NHK大河ドラマは、「戦のない世の中を作るため」というのは、どの時代を描く場合でも、このようなセリフが人物の口から語られてきた。
しかし、国会議員が時々秀吉について、天下びと、とか、一国一城のあるじ、などと言うように、わたしには、ほんとうに、戦国時代の武士が、「天下布武」と言ったからといって、「戦のない世の中を作るため」と思っていたかどうか、疑問だ。
結局は、戦国時代の覇者の「私」の栄耀栄華を確立したいという側面もあったのではないかと思う。
NHKのドラマ脚本は、あまりにも、善意に満ちた平和主義で、秀吉の悲しみは、アメリカの戦争に似ている。