こんにちは、眼科で診察しているとコンタクトレンズのトラブル症例を多くみます。

でもだいたいみんな同じような傾向があるんですよね。

まずは、「1回起こしたトラブルは2回くりかえす！」

上はカラコンの使い方がひどかったトラブル例です。

これは僕からすると当然です。何故ならば原因があっての結果ですから。

眼科を受診するのは、我慢できない痛みや視力低下などがあってですが

使っているコンタクトレンズの種類や使い方に問題があるんですよね。

眼科を受診して適切な投薬をもらって原因となるコンタクトレンズを中止すれば多くの場合は治ります（ただし重篤な感染症のため実際に視力を失う人もあり）。

下の写真は、その重篤な緑膿菌感染症です、、

しかし、痛みが良くなれば多くの人は再診しません

で、治ったと思ってしまい同じコンタクトレンズを同じように使用すれば再度同じ症状がおきてしまうのです。

僕は初診時にはなるべく時間をかけて丁寧に説明をしてもう一度受診してもらって適切な使い方へのアドバイスをするように心がけています

コンタクトレンズのトラブルの原因もここ数年変わっていっているようです

10年ぐらい前は、無茶な使用方法によるトラブル（つけたまま寝る、1日使い捨てレンズを何日も使用する、2週間交換レンズを1ヶ月以上使用するなど）が多かったです。

それが、最近では

残念ながら、コンタクトレンズ自体の酸素透過性が悪い！コンタクトレンズのフィッティング（角結膜上のレンズの動き）が悪いことが原因であるように思います。

以前は、必ず眼科で検査を受けてコンタクトレンズを購入していましたが

最近では規制緩和？？のためネット通販や店舗で購入することができるようになりました。

以前は眼科医が薦めるコンタクトレンズしか消費者の手に入らなかったのですが

今では、ユーザーが1クリックで購入できるようになったのです。

眼科で処方していてもらった商品と同じものを購入している間はまだトラブルは少ないようですが、種類を変えていってトラブルを起こすようです。

ネットで売っているから安心、口コミは大丈夫そう、なんかで選ばれているようですけど

ネット通販が増えてきてから、低酸素透過性の低い20年以上前の素材を使ったコンタクトレンズが多く売られるようになっています。眼科医ならば商品案内を見ればわかるのですがなかなか一般の人にはわかりづらいですね。

僕らが見るのはDk値といって酸素透過性とレンズ厚（レンズの分厚さ）とレンズの含水率です。それをみればいい商品かどうかわかります。

詳細はブログには書ききれませんが、まずは有名なメーカー（アルコン、ジョンソンエンドジョンソン、クーパービジョン）などから選ばれるのが無難でしょうね。