笑うことを忘れ


泣くことを忘れ


生きることを
忘れたあなたを


僕が責めることなど
出来るでしょうか


僕の中で
生き続けるあなたを

あなたが忘れた
たくさんのものと
同じように
忘れられたら

そんなことを
考える日もありました


薄れることも
消えることもない


油性ペンで書かれた
文字のように


頭の中のあなたとの記憶を
あなたの面影を

思い出してわ


雲を眺めています。

盲目



見えることのない
あなたを


求める僕わ
愚かでしょうか


あなたの声を
心臓の音を


愛する僕わ
愚かでしょうか


光のない世界で
太陽のない地球で
あなたという
眩しすぎる光を


見つけた僕わ

あなたに色をつけました


恋という
新しい色を


誰かの月でありたい
ふと見上げたとき
いつでもそこにいる
独り闇を歩くとき
小さな光で
足元を照らす
温かく見守る
大きな月でありたい、


誰かの月でありたい
どしゃぶりの雨の中でも
かすかに光り続ける
悲しみの果てに堕ちるとき
眠れぬ夜を過ごすとき
温かく包み込む
大きな月でありたい、


あなたの月でありたい。