2000年韓国映画 総制作費50億ウォン (わたしから観ると、壮大な無駄使いと苦労だ)
出演者は、チェ・ミンス、ユ・ジテ、チャスンウォンと十分役者はそろっているのだが、本質は「ホラー映画」でしかない。
ちょっと韓国映画はホラー映画路線が色濃い。一般に、血みどろと恐怖、痛さを想像する場面が多いのだ。
題名の「リベラ・メ」は、韓国語の原題も同じで、ラテン語の「わたしを救いたまえ」に由来するという。
なにしろ、この映画で、チャ・スンウォンの演じるやくどころが、子供の頃からの「痛覚異常」の病気と精神異常の両方を持つ、放火魔なのだから、いかに奇怪な世界かわかろうというものだ。つまり、ヒッチコックの1960「サイコ」とアメリカ消防ドラマ「バックドラフト」を混ぜ合わせたような作品と言ってよい。
たしかに一大スペクタクル火災シーンは、そうなのだが、映画はやはり物語が大事で、いかに壮大に火災シーンがあっても、意味もなく、びっくりするだけのこと、何がしたいの?といいたくなる。
なお、シネマコリアによると、受賞歴は以下の通りだが、韓国映画の受賞記録というのはまったくあてにならないというのが自分の考え。なぜなら、2006年「「王の男」2007年の大鐘賞最優秀作品賞 オム・テウン主演「家族の誕生」、2004年「春夏秋冬そして春」などまったく首をひねりたくなるような、ちっとも意味のわからない作品が多いから、この作品が受賞しても、おどろかない。
ああ、ひさしぶりに変な作品を観ました。嘘だと思うなら、観てもいいですが、感動はしませんよー。
なんでこういう意味不明の作品がにぎやかに受賞するのか、ほんと不思議。
「家族の誕生」、「春夏秋冬そして春」も観るのは、時間のムダです。
機嫌が悪いのではなく、こういう愚作も、ヒットするし、受賞するということに意外と憤慨しました。
第12回ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2001「ワールド プレミア コリアンシアター」、第3回京都映画祭2001「特別上映作品」、東京国際ファンタスティック映画祭2001上映、第21回(2000)青龍賞技術賞(特殊効果:チョン・ドアン)、第37回(2001)百想芸術大賞大賞・作品賞・最優秀男子演技賞(チェ・ミンス)、第24回(2001)黄金撮影賞金賞(ソ・ジョンミン)・照明賞(シン・ジュナ)・準会員賞(ペク・ドンヒョン)、第38回(2001)大鐘賞撮影賞(ソ・ジョンミン)・照明賞(シン・ジュナ)・編集賞(パク・スンドク)・特殊効果賞(チョン・ドアン)、第9回(2001)春史羅雲奎映画芸術祭撮影賞(ソ・ジョンミン)・技術賞(チョン・ドアン)受賞作品。
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