現代史を考えなおす 5 | 気になる映画とドラマノート

気になる映画とドラマノート

厳選名作映画とドラマを中心に、映画、テレビ番組について、思いついたこと、美麗な場面、ちょっと気になる場面に注目していきたいと思います。

40.クーデタというフランス語が世界中で使われるように、「アサシン」という言葉は、日本人にも、映画好きなら、欧米では、暗殺者のことをアサシンというと察しがつく。

 

ハッシシという大麻一種の名称も、イスラム過激派でそう呼ばれれていたからだ。

 

 このアサシン、由来は、マルコ・ポーロ時代のイスラムのアサシン教団が由来で、なんでアサシンが暗殺を意味するようになったか。

 


 

 ※池上彰は、テレビの解説で、ジハードは本来「神の教えを守るように努力すること」と言って、まるで「イスラム国教団」のジハードが特別例外的な事であるかのような言いぐさだったが、イスラム教の歴史総体には、あまりにも、ジハードは軍事闘争という意味は、幾度も、繰り返して使われてきた。だからこそ、のアサシンという言葉が世界的に定着し、(日本人は一部映画ファンしか聞いた事がないかもしれないが)ハッシシも、イスラム過激派のジハードの戦闘の時に用いるとされた。

 


 

 麻原しょうこうの「ポアするぞ」じゃないが、ジハードする、は史上幾度も、イスラム教の中に、分派として現れては滅びた。太平天国の乱は、キリスト教だし、火炙りをしたのは、キリスト教だ。日本に比叡山の僧侶は武装していた時代がある。なにも、イスラム教だけが、暴力的であるわけではない。

 


 

 過激派、テロリストでなくても、サウジアラビアは「ふつうに」、浮気は死刑だ。ある意味人権侵害とも言える。日本で、浮気不倫を死刑にしても、騒がないか?

 


 

 どうも、昔からイスラム過激派には、ムハンマドの教えを現実に再現したがる癖がある。

 


 

 2015年の、あのヨルダンのパイロットの死刑は、明らかに、イスラム教における死後の「ずらりと天の使者の並ぶ中、地獄に落ちた者は焔で焼かれる」の再現だった。

 


 

 マルコ・ポーロが東方見聞録で見た「アサシン教団」の場合、山間の渓谷に美しい庭園と宮殿を建て、絶世の美女たちをはべらせていた、という。これは、ムハンマドが天国は、こうだ、という説明の再現演出だ。

 


 

 ホメイニのイラン革命があった時、盛んに自爆テロがアメリカの大使館に向けて行われたり、パレスチナ側から、イスラエルに対するテロが仕掛けられた。これについて、1996年9月3日付けAP通信インタビューで、マニュエル・ハサシアンベツレヘム大学教授は、「ジハード」で殉教すれば、「72人の処女が待つ天国に行ける」という言い伝えが根強く信じられており、それは、「独身で失業中の将来に希望が持てない境遇がから出てくる」と話した。

 


 

 2015年の「イスラム国教団」への西欧諸国の青年の参加はこれと同じであり、まるで新しい出来事のように言うのは、カマトトすぎないか。そうでなければ、無知すぎる。

 


 

41.2015年2月23日つけ読売新聞によると、サウジアラビアはサルマン国王の即位祝いとして、公務員や年金支給者に2ヶ月分の臨時支給があった。サウジ国民に税金はいっさいない。国立学校は、病院の医療費は無料。

 


 

 ガソリンは1リットル20円。

 


 

 では、サウジアラビアと日本は価値観を共有する部分は多いのかtおいえば、そうではない。イスラム教スンニ派の厳格なワッハーブ主義を貫くので、国内における飲酒禁止。

 

(同じイスラム国でも、トルコの飲酒はゆるい。)女性は車を運転できない。全身を黒衣でおおう度合いが強い。浮気不倫は死刑。泥棒は腕を切断される。

 


 

 皇太子が総合情報庁の長官で、ムハンマド副皇太子は、内務大臣だ。

 

 普通選挙など、やるはずもない。これでは、日本は価値観を共有しているとはいえない。

 


 

 日本は明治時代は、保坂正康にいわせれば、国民主権じゃないのだからと、「天皇主権」と言いはるが、世界には、憲法のない「絶対君主制」も歴然として存在し、そういう国の典型が、サウジアラビアだ。

 


 

  このサウジアラビアが米国主導の「イスラム国教団」空爆に参加する。

 


 

 41.ふつう、弁護側は検察側の証人に反対尋問する権利がある。こういう手続が実行される国なら、一応、法治主義として価値観を共有するといえる。

 


 

 なにも、だれでも、他人に負けたくない、とか、痛いのは嫌だ、セクシーが好きだ、サッカーが好きだ、というのは、価値観の共有にはならない。

 


 

 ロッキード事件のコーチャン証言では、反対尋問ができなかった。検察庁の言い訳は、「コーチャンはアメリカで聖書に誓って居るから、反対尋問しなくても、嘘は言っていない」というのだった。

 


 

 アメリカに偽証罪はある。クリスチャンは、嘘をつかない、なんてだれも信じていないからだが、日本のマスコミは検察の言い分にしたがった。

 

 1998年8月22日の高山正之の随筆は、当時のその週、クリントンアメリカ大統領が、別の裁判の宣誓供述で、「モニカ・ルインスキーさんと性的関係は一切ない」とはつ言したが、あれは嘘だった、大陪審で認めた。

 


 

 42。1998年の日本の官僚の天下りというのは、どういうものだったか。そのおさらい。

 

 1998年8月27日付け読売新聞に載った記事。

 


 

 昭和26年、運輸省に入省して、30年勤務。退職金は3000万円。

 


 

 道路公団に行って、6年間勤めて、退職金は2600万円。

 

 次に、日本ハイカ社長にあまくだる。

 


 

 ここでも、もう一度、退職金を受け取る。2000万円。

 


 

 この官僚はイニシャルは「O」だが、「汚物」の「O]ではないと、高山正之は皮肉をいう。

 


 

 これがいかに、普通のことなのかを示す証拠がある。人事院の制限である。「民間企業は退職役人を70歳までしか使えない」「民間企業に勤めるのhあ、合計三社まで」

 

 わざわざこういう規定があるほど、めずらしくなかった。そして、そのたびに退職金が出るので、退職金は平均2億円になる。

 


 

 防衛庁にあったほんとの話。東洋通信機が防衛庁に水増し請求25億円を求めた。

 

 これに対して、防衛庁は25億円のうち、8億円しか返却を求めないで、その代わり、退職役人の受け入れを要求した。

 


 

 東京都知事選挙に立候補した自衛隊OBの田母神としおは、知事選に落ちたあと、次の衆院選、参院選の意欲を燃やしたが、2015年には、田母神氏の選挙事務所スタッフたちが、保守系の団体のよびかけで集められた寄付による選挙資金のうち、3000万円を韓国スナック、キャバレー、クラブの豪遊につかった。

 


 

 いまの自衛隊は、戦争の心配のない職種であり、気概を特別に求めてもムダである。

 


 

 「がんばれ日本」の水島社長によると、件の選挙スタッフたちも田母神氏も、手弁当で集った応援演説の人たちに、30万円ずつ配ろうか、と平気で言って、水島社長をぎょっとさせたという。

 


 

 自衛隊もやはり、幹部は、性根は、官僚なのである、ということか。。

 

 43.イスラム過激派集団に「食料支援をしよう」とはまさかどこの国も、どのマスコミも言わない。だが、北朝鮮に対する援助は不思議に思わないらしい人がいまだにいるのが、人間の浅はかなところだ。

 


 

 どうして、北朝鮮は、イスラム国と変わらないと思えないのか。

 


 

 たまたま犯罪者がでた、というのではなく、北朝鮮は、旅客機を爆破したり、

 

偽ドルを輸出したり、覚せい剤を輸出してきた。また、拉致を国家として行ってきた。

 

 もうそろそろ、イスラム国は、やっかいだ、という姿勢と同じ姿勢を北朝鮮に向けるべきだろう。それとも、イスラム国支配地域で、プロレスでもやるかね。

 


 

 アメリカは、クリントン時代、北朝鮮に「石油もあげる。軽水炉もあげる。だから、ミサイルをつくるなよ」と言った。おまけに、「費用は日本が出すからだいじょうぶ」と。