「聞かせる」のではなくて「よく聞く」姿勢

 

 昔から、人の話しを聞いてない、様子をよく見ていない人はいるものです。

 それで、世の中がとても心の通じないものになって行くのです。居心地の悪い・・・。

 

 その原因が「よく聞く」という基本的な力を育てるのに全く反対の「聞かせる」ことをしているのです。学校の先生が「ちゃんと聞いてろ」と力づくで聞かせようとするあれですね。子ども達は「聞く」ということが受け身になってしまうのです。

 

 で、自分の耳をかっぽじって「この人は何を言おうとしているんだろう」と能動的に「聞く」という習慣ができません。要するに自分の「思い」や「考え」をなくして、空っぽにして言葉や出来事を受け取る練習です。

 

この人は何を言おうとしているのだろう?と受け取れば、例えば小さい子が泣いていたら「この子は何で泣いているのだろう」と一生懸命受け取るのです。勝手に決めつけないで。

 

 「いうことをきけ」というのは「言った通りにしろ」という意味ですね。それじゃあ押しつけですから「よく聞く」の練習にはなりません。

 世の中はどうも「互いの声を大切にする」ということに欠けているのです。

 

 「聞く力」なんてことを言ってる人が何にも聞いてない見ていないのでは困るのですね。子どもの頃からの「教育」の根本の在り方を作り直して「聞く」ということがどういう意味なのかを実践してほしいですね。家庭でも学校でも、もう少し余裕のある「人生」を宿題としてください。「人の話しを」ではなくて「人の話しは」です。

 

 話し方にも工夫が必要ですね。