WBC日本対台湾二次リーグのすごい試合 | 気になる映画とドラマノート

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WBC日本対台湾二次リーグのすごい試合



中盤2点をうしなった日本。喜ぶ台湾選手ベンチ。

日本はじりじりとおいあげるが、後一歩の追撃ができずに、もしやこのまま終わってしまうのではないか、という一抹の不安の中、リリーフ田中のさらなる雄叫びピッチング。

もとより、日本は選手、ベンチ全員がなんとかせねば、という気迫の伝わる顔つきだった。

終わったとき、台湾監督自身が「感動した。日本野球に肉迫したかった」と語ったという。

今回のWBCほど、台湾、韓国、中国、日本の微妙な関係とそれを民衆が本音ではどう受け止めているかが、垣間見えたことはない。

台湾民衆は、一般に韓国がひどく嫌いであり、これが韓国自身には意外だいうことだ。

なぜ、意外か。韓国の見方では、台湾も、日本から植民地支配されていたことがあるから、日本を敵視しないで、韓国に意地悪くあたるのか、さっぱり理解できないらしい。

なぜ、そうなるか。

台湾の人々は、実際上、日本に「具体的にひどいことをされた」という歴史認識が薄い。教科書には、日本人がダムを作ったとか、道義的な警官がいたとか書いてある。

何度もいう様に、韓国の人々は、学校で、マスコミで、だまされているだけで、完全な政府はこの世には無く、日本よりも、韓国の支配層のほうが、よほど国民を辛い目にあわせていたのである。これは、琉球、台湾すべてに云える。「日本が関わったことは、その前の政治よりも当時の民衆には幸運だった」

そして、台湾と日本は、大きな自然災害があるとお互いに心からの支援を、具体的に、行っていることをお互いに知っている。

わたしは、きのうの試合の、序盤で、ホー・シャオシェン監督の「恋々風塵」のラスト、「らいらいらいらい」という主人公が叫ぶ場面を思い出して、思わず胸が熱くなった。


台湾人の立場は、ざっくりいうと、以下のようになる。

1.北朝鮮が国連で認めれているのに、台湾に発言権がないのは、本当はおかしい。

2.中国の攻撃は恐ろしいが、台湾政府が中国共産党に統合されると、まちがいなく、中国の日民主的制度が強制されて、また、重税が課せられる。

3.これに対して、日本は、中国大陸のほうが、もうかるから、仲良くすると、得だ。

基本的に社会主義の国だから、見守れば、いい国になる。

と、いう態度で、台湾をないがしろにして、中国に親密になる人々が多い。


わたしのような考え方は、台湾と中国民衆との本当の友好のスタート地点だ。