ねこと日記と、先生になったぼく ―はっけん伝

ねこと日記と、先生になったぼく ―はっけん伝

小学生から中学校、高校、大学を経て、小学校教諭、そして塾長。その日記の中に大切なものを一緒に発見しましょう。相棒のねことともに昔の自分と今の自分をつなぎます。教え子に好評だった八犬伝の読み聞かせも再現します。

 

先週に引き続き

教諭時代の教え子と

今回は

この記事で紹介したOさん。

 

このOさんのライブに

参加したのです。

 

 

Oさんを受け持ったのは

教師4年目

38年前でした。

 

 

 

そしてそのライブに

来ていたのが

そのOさんの弟

この弟くんも

担任しており

35年ぶりの再会でした。

4人の子のお父さんです。

びっくりです。

来ていた子どもたちも

お父さんの小学校5,6年の担任の先生と聞いて

びっくりでした。

 

 

 

教師という仕事

やめて4年半たちましたが

やっぱり

選んでよかったなあと

思うのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

🌻こんにちは。
今日は、教員4年目の夏、

学級通信50号を出し切った1学期の終わりから

2学期初めまでの記事です。

写真は、昭和62年(1987年)、
6年生を担任していたときに

実際に配布していた学級通信です。

今、あらためて読み返してみると、
「よく、ここまでやったなあ」と、
少しあきれ、

少し誇らしく、

そして懐かしい気持ちになります。

 


7月18日 学級通信50号

ついに50号まで出した。
49号から一週間あいてしまったが、
1学期終了直前に、どうしても出したかった。

1号に書いた「50号達成」の目標は、
思ったより早く実現した。

いろいろあった。
でも、この50枚の学級通信で、
6年青春組の1学期は、確かに残る。

入学式準備から始まり、
出会って、わかり合って、
気がつけば1学期が終わっていた。

正直、めいっぱいやった。
やり切った、という感覚がある。

 


📚学級通信に詰め込んだ1学期

  • 百人一首リーグ戦

  • チャレンジランキング

  • 集会

  • 今週の歌

  • ココロ50号

  • 全員出席連続16日

  • ガンバリプリント

  • 漢字マラソン

  • 読書

  • 研究授業

  • ビデオ観賞会……

 

 

 

 

 

 

 

どれも、「今、この子たちに必要だ」と思ったことばかりだ。

前年は担任を外れ、
少し充電していた分、
そのエネルギーを一気に放電した1学期だった。

 


🌴夏休み「きもだめし」と読書メール

夏休みのイベントは

登校日、補習、
そして――

青春きもだめし。

夜7時集合。

持ってくるものは
懐中電灯、友だち、ちょっとした勇気。

教師が全力で準備し、
子どもが全力で怖がる。

今なら「大丈夫だったのか」と思うが、
当時は地域の行事である夜間のゲートボールも

遠慮してくれたほどで、
そして、確かに心に残る行事だった。

ボクは、なぜか持っていた

ウルトラマンのかぶりもので

おどろかせようと・・・・

 

 

 

 

 

🎶運動会に向けて

そして2学期のスタートは運動会。
赤か白かではなく、
本当の対戦相手は「運動会そのもの」だと通信に書いた。

勝ち負け以上の価値があることを、
どうしても伝えたかった。

 

そしてこの2学期から

「新八犬伝」の

読み聞かせをスタートさせたのです。

 

 

 


【あとがき】

今、これらの学級通信を見返して思うのは、
「丁寧だったな」ということです。

完璧ではありません。
むしろ、若くて、青くて、必死です。

でも、
子どもたちの一日一日を、
ちゃんと残そうとしていました。

学級通信50号。
それは「回数」ではなく、
子どもたちと向き合った日数だったのだと思います。

これからも、
この日記と資料を、
少しずつ言葉にして残していこうと思います。

 

 

 

 

 

教育実習生だった大学3年の6月。
私は、人生で初めて「授業」をしました。

結果は――
完敗でした。

それでも、
この数日間の出来事は、
その後37年間、教師として歩む私の原点になっています。

今日は、そのときの日記をもとに
忘れられない数日間を振り返ってみます。

 

 

 


📘 大学3年生編|教育実習日記(後編)


■ 6月11日(金)📐

ついにボクは授業をした。
算数の授業。1時間目。

熱中時代の北野先生がやっていた
グー・チョキ・パーの手の挙げ方をやってみた。
出足は快調だった。

しかし……。

車のカードまで作って準備した
2つ目の課題を、
どうしても子どもたちに理解させられなかった。

時間切れ。
O先生に2時間目、続きをお願いすることになった。

ショック。
かなり落ち込んだ。

でも、昼からのプール開きで
子どもたちと大いに遊んだ。
笑っているうちに、少し救われた。

 

 

 


■ 6月12日(土)✉️

昨夜は1時までかけて、
子どもたち一人ひとりへの
「やっこさん」とメッセージを作った。

 

大阪マラソン。
今日もはだしで走った。

2時間目の図工の時間、
必死で日記を見た。
この日記のために、昼休みも掃除も、
子どもたちと一緒にいられなかった。

11時55分。
一斉下校。

 

とにかく忙しかった。
写真も、3年生だけはなかなか撮れず、
下校直前に、かろうじて撮影。

そのとき、
29人全員に、やっこさんを手渡した。

さようなら。
さようなら。

 

 


■ 6月13日(日)🍻

昨夜は打ち上げ。
大いに騒いだ。

騒がなくちゃ、やれない。
さびしい。
かなしい。

何人もの子から、
手紙や絵をもらった。

 

 

 


■ 6月22日(火)💌

やったー。
かずみちゃんについで、
ちあきちゃんからも手紙が来た。

「大すきな先生」
「死ぬまでわすれない」

……もう、たまらない。

 

 

 


🌈 あとがき

初めての授業は、失敗でした。
教師としての力不足を、
これ以上ないほど思い知らされました。

それでも、
子どもたちの手紙は、
私の心を何度も立ち上がらせてくれました。

教師は、完璧でなくていい。
本気で向き合えば、子どもは見てくれている。

このときの思いが、
その後37年間、
私を教師として支え続けてくれたのだと思います。

 

 

 

 

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