意外とラストシーンを忘れてしまう作品が多いので、

これくらいの衝撃があったほうが私は好きです。




オススメ度→76%


(個人的にはもっと高評価ですが、オススメ度は若干低めです)