長年愛煙家だった父がタバコを辞めたという。
ここ数年電子タバコに切り替えていたら自然とニコチン中毒が弱まったらしい。

思えば私のタバコデビューは15の時、父のタバコを一本くすねたな。 

母は吸殻見つけて騒いでたけど、父はなんにも言わなかった。


私は健康のために30で辞めたけど、父は一度禁煙に失敗してかれこれ半世紀超え。

私 よく辞められたねぇ。

父 あれ、大してニコチンないんだよ。
なんか吸わなくてもいられるようになっちゃってさ。

私 へぇ〜。実は私、今だに吸いたいんだよ。辞めて相当経つのにね。もし明日死ぬとしたら吸うもん。
 
父 へぇ〜。

私 特に酒の席で隣で吸われたらたまらない。
酒とタバコってセットよな。

父 そうそう。俺なんか特に酒弱いからタバコないと間が持たないんだよ。

私 なるほどね。あとカラオケのマイクね🎤

3点セット、なんであんなに合うんだろ笑。


父 な笑


私 でもさ、吸わないでいるのは吸えない時にストレスになるのが嫌だからなんだよ。
昔と違って吸える場所が限られるでしょ。

父 特に飛行機な、あれは辛い。

私 うんうん。

  ねぇ、その電子タバコ、捨てるならちょうだい?


父 ああ、いいよ。


お互いもういい歳だから、今更健康がどうとか、長生きがどうとか、もういいよな好きに生きればって空気感が心地良い。


その昔、ビートルズが💽We can work it outで🎼Life is very short ♪って歌っていて、なるほどそうかと、悔いのないように生きよう、思春期には思春期らしく大人の階段登らなきゃと思った。H2Oが💽想い出がいっぱいを歌い、尾崎豊が💽15の夜を歌っていたあの頃。


初めて口にしたその味はこの世のものとは思えないくらい不味くて、一体これのどこがいいんだと大人の世界の奥深さを感じたわけだけど、その中毒性を知るのはもっと後のこと。


ところで、吸殻見つけた母は、これは何だと私を問い詰めたが、大人の階段を登る話など分かるはずもなく、シラを切ってダンマリを決めた。


後日、珍しく諦めの悪い母が私の日記を読んだと告白した。

「父にはやめろって言われたんだけどね、、見たの。イヤリングを買ったって書いてあった」


イヤリング?だからなんだよ?

ってか、父は母よりまともなんだな、

と感じた15の夏を思い出した。