料理長、矢沢(仮名)さんとのお別れとなったまさにその夜のこと…

「今日はめっちゃ雪が降りよるそうな」

そんな噂で持ちきりでしたが、自分は

「どうせ、また少し降るだけやろ(笑)」

台風の時もいつも大騒ぎ、疲れました(笑)。

午前中、街が白くなり、こちらでは珍しいレベルではあったのですが、その後はもう止んでました。
そして「やっぱりね~」との思い、いつもの予定調和だったのですが…




これは凄い!!!
北九州ではまずお目にかかれない銀世界、故郷長野県を思い出しました。

この吹雪の中、居場所に着いた時の安堵感。これは冬の酒場だけの醍醐味です。

既にお二人はエンジン全開(笑)。

こちらに長くお住まいの人たちでも、ここまでの雪はかなり珍しいことらしいです。

その上、矢沢会会長のマサさんによれば、この雪の量も去ることながら

「ここまで吹雪いてるのは初めて見た。」

小倉ラストとすればラッキーと言えなくもないプレミアムな夜となりました。
帰りがキツそうなのは、とりあえず忘れて…(笑)

おでんと串からスタート
3人なのに料理長、大好きな豚バラ串だけ一気に8本頼んでました(笑)。

メニューが沢山あるわけでもなく、派手な装飾があるわけでもなく、そこにあるのは

矢沢永吉と串と酒のみ

飲兵衛の「これでいいんだよ」を体現したような酒場です。

居場所となれば永ちゃん、吹雪を吹き飛ばす如く店内にいつものように流れていました。


料理界で長くやってた二人にしてみれば、いきなり入ってきた死にかけの素人店長など笑止って雰囲気の序盤はかなりキツかったです。

無理もないことだったとはいえ、こっちも仕事覚えるだけで手一杯な上、様々な雑務、問題が山積み、反感は少なからずありました。

しかし、夏本番を迎える頃には既に飲みに行ったりするようになり、仕事でも

「店長、仕事速くなったわ。」

あの瞬間かけてくれた一言、その達成感みたいなのは今でも忘れられません。
否定しか無かった生活で、とても貴重な成功体験です。

ホールから厨房まで、すべての業務を把握、遂行可能になったとて、店を動かすのは所詮一人では何もできません。
二人が当たり前に、無遅刻無欠勤で焼場を埋めてくれてたからこそ、何とか乗り切れました。

想像を絶する片付けに注文…それらを一緒にサバキ(by 芦原空手)続けたあの日々を思い出しました。

走馬灯のように色々甦り、2019年2月17日夜、最初の顔合わせでの酒も懐かしい…



0時過ぎ、天候も悪化してるし、かなり遅いしでお開きとなりました。

駅まで3キロ以上ありますが、小倉での思い出と共に歩きました。

ついに残すは、出発の最後にもう一度だけとなった小倉駅。雪がかなり積もってました。

終電はとっくにありませんので…

飲みはどこで終わっても良いように、北九州各所のネットカフェ会員証3枚を持ってます。

何故か久しぶりの餓狼伝を読みながら、気づけば仮眠…

支払い千円ちょいで始発へ
ここ福岡県は、銀河鉄道999、キャプテンハーロックの作者、松本零士の故郷です。

ハーロックは記憶あまり残ってないけど、銀河鉄道999大好きでした。

宮沢賢治の銀河鉄道の夜もでしたが、宇宙にはロマンあり、そこを列車で旅する…これがロマンでなくて何なのか。


999といえば、ゴダイゴのこれが圧倒的に有名ですが


自分が少年時代を思い出すのは、やはり、ささきいさおですね。


松本零士、出生は久留米市ですが、9歳から高校卒業までを過ごしたのは小倉北区砂津なのです。
(2度目の無限列車編で行ったチャチャタウンがある場所。)

これでも分かりますが、北九州ってまったく田舎ではないです。
始発も終電も本数は少ないものの、ほぼ東京と同じ時間感覚で電車やバスがあります。

始発だから空いてるってのは当たり前ですが、通勤通学ラッシュと休日除けばわりと簡単に座れるのが最高です。

久しぶりの雪の中での酒、そして北九州では珍しい雪の中の電車朝帰りでした。

料理長、矢沢さん、マサさん、短い期間でしたが、大変お世話になり、ありがとうございました!