「悲しむなかれ」咲き、枯れ、朽ちる。そこまでが花の一生。生まれ、出会い、別れを迎える。それまでが人の一生。老いてゆくことに、悲しむことはない。可憐な季節を生きた。その証ではないか。別れゆくことに、悲しむことはない。抱きあい愛し合った。その証ではないか。朽ちるまでが、花なのだ。さよならまでが、人生なのだ。あの日よりも、優しい心がある。穏やかな心、そして静かな愛がある。悲しむなかれ、悲しむなかれ。