キム・ジェウォン、ハン・ジミンの「偉大な遺産」とは、題名が同じだけでまったく違う話でした。
そういえば、チャン・ヒョクの「タチャ」とチョ・スンウの「タチャ」も、まったく違う話でした。
日本も一頃は「仁義がどうのこうの」という題名が無数に出たので、韓国のことはとやかくいえません。
それにしても、今回観た「偉大なる遺産」、内容と題名がほとんど無関係、ちょっとしたエピソードがかすっている程度で、「偉大なる遺産」、なんおこっちゃ、この題名は、と思いました。
いや、しかし、総合点として、合格なにが合格かというと、この映画、「イルマーレ」や日本の「shllWeダンス」なんかみたいに、十分アメリカ映画になってもいいくらいよくできていると思う。
この映画の登場人物はみんなほどよく生きるのに不器用で、お互いにすれ違ってばかりいる。もうどうしようもねな、あんたたちは、と観ているほうもさじをなげたくなるほどだが、最後の最後にどんでんがえしのハッピーエンドが起こって、観ているほうは、出演者やスタッフ一同がこの映画を愛し、そして映画というものを愛して、手作りのように映画を撮っていることが理解できるような気になってくる。そして、人生そのものの暖かい感触の可能性をかんじさせてくれる映画なのだ。
★５つのうち、
★★★★☆☆☆☆
※この評価、自分だけかな、と多少、気を張って、書いたのだが、アマゾンのレビューでも、やはり★４つは軽くいっているようです。こころよいどんでん返しがあるのでおすすめで。
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