K&T Modern Vintage Guitars Blog -3ページ目

新たな試作品

このところヴィンテージ関連ばかり試作していたが

久々にモダン物が完成したのでご報告。






わかりやすくするためもあってこの配色だ。

白いボビンはマグネットスラッグを持つ。

黒いボビンにはアジャスタブルポールピース。


全直列と白のみの直列が選択できる。

全直列だと約20kΩのハムバッカー、

白のみだと約10kΩであるが、これは

完全なシングルコイルピックアップの

キャラクターでありながらハムは

キャンセルされたものになる。


マグネットスラッグにより通常のハムバッカーを

タップして得られるそれとは全く異なっている。


近日展示予定である。見かけたら

ちょっと試してみていただきたい。

久々の更新で陳謝です

さて、多忙にかまけていたわけではなくピックアップの

比較検証を容易にすべく、比較専用機を製作していた。


まあ、製作と言っても既製品のギターにあれこれと手を加え

弦を緩めたり外したりせず、1分以内に交換できるように

改造したものを大昔に某メーカー在籍時に考案したのを

改めて多々の改善を施し、再び焼き直したのである。





ちょいと見た目では普通のストラトなのだが




このように1弦側にスライドさせて引き抜ける。

固定にはサムスクリュー2本を使用していて

ドライバーを必要としない。




説明に必要なピックアップをアッセンブリーとして

複数用意しておけば、同じギター、同じ弦、同じアンプ、

同じPU高で30秒~1分のあいだに交換、音出し可能だ。


接続も1瞬、このようになる。





今後のセミナーや発表会には活躍するだろう。

面倒な指示を引き受けてくれたエレクトラの

大和屋君にお礼を言っておこう。


ありがと、お疲れ様。


久々にPCに向かう

多忙なのは結構だがブログも書けぬほどだと

やや問題、もう少しペースを落として行かんと

考え事をする時間もなくなる。


無駄に思索に耽るつもりではなく、特殊な

オーダー品を製作するためのあれこれが

必要必須だからね。





先日の高出力ハムバッカーを試奏した顧客からの

オーダーとなるこのST用シングルコイルピックアップ

は結構難易度の高いものだ。その内容は最大限に

まで高めた出力と絞った際のクリーントーンだ。


随分試行錯誤して完成したこいつの直流抵抗は

約20KΩ、これでクリーントーンを得、更にノイズを

押さえ込むと言う条件が満たせる事が出来た。


ただ非常に手間を食い過ぎる。出来れば

レギュラーラインには加えたくない製品だね。