NHK大河ドラマ江 姫たちの戦国 第11回 猿の人質 なぜ娘たちは「猿」と呼ぶのか | 気になる映画とドラマノート

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 僕の職場の先輩が、果たしてお市の娘たちが、秀吉のことを「猿」と呼び捨てにしていたのか、疑問だ。と言っていた。

 なるほど、そうかもしれない。信長とて、秀吉を小ばかにして言っていたわけではなくて、極めて有能な重臣の一人と認めたうえで、愛着を込めた意味で言っていたろうに、その「猿」を、有能な人物という評価はまるで抜かして、下のもの、という気配をかもして、娘たちはさかんに、「猿めが」と言っているのがおかしい。

 だがいっぽう、茶々もお江与も歴史的に、きわめて気の強い女だった、と言われているので、ああいう台詞になるのかもしれないのだが、そうなると今度は、気位高く、生意気な顔つき(少なくとも少女時代は)だったという演出にしなければならないが、それはNHKの演出家は嫌がる。

 つまり、あくまでも上品でお姫様ぜんとした演出が篤姫依以来の田淵久美子さんとNHKの演出の方針ということになるもかもしれない。

 韓国のイ・ソヨンあたりだと、気位高く、憎たらしいそうな顔と、転じて、悲劇に変わると悲壮になるのだが、日本の場合NHKという器ではどうしても、穏便な演出になってしまう。

 娘達が気位高いからというわけではなく、秀吉の野心を見抜いていたとするのなら、それならそれで、洞察力旺盛なのだから、一筋縄ではない相手を軽んじる言動もつじつまがあわないことになってしまう。

 ましてやいまのように、ひまさえあればまんじゅうを奪い合う娘たちが、「猿」と言ってはこれは単なる馬鹿なお姫様になってしまう。

小川真由美が茶々を演じた大河ドラマは写真でしか知らないが、その写真の小川真由美は見るからに魔性の女
だ。

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 小川真由美の淀殿



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