まず、ジェインは児童施設に捨てられて、父母との再会をこころに秘めて生きてきた。
ドラマは、ジェインの家の社長つき運転手の息子が野球選手をしていて、ケガをして、病院に担ぎ込まれて、ジェインと邂逅するところから、はじまる。
そこから、ジェインの父の会社をのっとった現社長、息子ソ・イヌ、ヨングアン、ジェインの戦いを通して、彼らの青年としてのひとりよがりな強がり、不安、弱さが試され、克服し、成長を遂げて行くさまが描かれていく。
とりわけ、現代では、日本も韓国も、青年の就職難は恒常化しつつあり、同時に、社会に出る直前までは、青年は社会の厳しさを知らされないし、精神的な強さも持たない。
また、政治的には、「市民」とか「市民目線」「国民目線」などという言葉が日本も韓国も幅をきかしている時代だ。
最終回で、作者は、こうした困難な時代に対するひとつの回答、ささやかな解答のヒントを与えて示唆深い。
「市民」とか「市民目線」「国民目線」などというものに、希望はない。原点は、庶民にとっての家族愛と隣人愛なのだということを見事に強調している。
、認知症の祖母は、孫を「自慢の息子」と思っているし、死んだ息子の朝食はもう済んだのかい、と言う。
そして、3人はひとりが仲間はずれになり、4人は仲間割れになるから、わたしはあんたと二人が一番いい、と嫁に言う。
この作品の「栄光」とは、社会的地位のことではなく、愛する人の幸せと笑顔をともに分かち合いたいと願う心であり、その願いが適う時こそが「栄光」だといっているのだ。
現実は皆が皆、願いがかなうわけではない。しかし、この作品のなかで、イヌ、ヨングアン、ジェインは大きな困難に立ち向かってきた。笑顔を忘れずに。これは、現代状況の青春の神話なのだ。
このドラマは「熱く」「あたたかく」「さわやかな」現代人の心を見つめなおさせてくれるすばらしい作品ですよ。
![気になる映画とドラマノート](https://stat.ameba.jp/user_images/20120529/13/kudo90/21/a3/j/o0450032011999621333.jpg?caw=800)
![気になる映画とドラマノート](https://stat.ameba.jp/user_images/20120529/13/kudo90/93/36/j/o0450032011999622062.jpg?caw=800)
![気になる映画とドラマノート](https://stat.ameba.jp/user_images/20120529/13/kudo90/a6/7b/j/o0450032011999622409.jpg?caw=800)
![気になる映画とドラマノート](https://stat.ameba.jp/user_images/20120529/13/kudo90/0b/57/j/o0450032011999622691.jpg?caw=800)
![気になる映画とドラマノート](https://stat.ameba.jp/user_images/20120529/13/kudo90/bf/4a/j/o0450032011999622992.jpg?caw=800)
![気になる映画とドラマノート](https://stat.ameba.jp/user_images/20120529/13/kudo90/e4/96/j/o0450032011999623244.jpg?caw=800)