朝日・岩波・毎日文化人その思想と真実 | 気になる映画とドラマノート

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 朝日・毎日・岩波文化人、思想闘争の真実

 


 

 韓国ドラマ「火の神ジョンイ」のラストは、唐突に、主人公の女性陶芸家が、日本の秀吉軍に強制連行されて行くところで終わる。

 


 

 最後に、主人公の女性は、国民が他国に強制連行されるような、そんな情けない、弱い国であることを反省して、どうか、私のような悲劇を繰り返さない強い国になってください、とつぶやくところで終わる。

 


 

 ここは、もっともっと朝鮮国を恨むところではなかったか?と、それに、強制連行されんなくたって、両班支配と奴婢の世の中は、李氏朝鮮の圧政だと叫ぶべきところではなかったか、・・・なぁんて言ったって、所詮はドラマか・・・。

 


 


 

 それはともかく、朝日新聞の真意は、2014年9月12日付け社説に現れている。

 

「慰安婦問題は、植民地支配と侵略戦争の過程で起きた悲劇」という一節に尽くされている。

 


 

 一般には、知られていないのかもしれないが、日本には、朝鮮と日本の関係を「植民地」と認めない人が厳然としている。たとえば、テレビアニメ版「鉄腕アトム」の初期シリーズの脚本を担当した、と言えばわかりやすいSF作家の豊田有恒氏は、はっきりと「植民地」と言うべきではなく、「併合」と言うべきだ、と近著に書いている。

 


 

 また、呉善花氏は、「本土・内地」とは、法的に完全に同じではなかった、という点では「植民地」だが、欧米型植民地とは、はっきりと区別するべき、植民地で、日本人に負担の多く、朝鮮人に得な植民地だった、と書いている。

 


 

 朝日新聞・岩波書店が非常な執念と情熱を傾けて日本軍国主義の悪行を告発してきたのは、ほかならぬ、こうした「植民地ではなかった」「罪の軽い植民地だった」論を否定したい衝迫だったと言っていい。

 


 

 つまり、強制連行にはじまり、慰安婦性奴隷制、広義強制にいたる朝日新聞の主張の内在論理は、「悪の日本民族の蛮行の諸具体例を示すと言う事であり、それら「蛮行具体例」が、「植民地ではなかった」「罪の軽い植民地だった」論の妄言に鉄槌を下すという意思を示しているのに他ならない。

 


 

 植民地支配は、植民地支配であり、断じて「併合」でも「罪の軽い植民地」でもない。なぜならば、慰安婦という存在があるではないか?それでどうして、「併合」と言えるのか?「罪の軽い植民地」だと言えるのか?・・・と言う事なのだ。

 


 

 そこに朝日・岩波・毎日文化人の執念の源泉がある。

 


 

 2014年8月10日神奈川新聞は、「それは日本の植民地支配と侵略戦争という枠組みの中で行われた」と書いており、琉球新報は、9月13日付け社説で、「記事取り消しに乗じて負の歴史を否定する動きが広がることを危惧する」と書いている。琉球新報が言う「負の歴史」とは、「植民地支配」と「侵略」を意味することはいうまでもあるまい。

 


 

 北海道新聞8月9日付け社説もまた、「首相の靖国参拝が日本の侵略戦争への反省を疑わせる」と書いている。

 


 

 このような各紙の共通性こそ、まさに、「朝日・岩波・毎日的なもの」と呼ぶある思想傾向・・・日本の歴史は断じて「悪質な植民地支配」と「侵略」なのだ、としたい思想を証拠立ててあまりある。

 


 

 彼ら朝日・岩波・毎日文化人らが、長い間、うまずたゆまず、日本人、日本政府に中国、韓国・北朝鮮に謝罪と賠償をするよう、迫ってきたのは、もし、「謝罪と賠償」を実現すれば、日本国内の空気が一気に「植民地支配」と「侵略」に疑問とする勢力の生息の余地をなくして、思想闘争の勝利を決定づけることになる。

 


 

 それは、中国、韓国・北朝鮮の各国国内の民衆抑圧の実態解明の営為と意欲の根を断つ効果を持つのである。

 


 

 中国・韓国・北朝鮮に謝罪とその気持の現実的現れとしての賠償をすべきだと考えた者が、同時に、パワフルに中国・韓国・北朝鮮の欺瞞を剔抉する意欲を持つわけもない。

 


 

 昭和57年の教科書「侵略」→「進出」書き換えというありもしない妄想をして誤報した時、朝日新聞は、「侵略」表現を薄める、と書いている。いかに、「侵略」を薄めたり、否定したりする事が、朝日新聞にとって、死活問題かよくわかる。

 


 

 朝日新聞は、この時、誤報を訂正する記事の中で、「侵略という言葉を出来る限り、教科書から消していこうというのが、文部省の姿勢だったのである」と書いて、逆に、朝日新聞自身が、「侵略」という歴史観を護持したいと極めて強く願っているかを証拠立てている。

 


 

 朝日・岩波・毎日文化人の「反省癖」「植民地支配」「侵略」歴史認識への執着が、いかに俗悪かつ悪質かというと、それが、まさに、中国人民が育てるべき、中国政府の人民抑圧に対する疑問、批判精神の牙を根こそぎ抜いて、すべてを日本の悪に向けるという役割を果たして居ることへの無自覚にある。

 


 

 それは、当然、韓国、北朝鮮とそのシンパシーを持つ在日韓国朝鮮人の中の政治意識の高い人々を朝日新聞のプロパガンダが、籠絡して、自国の政府の批判へと向かう本質的な戦いを打ち消して、すべてを「他国が悪い」という意識を持たせる無責任性へ陥らせるという意味で、朝日新聞は、実は、中国人民、韓国民衆、北朝鮮民衆に対する地獄への道案内人の役割を果たしているのである。