失物=宝物笑うことを忘れ泣くことを忘れ生きることを忘れたあなたを僕が責めることなど出来るでしょうか僕の中で生き続けるあなたをあなたが忘れたたくさんのものと同じように忘れられたらそんなことを考える日もありました薄れることも消えることもない油性ペンで書かれた文字のように頭の中のあなたとの記憶をあなたの面影を思い出してわ雲を眺めています。
無愛盲目見えることのないあなたを求める僕わ愚かでしょうかあなたの声を心臓の音を愛する僕わ愚かでしょうか光のない世界で太陽のない地球であなたという眩しすぎる光を見つけた僕わあなたに色をつけました恋という新しい色を
月誰かの月でありたいふと見上げたときいつでもそこにいる独り闇を歩くとき小さな光で足元を照らす温かく見守る大きな月でありたい、誰かの月でありたいどしゃぶりの雨の中でもかすかに光り続ける悲しみの果てに堕ちるとき眠れぬ夜を過ごすとき温かく包み込む大きな月でありたい、あなたの月でありたい。