清澄のレトロ建築を訪ねてみました。
関東大震災後の昭和3年(1928年)に建てられた鉄筋コンクリート造の建物群。
正式名称は 旧東京市営清澄庭園店舗向住宅というのだそうです。
レトロな建物群が250メートルほど、つづいています。
同潤会青山アパート・代官山アパートなどが取り壊されてしまった今、
これほどの数が現存しているのは23区内で、ここだけではないでしょうか。
元々は旧東京市の所有で、2階建で、色が統一されていたそうですが
現在は個々に所有者がいるため、タイルを貼ったり、3階を建て増ししている
家が目立ちます。
関東大震災で甚大な被害を受けたこのエリアの防災目的で
建設された建物群。
これが実際に役に立ったのが東京大空襲のときです。
木造住宅が密集する下町が空襲で火の海になる中、
鉄筋コンクリート造の建物群はその火を遮り
ここに逃げ込んだ多くの人の命を救ったのでした。
すぐ裏には清澄庭園があります。
1日かけてゆっくりお散歩するのもおすすめです。