後は股倉に聞いてくれ
医療センターでの診察もいろいろやった…。
医師の指先を目だけで追ったり、両手を前にだし目を閉じて静止状態もOK…
右足の先に左足の踵を置き繰り返し歩く。縦一で歩くのだが、これもクリア。任せなさい…。
脳梗塞の人は、縦一で歩くことが100%不可能らしい。
医師が頭を捻り悩む…。

今朝方の地獄に堕ちるような目眩はもう嫌だ、怖い。
すぐにMRIの検査だ。
もう何回やっただろう…
耳栓しても工事現場のような、耳をつんざく音はプレッシャーがかかるね。

放射線かのMRIに行くと顔見知りがいて、
「今日は枚数を多めに細かく撮りましょうね」
と、言ってくれ仰向けに寝ると、頭の両脇を固められ、目も塞がられる。
完全に棺桶状態も辛い…

前の時は、マイクロバスに乗ってて被災地の瓦礫の山に降ろされ、人っ子一人いない。
「誰かいないの-」
と走り回る…そこで目が覚めたが、今回はお世話になった人達のことを思いつつ、頭を固定されながら涙がとめどなく出た…
もしかしたら一生分涙が出たかも知れないなぁ。
ウン…割と楽しかった〓夢心地だった…。

やっと解放され、病院前の喫茶店でハンバーグランチを頼んだら無いので新ちゃん節で文句タ-ラタラでいつものことだ。
バカヤロ、何も食ってねぇっての。
石動から教わったアクエリアスだけだ。
体にいいんだってよ。

帰ろうと外へ出たら目眩したので、病院にUターンで待合室で1時間程横になったら元に戻ったので駅に向かう。

こんな状態で、俺の体は大丈夫なんだろかね…。
ユートピアのホープから連絡がきて、肺を取ったりしてリハビリ中だ。
お互いに励ましあってるが、奇妙だ。
年寄りの会話だね。

でも、ホープは舞台に出たいのが目標だから、玉の湯に出て、少しずつ勘を取り戻せば…と意見した…。
ま、そんなこんなで、突然病気になったりすると、昔の勘も衰えるのは否定できない。
俺もそうだから…。
それも、その人の寿命と言うか運命なのさ…
アデユ~