天龍寺を後にして、嵯峨野竹林を歩きました。


早朝や夕方の静寂に包まれた時に何度歩いたことか。



昔を思い出しながら、風と葉音が心地良い竹林をゆっくりと散策しました。




平安貴族が愛し、数多くの別荘が築かれた嵯峨野。
京都らしい趣のあるエリアです。




竹林を抜けて常寂光寺を少し過ぎると、のどかな風景が広がっています。
左後方にわずかに写っている茅葺き屋根の建物が「落柿舎」です。
江戸時代の俳人、向井去来の草庵の跡で、松尾芭蕉も訪れて「嵯峨日記」を残しています。




今回、常寂光寺や落柿舎などへは寄らずに真っ先に向かったのは祇王寺です。




何度も訪れている嵯峨野ですが、祇王寺は何故かいつもタイミングが合わず、今回初めて中に入ることが出来ました。






苔の絨毯が美しく気品が漂う、でもどこか切なさを感じる庭園です。
紅葉の季節に混雑していてもぜひ再訪したいと思いました。




祇王寺に別れを告げて奥嵯峨野を歩いていきます。
この一帯は国の重要歴史的建造物群保存地区に選定されていて、情緒ある町並みが続いています。



次に向かうは仏野念仏寺です。