チャン・ヒビン。 25話で正式に内命婦の官位を得て、チャン・ヒビンは時に裏を表を使いわけ、時に同格の先輩側室にぐさりと皮肉を言ったりする。
マリーアントワネットの有名な逸話「パンが無ければケーキを食べればよい」は、マリーが生涯何不自由なく暮らして、民の心情がまったくわからなかった事を象徴しているが、
いくらチャン・ヒビンが悪女だどうだといっても、彼女が戦っているのは、恵まれた育ちの女たちなのだ。
例えばイサンで、ソンヨンが大妃に責められて悲しげに涙するが、早い話がソンヨンは虐められているわけで、
チャンヒビンもまかりまちがえば、徹底的にお嬢さん育ちの女たちに虐め抜かれたのが本当だろう。
そんなふうに思うので、世の中の虐められている女性たちは、ぜひともチャンヒビンのファイトと知恵に学んでほしいものだ。
メソメソしていいことは一つもないのだから。
ドラマ チャンヒビンはこんな見方のわたしが嫌になるような姿をいつ見せるかが結節点になりそうになってきた。
そういう意味では、「女人天下」と「王と私」よりも、「女人天下」と「チャンヒビン」のほうが不屈の負けじ魂と洞察力で長い戦いを生き抜く女という意味では同格だ。