悦びという味わい

 

 人生において「苦しみや楽しみ」はつきものですが、それと「悦び」というものはどういうものだろう?と。

 

 毎朝、全真堂に行くと大きな額に『いのちの世界では 楽しみの中にも 苦しみの中にも 悦びがある』と和田重正の書が掲げてあるので、これを目にするのです。

 

 「いのちの世界」いうものがまずは「何を言おうとしたんだろう?」と思います。「楽しみ」の方は少しわかるような気もしますが「苦しみ」の中にも「悦び」があるとなると、この現象界のそのまた根源を問いたいのだなとなります。

 

 悩みや痛みやイキズマリや思い通りにならない事などが「苦しみ」でしょう。一方、ウキウキしたりニコニコしたり軽い気持ちになれるのが「楽しみ」でしょう。

 

 どちらにも存在している「悦び」となれば「生死を解脱した」という所まで思い描いてしまいますね。

 さて、子ども達の未来を見据えながら、人生の「悦び」と「苦しみ」「楽しみ」を宿題として深く味わってみたいところです。

 

 若い頃には「苦しみ」も「楽しみ」もどうやら別ものと感じていたのは、感情や気分に振り回されていたからですね。

 

「おとな」になって行くのには自分の本体に出会うということかもしれません。