映画青燕は、たいていの人が勘違いする映画だ | 気になる映画とドラマノート

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韓国映画青燕は、たいていのブログの感想が勘違いしていると思う。

ジュヒョクが、拷問を受ける場面は、あれは民族差別だから、拷問を受けている、と解釈すると、日本人は朝鮮民族を軽んじて、あげくの果てにあのような拷問をした、ということになる。

だが、そうではない。映画の中でも、はっきり台詞にあるように、赤色団、すなわち、共産主義思想団体の嫌疑によって拷問されている。

なぜ共産主義団体だとあんなふうにやられるかと言うと、共産主義はロシアのツアー、皇帝を倒したように、天皇を奉ずる日本の国体とは相容れない危険思想だったからだ。だから、日本人だったとしても拷問を受けた。

そして、当時、日本は朝鮮を同族とみなす方針でのぞんだからこそ、大学、その他の学校に朝鮮の人々がともに学ぶという現実もあった。
まさに、そのような現実的背景をあやまたず、理解し、再現した上で、一人の女性の異国の地における生涯の夢に向かっての戦いのような人生と、政治という大状況が、恐怖とともに、ささやかで純粋な愛を引き裂いていく過程を見事に描いていった作品だった。

が、どうやら、たいていの人々は民族差別に結びつけて、完全に勘違いして観ている。

どうしようもない。