誰かにあてがわれた服でなく、

自分が着たい服を着る。


誰かに教えられた幸せでなく、

自分が抱く幸せを生きる。


それが、

どんなにささやかでも。


それが、

どんなに壮大でも。


誰かを生きるのでなく、

自分の内から湧き上がる夢を。


静かな場所で、

問うてみる。


「それが本当にほしいの?」

「それはあなたの本心なの?」


怖さから、

寂しさから。


人は願いと勘違いする。

「そうしなければ」と。


愛ほしさゆえに、

自分の願いと見違える。


そんな生き方も、

あっていいのだと。


ゆっくりと、

自分を生きていいのだと。


しじまの中で、

胸の中心に落とし込む。


決して期待を、

背追い込まなくていい。


縛るものは、

誰かが結いたロープでなく。


あなた自身の心の鎖。

あなたの手が締めているのだと。


知るだけでいい。

放すだけでいい。


誰かにあてがわれた、

煌びやかな幸せ。


あなたはそれを、

本当に望んでいるのですか。


魂の湖面を見つめて、

広がる波紋を眺めてみる。