「王と私」余録史実は | 気になる映画とドラマノート

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ドラマでは、燕山君が母親の処刑を知るのは、子どもの頃という設定だが、実際には、18歳で即位した後に知る。子ども時代は、病死と思っていたようだ。
ドラマでは、チギョムが教えるが、史実では、任士洪イムサホンという重臣が、廃妃ユン氏の実母を宮廷に招いて、王に会わせる。

その時に、母が毒薬を飲んで苦しんで吐いた血のついた服を見て、憤る。

王は母親孝行の勤めとしても、断固、母親を処刑に追いやった族を処断すると決意する。

燕山王は、母の敵の勢力を一網打尽に処刑流罪にした他、

狩りに熱中し、全国から美女を1000人集めて、歌や踊りをさせたりと狼藉を尽くし、

29歳で、クーデターにより、江華島の近くの小さな島に幽閉されて、王から君に格下げされて、翌年、30歳で病死する。

燕山君の王時代に最も権勢を奮ったのは、ユン氏の実母を、王に会わせた任士洪イムサホンだから、この人物がドラマの、キムジャウオンとチギョムの振る舞いのモデルになっているかもしれない。