2014年3月15日、NHK総合テレビ夜7時30分放送
1時間30分ドラマ「東京が戦場になった日」
高木は、偶然居合わせた、団地火災で、逃げ遅れた母子を助けようと中に入って、煙に巻かれて亡くなる。
若き日、高木は戦争中に消防官だったことがあった。
通夜の席、訪れた高木の友人、神部は、高木の娘に、お父さんは、消防官だったことがあるんだ、と話す。
神部の語る戦争時代の思い出。
「アメリカが使用したM69という油脂製の焼夷弾は、日本の木造家屋をもっとも効果的に焼き尽くすために、日本住宅を再現、検証実験までして研究開発された。焼夷弾30万発を人口が一番密集する下町に投下、アメリカ軍の司令官カーチス・ルメイによる皆殺し作戦で、周到に計画された無差別絨毯爆撃でした。」
「わずか二時間半の間に10万人以上の人間を殺してどんな気持ちなんだろう。私は人間というものが空恐ろしくなりました。」
脚本 中澤健司 「これが私の遺作」