自分の個人的な感覚だと思うが、「ホ・ジュン」で脚本のチェ・ワンギュ氏はだいぶ尊敬していたが、「オールイン」と「太陽をのみ込め」は正直よくなかった。
「オールイン」と「太陽をのみ込め」は、韓流ならなんでも良く見えてしまうファンの枠内でしか通用しない作品だと思う。ムダに、異様に、ゴージャスなところがなんともいけない。
チェ・ワンギュ氏は、なぜだか切迫した医師の心情を描くと非常にうまいのだと思った。
この「総合病院」はキム・ジョンウンに彼女の資質を生かして、とぼけたユーモアの場面と、激しい正義感と挫折の苦悩を表現させているので、見ごたえ十分だ。
インターンとしてトップレベルの成績であり、すでに司法試験にも合格しているハユン(キム・ジョンウン)。(日本の国会議員にも一人こういう資格者がいるから、まったくありえない設定とは言えない)
2話では病院に子どもの誘拐犯が警察に銃撃されて瀕死の重傷を負って運ばれてくる。犯人は瀕死のなかで、誘拐された子どもの居場所を尋問されるが、白状しない。
ハユンは、鎮痛剤を求める犯人に「あなたのような犯人は助けない。子どもがどこにいるのか、白状しなさい」
と、信念に充ちて犯人に詰め寄る。
キム・ジョンウンは稀代の女優(真剣な感じ、切迫した感じととぼけたジョークを同じドラマでこなせる女優は世界でも珍しい)なので、ドラマの内容がヒューマンだとか、何かを考えさせる内容か、以前に一人の女性の情熱を生き生きとした表情で表現してみせる、というそれだけでドラマを輝かせる力を持っている。
だから、ひたすらキム・ジョンウンにどたばたと騒いでもらったり、悲しんだり
会心の笑みを浮かべる場面をストーリーでつくりこんで行ってもらえるといいんだがな。
ハユンは必死で心臓マッサージを施すが、犯罪者でもある患者は絶命して、大きな挫折感に直面することに。
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