トンイ27話 狙われた新王妃 | 気になる映画とドラマノート

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「トンイ」の中で、思わず爆笑快哉するほど、見事ですばらしいセリフがある。

 韓国だろうと、日本だろうと、いいものはいい。

 ちなみに、倉本聡氏の「日本人は皆午後4時には仕事を終えるべきだ」というのには賛成できないが、「北の国から」のいくつかの場面はとても好きだ。

 それと同じ様に、韓国の政治思想は嫌いだが、ドラマのなかに無類のよいものもある。

 台湾映画にたいへん感心するものがあり、ところが、ドラマには、1本たりとも感動したものは、中国ものにはない。

 韓国ドラマにいいものなんてあるかい、という向きには、それなら、「がんばれ日本」の水島社長が「韓国映画は日本よりもいいものも、ある」という意見も否定せにゃなりませんぞ。そして、テレビドラマというのは、映画の影響も受けているので、その水準はまるで別物といはいえず、ある国の映画の水準は、テレビにも、色濃く繁栄されるものです、だいいち、アメリカ映画の役者は、だいぶテレビドラマにも、出ているし、木下恵介、スピルバーグはよくどらまもつくっています。ヒッチコックもね。
わたしが、「トンイ」の中でもとくに好きなのは、このシーン。

ここで「同じ相そうを持つといっているのは、国母になるということだ。」
 そして、
 

もうひとりが、影なのですか?いいえ、影はあなたのほうです。


このセリフがなんともおもしろい。



当初、チャン・ヒビンは、この「光と影」のもうひとりの女性「光」だというその女性が正室のイニョン王妃のことだろう、と想像する。ところが、のちに、トンイのことだったのだと、理解してがくぜんとする。つまり、イニョン王妃と戦っていたつもりが、伏兵が現れたのだ。これは、史実のチャン・ヒビンにとっても、驚愕する事態だったろう。

しかし、本当は、この作品中のトンイはすべてをうしなっているわけではない。こころやさしいお姉さん的な人々、お兄さん叔父さん的な役割の人物がいるのに、ぎゃくに、チャン・ヒビンにはいない。

 あんたが新入りの水汲み?というセリフがある。ここは、史実の記録に「水くみ」(ムスリ)だった、とされていることによっている。

そして、本当は、取っ手のないオケを頭の上で支えて運ぶ慣習だが、現代の女優では、頭の上におけをのせては歩けないので、そこは現代風になっている。いまでも、アフリカなどで、頭にのせて水を運ぶ地域がある。






なにに豊かなのか。お金をもっていても、友人にお姉さんのような知人、おにいさんおような知人のいない人もいれば、貧乏で親がいないという意味で天涯孤独でも、お姉さんのような知人、おにいさんのような知人が居る場合ものある。そういう」人間関係の豊かな地位の低いトンイと人間関係の貧しい、不運のチャン・オクチョン・・・・。